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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

Le ble en herbe

2014-05-02 23:45:10 | 本と雑誌
青い麦 (光文社古典新訳文庫) 青い麦 (光文社古典新訳文庫)
価格:¥ 669(税込)
発売日:2010-11-11

英訳はWheatgrass=麦の葉、Wheatgerm=Malt(麦芽、ビールの材料)よりもうちょっと成長した食材らしい、何にしても「まだ未熟なヤツ」って意味ね、納得、にしても名訳だと思わない?

5/3追記-Googleで日本語訳すると「カモジグサ」という全然別の植物(たいていのヒトは道端で見かけてるハズ)になっちゃうのはちょっとお笑い、機械は小説を知らんだろうからね

5/7追記-葉っぱは緑なのでヨーロッパ人は未熟なものを「青い」と言わない(たぶん「緑」だとも言わないだろけど)、日本人は青と緑を区別できないなんて変だと言ったりする、私らは現実に同じモノ(遠くの山とかあるいは海とかが)が日によって青にも緑にも見えるんで色の区別がついてないわけじゃない(と言ってもヤツらは信じないだろうけど、百聞一見ってね)、だけどこのタイトル「麦草」は大人になりたいけどなれない主人公の少年を指してるわけで、彼は日本語で言えばまさしく「青い」のだ、これを名訳と言わずして何と言う?(どんなに改訳してもタイトルだけは変えようがないことってあるよね、チャンドラーの「大いなる眠り」とか・・・これは村上春樹ですら変えなかった、いや変えれなかった、おっと関係なかった)

あ、灯さん、コメント感謝、去年お読みになったとは意外、これって「シェリ」(津原さん推奨)と「シェリの最後」の間に書かれてるんですね、作者が「フィルのその後」を書いてくれなかったのはちょっとだけ残念であります(「読者が勝手に考えればよい」という説も)