こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

愛と離婚と卒婚と

2018年11月28日 | 愛と女性とジェンダーと

最近、”卒婚”という言葉があるそうだ。テレビの解説をみると離婚しないまま別居するような形で、夫婦が別々の生活をしていくというようなことらしい。また、離婚を卒婚に言い換えている人もいるようだ。離婚というと人聞きが悪いからこう言うのだろうか。私は初め後者だと考えていた。

別々に暮らすのならば、結婚という契約状態を維持する必要は無いように思うが、一旦契約すると反故にするのは難しい。離婚したことがないのでよくわからないが、ずいぶん労力を使うということよく聞く。私の知人でも、離婚経験者はたくさんいるが、大変だという割に、離婚で手に入れたものの方が大きいようで、離婚してよかったと異口同音にいう。当事者にしてみたらそうまでしてもするべきことなのだろう。離婚しない状態で別居するパターンの卒婚は、離婚が面倒くさいからこのままでという判断なのだろうが、離婚に比べると中途半端感は拭えず、さらには老後の財産管理とか、遺産相続などで夫婦のどちらかが苦労してしまうようなことがありそうで、人ごとながら心配になる。大きなお世話だろうが、子供がいたら、その子たちが気の毒になる。

”愛”というのは、利己的なもので、愛する以上は相手からも愛されることを求める。どちらかの愛が薄れた場合、愛されていない人のことを愛するのは苦しいから、一歩間違うと憎しみにもなる。結婚は契約だから、愛情が無くても結婚していい。そうはいっても契約だから相手に対する責任や義務が生じる。当たり前だが結婚はよくよく考えてからしなくてはいけない。結婚の多くは愛情があってするものだから、愛の切れ目は離婚となる。でも、愛が切れていても結婚を継続している人はたくさんいる。そういう夫婦には宙ぶらりんな卒婚という形はいいのかもしれない。

男と女では相手への愛情表現の仕方が違うが、これはもう生物学的な問題になるで仕方がない。そういう点までも理解した上で、夫婦生活を続けるというのが卒婚だということなのだろうか。私としては離婚にせよ、卒婚にせよそういうことには至らないようにしたい。

一度、誓っていますので

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