ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 価格:(税込) 発売日:2011-11-10 |
何とかかんとか第二部読了、改めてこれ言われてるほどいーのかね?どうもこの作者、読者を騙すタイプじゃないやうだ、第一部の意外な犯人もずいぶん早くバラしちゃってた、つまり犯人の正体がメインテーマじゃなかったみたいだし
今回はヒロインの家族関係が明かされる、「へえ」とは思うものの意外とは思わない、これだけ有能かつケンカの強い(それかよってそれなんだよ)女の子ならそんな経験もしたかもなという程度、おっそろしく強くて彼女よりはるかに危険な大悪人にして殺人実行犯の正体も「へえ」とは思うものの「それが何か?」でもあって・・・
細かいツッコミながら登場人物の誰も言ってないこと、殺人事件の被害者は売春組織を追っていた、外国の女の子を安く買いとり体を売らせてピンハネする、こいつらの実態を暴いて本を出したいという野心的ジャーナリストだったのだ、これは都合の悪いことを書かれたくない組織に消されたのに違いあるまい(事実そう)と誰でも思うハズが容疑者として指名手配されるのはヒロイン、捜査陣は彼女はアタマがおかしくて何をするかわからない危険人物だと思い込まされている(ここにややこしい陰謀あり)、だが彼女を信じるジャーナリストやセキュリティ会社が真相に迫ろうと・・・
てことなんだが、体を売らされてた外国人の女の子はかなりおおぜいが殺されたハズなんだよ、犯人は第一部の連続殺人鬼、だが諸般の事情でその正体は世間に明かされなかった、被害者(と奥さん)は女の子たちに話を聞いてるんだから「突然消えた仲間たち」のことを知らないハズはない、この一件-つまり殺人犯人の正体を知りながら黙ってたこと-は主人公(カッレ君の方)の弱みになってて忘れたわけじゃない(忘れられるわけはない)ことも何回か強調されてる、またある事情(ネタバレ自粛)でこの会社(出版社、出してる雑誌の名前が「ミレニアム」)の運命もかかっている、それを考えると「まさか」だけど怪しいヤツがいないこともない(実はちょっとだけ疑ってた)
わざわざ売春組織を持ち出したのは絶対第一部との関連を考えてのことだったんだろ、こんな肝心なことをどうして誰も言わないんだよ?!
ヒロインは犯人に撃たれて病院へ運ばれた、以下次号・・・これは読まんわけに行かんよな、こういう引っ張り方はいまいち好きじゃないけどな