事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

税金を安易に上げてもいけない-かな?

2008-04-30 22:14:45 | ニュース

明日からガソリン値上げだそうである、私にとっちゃまさに対岸の火事だが、どうしてこういいかげんなことができるのかさっぱりわからない。
値上げしたらみんなが車に乗らなくなるからそんだけCO2が減るって、それは首相が言うことじゃないと思うけど・・・・
正直なんだよな、彼は-ああいう人が首相になるようじゃ、世の中そろそろオシマイなのかもね-と思う連休の途中であった


狭き門

2008-04-28 23:53:34 | 本と雑誌
狭き門 (新潮文庫) 狭き門 (新潮文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:1954-03
田園交響楽 (新潮文庫)
価格:¥ 340(税込)
発売日:1952-07

 古本でゲト、「田園交響楽」は細かいとこまで忘れてなかったのに、こちらは「はて、ほんとに読んだんだったかしらん?」やっぱ高校生にはむつかしすぎたというか、いや今読んでもやっぱしよくわからんと言うべきなのか・・・

 主人公の私=ジェロームと2歳上の従姉アリサは十代の時から恋人どうし、いずれいっしょになるものと(私だけでなく母親や叔父=アリサの父も)信じてたのに、アリサは妹のジュリエットがジェロームを恋しているから自分は結婚しないと言い、それを聞いたジュリエットは、見た目が冴えない上にまるで趣味も合わない求婚者と結婚すると言い出して・・・
 ここでジュリエットを愛するジェロームの友人アベルが「せり上げてるのさ」と言った、そう、そこだけは思い出した、けどその先はどういうことなのかやっぱよくわからん。

 ジェロームの設定はかなりの部分が作者のジッドそのままで、本人は年上の従姉とめでたく結婚したんだけどうまくいかなかったらしい。「田園交響楽」でさんざんに言われてる奥さんはその人がモデルだとのことである(念のために言えば「田園」の方が後の作品)。

 結局「オレ、結婚せん方がよかったかもな」-ということを書いたのが、アリサの死で終る「狭き門」、けどいかに何でもそらエゴイスティックに過ぎたかなと思って書いたのが、結婚してから奥さんに思いっきり責められる「田園交響楽」-そういうことだったんじゃないかしらん?

Dscn2134  作者と作品を同一視するのはよくないとわかっちゃいるけど、でも「田園」のこの解説、あまりと言えばあまりだと思わない?


仔鹿物語

2008-04-27 17:24:57 | 本と雑誌
鹿と少年(上) (光文社古典新訳文庫 Aロ 3-1) 鹿と少年(上) (光文社古典新訳文庫 Aロ 3-1)
価格:¥ 780(税込)
発売日:2008-04-10
鹿と少年(下) (光文社古典新訳文庫 Aロ 3-2) 鹿と少年(下) (光文社古典新訳文庫 Aロ 3-2)
価格:¥ 800(税込)
発売日:2008-04-10

 おっどろいたー(あ、これも久々)、この本こんな大長編だったのね。講談社の全集に入ってて、いろんな意味で読んでて辛いお話だったけど、こうして全訳を見せられると、改めて子供にはむつかし過ぎる、少年が主人公ではあっても児童文学とは如何?と思うのであった。

 フロリダ(へえ、さうだったの?)農家のシビアな生活、人格者のお父さんが、お母さん(いつも怒ってる)や近所の(何かと失礼な)人たちといまいちうまく行ってないこと、ガラガラ蛇に咬まれる恐怖(何とか助かるけど)、仲のいい友人の死、そして何よりもかわいがってた仔鹿を自分の手で撃ち殺さなくてはいけない、さらにこの環境からは逃げようがなくて、一生ここで暮らさなくてはいけないこと・・・・
 また今回解説を見てわかったんだけど、ジョディが一人っ子なのは五人いた兄弟がみんな早く死んでしまったからとのこと、確かにこれじゃお母さんも変になるわけで、「怒りの葡萄のおっ母」とはエラい違いなのも、まあわからんことはない。けどいかにもこれはキビシイ、そこまで書く必要あるのかなあ?

 いやあるんだろね、子供の鹿=Fawnではなく、一年仔の鹿=Yearlingってタイトルで、「少年が大人になる悲しみ」がテーマのお話なんだから。
 で、買ったのかって?いえ、これほど辛いお話を改めて大長編で読もうとは、今そういうファイトないです、私。


ナイチンゲール

2008-04-26 22:31:53 | 本と雑誌

 アンデルセンさんはけっこう残酷なお方だけど、これ(楠山正雄訳の「小夜啼鳥」)はよいお話だと思う。中日新聞もそう思ったのかちょっと前に連載していた。確か芥川龍之介、菊池寛の訳でタイトルは「うぐいす」、「よるうぐいす」じゃないのん?(もっとも今載せてるのは「赤いくつ」でやっぱ残酷、「雪の女王」にしたらいいのに)

久々の児童文学である、私は講談社の少年少女文学全集で読んでたけど、古い訳文を見てナゾが解けたことがあった。

1.鳥の歌を聴いて皇帝が涙を流し、鳥は「その涙こそ一番のごほうび」と言う。講談社の訳では、そのセリフを聞いた貴婦人たちが「あんなうまいお世辞初めて聞いたわ」
 子供の私これに何か違和感があったのだが、どうやら彼女らは鳥の「歌」のみごとさに感動したんだったらしい、まあ常識的にはそうだわなあ・・・

2.死の床にある皇帝のところへ鳥が来て歌い、皇帝にとりついてた死神までが喜んで「もっと歌ってくれ」と言う。
「それならその剣と旗をください、冠を返してください」-講談社版では皇帝がこう言ったことになっていた。歌うのは鳥なのに何であんたが言うんだよ?と疑問だったんだが、これは鳥のセリフらしいのだ(鳥が剣や旗をもらったって持てるハズはないが)。芥川、菊池の訳では「王様に冠を返してくださいますか?」-ハイ、それだったら納得です。

 こういうのって涙香の翻案とは違う、純正の誤訳-だよね、違うかな、講談社殿?


黒岩涙香訳「巌窟王」全巻

2008-04-23 21:35:56 | 本と雑誌

「gankutuou.lzh」をダウンロード

ものはためしでやってみます。何年か前にどこかのサイトでみつけてダウンしたんだけど、その時はHTMLつまりオンラインで読めるようになっていた、これをテキストで読むのはいささか辛いんじゃないかと思うし、そもダウンして解凍できる方はどのくらいおられるのやら・・・
やり方わからない方はコメントくださるなり、メールなりお願いします。どうか一人でも多くの方にお読みいただけますように。 管理人敬白

PS このファイルを作ってくださった方、あるいはその方をご存知の方、おられましたらぜひ当方へご連絡くださいませ。今となってはどこでもらって来たのかわからない、そこのサイトはアクセス不可能になってるようですので。

PPS わざわざ書くまでもないかと思ったけど最近の若い人はわからんので、念のために書けば、この作品の元ネタは大デュマの「モンテ・クリスト伯」。こちらのサイト(絵がステキ)のコメントなんか、全然別のお話(あるいはアニメ?)と混同してる人もいるよーな気が・・・・