「来年のことだって、再来年のことだって、もう決まっていることなんだから、あれこれ心配してもしょうがないわよ。なるようにしかならないんだから。」
将来のことを心配するような愚痴を妻にこぼしたら、こんなふうに妻に言い返された。妻は運命論者というわけではない。ただ単に、人生少しぐらい、じたばたしたところでどうしようもないというようなことをいいたかっただけに違いない。
人生、なるようにしかならないといっても、何も努力しないでいたらなんにもならない。
夢を持って生きることが大切だとよく言われるけれど、なかなか夢を見つけることができないでいる私にとって、夢を持つことはハードルの高いことだ。では、夢でなければ、目標ではどうだろう。それも、長期的な目標を持つ、と言い換えてみる。その日暮らしの短期的な目標の連続ではなく、少し長いスパンの目標。
試験勉強を考えてみればよくわかる。一夜漬けよりも、ひと月ぐらい前から準備する。さらには、学年単位で、といったようにしていったら、卒業してからのこと、もっと先のことまでと目標、すなわち夢、が膨らんでいくのではないか。
この先筆記試験は無いはずだが