事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ミステリ観の相違?

2013-12-31 09:40:20 | 本と雑誌
ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫) ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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発売日:2011-11-10

何とかかんとか第二部読了、改めてこれ言われてるほどいーのかね?どうもこの作者、読者を騙すタイプじゃないやうだ、第一部の意外な犯人もずいぶん早くバラしちゃってた、つまり犯人の正体がメインテーマじゃなかったみたいだし

今回はヒロインの家族関係が明かされる、「へえ」とは思うものの意外とは思わない、これだけ有能かつケンカの強い(それかよってそれなんだよ)女の子ならそんな経験もしたかもなという程度、おっそろしく強くて彼女よりはるかに危険な大悪人にして殺人実行犯の正体も「へえ」とは思うものの「それが何か?」でもあって・・・

細かいツッコミながら登場人物の誰も言ってないこと、殺人事件の被害者は売春組織を追っていた、外国の女の子を安く買いとり体を売らせてピンハネする、こいつらの実態を暴いて本を出したいという野心的ジャーナリストだったのだ、これは都合の悪いことを書かれたくない組織に消されたのに違いあるまい(事実そう)と誰でも思うハズが容疑者として指名手配されるのはヒロイン、捜査陣は彼女はアタマがおかしくて何をするかわからない危険人物だと思い込まされている(ここにややこしい陰謀あり)、だが彼女を信じるジャーナリストやセキュリティ会社が真相に迫ろうと・・・

てことなんだが、体を売らされてた外国人の女の子はかなりおおぜいが殺されたハズなんだよ、犯人は第一部の連続殺人鬼、だが諸般の事情でその正体は世間に明かされなかった、被害者(と奥さん)は女の子たちに話を聞いてるんだから「突然消えた仲間たち」のことを知らないハズはない、この一件-つまり殺人犯人の正体を知りながら黙ってたこと-は主人公(カッレ君の方)の弱みになってて忘れたわけじゃない(忘れられるわけはない)ことも何回か強調されてる、またある事情(ネタバレ自粛)でこの会社(出版社、出してる雑誌の名前が「ミレニアム」)の運命もかかっている、それを考えると「まさか」だけど怪しいヤツがいないこともない(実はちょっとだけ疑ってた)

わざわざ売春組織を持ち出したのは絶対第一部との関連を考えてのことだったんだろ、こんな肝心なことをどうして誰も言わないんだよ?!

ヒロインは犯人に撃たれて病院へ運ばれた、以下次号・・・これは読まんわけに行かんよな、こういう引っ張り方はいまいち好きじゃないけどな


洋画二本立て

2013-12-30 17:51:10 | 映画

恐竜映画(こちら)と宇宙映画(こちら)
恐竜の方はBBCのTV番組を時々放送してて「恐竜学者、見て来たようなウソを言い」などと言いつつけっこう感心して見てたものであるが、3D大画面になったからとてさほどよくなったとは思えない、CG技術の進歩に感心するだけ、細かいツッコミながらアラスカが現在と同じくらい不毛の地に描かれてる、当時は札幌程度の気温だった(たぶん白夜もなかったのでは?)と聞いたような気がするんだが、草食恐竜の数、いかに何でも多すぎない?絶対食料足りないよ、こんな多数頭を一度に描けるってテクニックを誇ってるだけなんじゃないかと勘繰りたくなる、それとお父さん恐竜、ボスなのに(肉食とは言えたった一頭の敵に)あっさり殺されないでよね、恐竜は一産多仔(いや多卵)だった、そんだけ成長の歩留まり悪かったんだろうと予想はできるけど、大人になっちゃえばそうそう食われることはなかったんじゃないのかな(今と同じで)

宇宙の方は・・・拍子抜け、何かもっとハードなSFだと思ってたのにまるっきしのファンタジー(プラススリラー)、ジョージ・クルーニーが(バーンアフターの時と違って)メチャかっこいいのにあっさり死んじゃう、「手を離せ」なんてガケから落ちかけてる(あるいは急流に溺れてる)時みたいなアクションするんじゃないよ、そういう時でもマンガなら絶対助かるハズだろ(これマンガじゃないって?最近はマンガの方がよっぽどリアルだったりしてね)
また細かいツッコミだけど宇宙ステーションのハッチが二重になってなかったような、そんな構造ありえないんでねーの?

その後ジュンク堂でヤングの「宇宙クジラ」を発見して迷わず購入、よくやってくれた、サンクス、ハヤカワ殿、久美沙織の解説もナイス

というのが昨日のことで今日は半日、分割数を計算して過ごした、プログラミングを始めた学生にピッタシの練習問題だろね(バケモノから初心者に転落、無知はコワイ)、如何せん私はPCDOSで動くBasicしかできないから今となってはプログラムを作れない、Excelでもできるんだろけどやり方がわからない、困ったもんだ


私はわかりが遅い

2013-12-30 01:10:14 | 本と雑誌

ヴォネガットのマネだけど、今頃気がついた
「13は2つあるの?」というアホに言うセリフはただ一つ
「オマエ今2つって言ったよな、2つって何だ?」

数を分ける分割数の計算方法は一応わかった、私ごときに(機械を使えば)わかることを大昔のヒトがわからんかったわけはない、できるヒトは100が200の13桁もわけはなかったろう、だけど計算できることと法則性がわかることは違うよね、機械はアタマの替わりにならんこともある、いつもながらだけどさういうこと、あー完全に飲んだくれてる・・・

追記-1からnまでの和(別名三角数)、計算しようと思えばできるし算盤の練習にもなるけど答がn*(n+1)/2であることを知ってればその必要はない、計算できることと法則性がわかることは別という一番簡単な例


前作はこうだったのか

2013-12-28 20:56:08 | 映画
RED/レッド [DVD] RED/レッド [DVD]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2012-06-20

RED(これ)、何か気になったのでレンタル落ちの中古をゲトしてしまった、その後を知ってて前の話を聞くってのもそれなりに面白い、リターンズでマルコヴィッチが普通になってたというレビがあったのもムベなるかな、この変ぶりは「どっか変」なんてもんじゃない、メッチャ変過ぎだよ(でもその妄想が実は現実だったりとか、ありうることなのよね)
モーガン・フリーマンがせっかく窮地を脱したのに結局死んじゃうのがちょっと悲しい、何としてでも生きてもらいたかった、ヘレン・ミレンはリターンズでさらにカッコよくなったのじゃなかろうか

それにしても・・・何でこんだけ撃ちまくって当たらんのかね、案外それが現場の現実、ゴルゴ13こそがエソラゴトという可能性もあるけどさ

Red Red2 あれ、Azonでちゃんと新品売ってるじゃないの、いつの間に仕入れたんだ?
これが中古・・・って同じものか、裏側撮って見たけど読めないね


数学に不自由な人々

2013-12-28 10:32:36 | 本と雑誌
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やはり軽いことと検索が簡単なことは魅力なので電子版を読み始めてしまった、だうやらこの作者も数学に関しては私レベルのようである、13が2つあるの?よりほんのちょっとだけマシって程度

ハッカーの彼女は(ピッピと違って)数学が大好き
2^n*(2^n+1-1)は完全数(それ自身を除く全約数の総和に等しい数)になることがある、この組み合わせは無限に存在する・・・だってさ

残念でした、それまだ証明されてません、この数が完全数になるのは(2^n+1-1)が素数の場合に限られるけどある数が素数かどうかを判定する簡単な方法は今のところない(コンピューターを使わない限りたぶん今後もない)、素数は無限に存在するけどこの形で表せる素数(メルセンヌ素数という)が無限にあるかどうか、未だペンディングなのだ

例 2^9-1=511=7*73
    2^11-1=2047=23*89

ま、このぐらいなら私ごときでも電卓で計算できるから昔のヒトも知っていた、だけど偶数の完全数がこの形以外にありえない(この後どんな大きな数になっても法則に従わない偶数の完全数はみつからない)ことを証明したのは18世紀のオイラーで紀元前のユークリッドじゃないよ、ラーソン殿?(こちら、もっとも彼がわかって言ってるのかどうか疑問だけど)
奇数の完全数が存在するかどうか、これもまだペンディングとのこと

こんくらいのことは本になる前にチェックすべきじゃないか、つまらんマチガイにひっかかって前へ進めんくなるってのは読者として面白くないのである

追記-(2^n-1)が素数になるためにはnが素数でなくてはいけない、(2^9-1)が素数じゃないのは当たり前だった(この辺いかにも私はわかりが遅い)、もちろんこれが十分条件じゃないことは(2^11-1)を見ればわかる、セキュリティ破りの彼女が素数を知らないわけはないのだが・・・どーなんですか、ラーソン殿?