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事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

犬小説

2025-08-21 01:11:38 | 本と雑誌
大崎梢「リクと暮らせばレンタル番犬物語
前に「おひとりさま日和」というアンソロジーで見てちょっと面白いと思ったらシリーズになってたので購入、犬を貸す商売って成り立つと思う?コスト的に合うかだうか、現実には存在してないと思うけど

リク-犬のいる生活に安心してたら突然深夜の侵入者、来るなら電話ぐらいしろよ、公衆電話を知らんのか、いや知らんかもしれんからコワイ

アンジェ-入院するから留守番頼むって犬にそんなことわかるわけないんでない?そら病院へ連れてくわけにゃ行かんだらがはてだうすりゃよいんだか、むつかしい問題だ・・・

ナンシー-シェアハウスに飼われるドーベルマン3歳メス、とにかく安い物件を探すシングルマザー、さて彼らの相性は?

ランス-近所付き合い一切しない主義で何とかなってたのにダンナが亡くなってみたら・・・ああそれ他人事じゃないな

マルグリット-兄貴が優秀過ぎるから自分は受験しないと決めた高校生、でも犬好きってスゴい能力じゃないか、うらやましーよ

見直したにゃ、この作者、いや失礼だったかも

柴田さんの新作

2025-08-19 18:24:25 | 本と雑誌
あんと女剣士
8/7には出てたのにAzonも知らせてくれなかったので知らんかった、近所の本屋で購入、ラスト1枚の図書券を使った(セコ)

生麦事件があった年(1862)品川も騒然となったが旅籠は無事に営業を続けてる、だがそれと関係があるのかないのかヒロインにはこれから何かが起こりさう、さてそれは何なのか、以下次号
あーそんなとこで終わらんでよ、いやしかたない、つか柴田さんのことだから今までの伏線いずれしっかり回収される予定なんだと思う(未婚で生んだ赤ちゃんを里子に出して実家へ帰った女の子とか・・・ああそれ何年前だ?)だけど完結してないシリーズ(自分も内容忘れちゃったよー)がいろいろあることを考えたらちょっと心配にもなっちゃうのよにゃ、とりあえず次が出るまで生きてられますやうに、アーメン

ということとは全然関係なくヘボン先生(ヘバーンて言わんかったんだね、いや言ったのかも)が彼女にショウガパンをくれる、フィクションはこういうとこが楽しいのよにゃ、これが今後どんなふうに効いて来るのかはわからんけど

やけでもう一つ、みんなの信頼厚い漢方医の先生いわく「蘭方医学は何でも切って縫っちゃう、それで治るなら近道はよいことじゃないか」タハハだうでもよいけど痛いのはイヤだよ、そん頃まだ西洋にも全身麻酔なかったんだね(たぶんだけど)つか逆に華岡青洲は切った後を縫ってにゃいの?まさかと思うけど、赤ひげ診療譚にもキズを縫うシーンなかったかしらん(あれは映画だったか、記憶定かならず)さう言えば田沼意知が切られた時縫えるヒトがいなかったから助からなかったとも聞いた気が(違ったらゴメン)いや木綿針で縫われるのは私もヤだけどさ

再度星の王子は死んだのか?

2025-08-19 02:08:15 | 本と雑誌
安富歩「誰が星の王子さまを殺したのかモラルハラスメントの罠
同じタイトルのこんな本があったとは知らんかった、Azonで注文したら即届いた、つい読まされちゃったのだが・・・

今更だけどこの作者(サンテグジュペリの方)ホントに子供の読者を想定してたんだろか?子供に描かれてるけど王子はとってもしっかりしてる、変人ばかしが住む小惑星帯のただ一人の常識人じゃないか、つまりは作者の分身、だけど彼オレの周りは変人ばかしだとか思ってた?なわけはにゃい気がするけど

ところでバラは王子を刺したんだろか、確かにトゲのある植物は付きあいにくい、そんな厄介な生物をなぜチヤホヤするんだと訊かれたらただ肩をすくめるしかないのだが(とハインラインのマネ)トゲが問題になるのは剪定しようとするからだ、さわらぬトゲにタタリなし、あれ何の話?

「こうして王子はキツネを飼いならしていった」そっかにゃん?キツネの方が王子を思い通りに動かしてたとしか思えんけど、一応世慣れたキツネが世間知らずな王子というペットを飼ってそのペットと別れた、いや野生にじゃなくて元の飼い主のバラ(王子はバラに飼いならされてたと自覚してる)に返したてことなんでないの?さう考えればツジツマ合うと思う
「トゲのある恋人に疲れたらまた戻って来いよ、いつまでも待ってるから」とひょっとして言ったんじゃないか、いやそれは作者の美学に反するかにゃ

で王子はバラのところへ戻らなかった、蛇に噛まれる自殺を選んだ?そらいかに何でも悲し過ぎる結末
それじゃヒツジがバラを食べちゃって王子はトゲから救われた?それもやっぱ悲しい、わざわざ食わせなくても花とははかないモノなんだがにゃ

わからないからよいのかもね、名作がなぜ名作なのか、結局のところ誰も知らない

星の王子は死んだのか?

2025-08-14 20:21:24 | 本と雑誌
ミシェルブッシ「誰が星の王子様を殺したのか?
ソニーが薦めてくれた、初めて聞く作者だが当代人気のミステリ作家で訳本も多数とのこと、そっか、今時のミステリは英語だけじゃないのだにゃ・・・というのは当たり前だがこれはミステリとはちょっと違う、世界で一番有名かもしれない作品へのファンレターというかオマージュというかリスペクトというか、いやナゾの多い作品に対する一解釈というのが正しいかも、こういうものを公表できるって実作者の特権なのよにゃ

主人公は中年のパイロット、王子様愛読者の大金持ち(なぜかアフリカ人)に雇われて可愛い赤毛の探偵見習(王子様マニアの女の子)と共にプライベートジェットで世界の変人を訪ねて回る、自分はバラのモデルと信じてる元女の子の老婦人、原作を自分らの言葉に翻訳した呑んだくれ、国民が一人もいない自称王様、巡礼者の出入りに合わせてランプを付けたり消したりする男(日本人で名前はホシ、凝ってるね、もちSF作家の星さんではにゃいと思う)
元ネタ知ってるヒトなら即わかるよね(実を言えば私はほとんど忘れてた)彼らは王子様が訪ねた小惑星の住人たちを演じてるのだ、だけどいくら元ネタが好きだからってここまで平気でエソラゴトを演じられる人間ているもんだろかと言えばいるわけにゃい、これは元ネタと同じファンタジーなのだ、さて最後に会った地理学者の正体は?

いろいろある元ネタ解釈の一つとして王子は語り手(=作者)の心に住む子供の象徴、彼が大人の世界へ帰ると決まった日に(蛇に噛まれて)死んだのだというのがあった、まーさうなのかもわからん
だけど私はわりと素直に元ネタを読んでたからこのお話は王子とバラの(理解し合えぬ恋人どうしの)悲しい愛の物語だと信じてた、王子は自分の星へ帰ったのだ、でも1年経ってた、バラと再会できたのか、ヒツジをバラを食べなかったのか、だうも悲しい結末が待ってるやうな・・・

そこをこの作者は何が何でも王子は(原作者サンテグジュペリその人で)自分の星というか自分だけの場所でその後愛するバラと仲良く幸せに暮らした(ヒツジはどっかへおいとけ)ということにしたかったんだと(少なくとも私は)思う、他の愛読者に賛成されるかだうかはわからん(まーされんんわにゃ)けどそれ(自分の解釈を公表するの)は実作者の特権なのだ

ただこれだけは言える、オマージュは絶対元ネタに勝てない・・・・・

8/19追記ー行方不明で遺体がみつかってなかったら現実には死んでると解釈されるけどフィクションでは死んでないという解決が普通、ファンであればサンテグジュペリは死んでないと思いたいのが人情だわにゃ、だけど世を捨てて小惑星みたいな孤島で暮らした作者は幸せだったらうか、現実を見ようとしない地理学者は幸せには見えないと思う、そらわからんからよいのかもわからんが・・・

猫小説

2025-08-12 18:18:12 | 本と雑誌
猫さえいればたいていのことはうまくいく
典型的ジャケ買い、こっちを見てる変なネコにやられた、よく見ると周囲に鳥がいる、何なんだこの構図?(全く説明なし)
若竹以外の作者はたぶん知らないと思う、彼女の作もここしばらく読んでなかった、こんな(超自然じゃなく)コワイことを書くヒトだったか、さうだったかも・・・
若竹七海-廃墟になりかけてる団地、主人公14歳は壊れた建物の隙間に落ち込んで動けない、もう死ぬかも、いやそこに猫がいてくれるから助かるハズ、頼むから助かってくれよ
荻原浩-育ての親でもある叔父さんの遺品は変な猫(これがカバーイラスト?ちょっと違うやうな)もちろん長靴を履かないけど
石田祥-猫を溺愛する男と見合いした、自分も猫を飼ってる、意外にうまく行くかもね
清水晴木-会社勤めはいやだ、あーよくわかる、だがそれじゃ自分の居場所あるのかにゃ?これってむつかしー問題よにゃー
山本幸久-安全靴ってどんな靴?私にとっちゃそれが一番の疑問
標野凪ー記憶が抜けて行く、やっぱコワイよそれ、ちょっと前も息子を兄貴だと思うとこだったもんにゃ、あれ何の話?

久々に思った、本は楽しい、この世に本があってホントによかったにゃ