事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

セリフのないキャラ

2007-02-28 19:23:39 | アニメ・コミック・ゲーム

丸出だめ夫 DVD-BOX(2) 丸出だめ夫 DVD-BOX(2)
価格:¥ 22,943(税込)
発売日:2005-08-05
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%87%BA%E3%81%A0%E3%82%81%E5%A4%AB

 その昔「丸出だめ夫」ってマンガがありました(と書いてから検索してみたらアニメが放送されてDVDも入手可能なんだ・・・おっどろいたーーー、あ、久々に驚いたかな?)。

 私、実写版の方がかすかながら記憶にあります。はげ照博士は十朱久雄氏、確かに顔は似てたけど声が違うと思いましたね。もっと若々しい声でなくっちゃ(これはアニメもそうのような気がする、田の中勇って目玉オヤジでしょう?)。
 彼は禿げてるから老けて見えるけど実際の年齢設定は40才前後だったハズです。25才の時(すでに禿げていた)、電球会社の社長だった丸出家へムコ養子に来た-という設定になってた回がありました。わざわざそういう回があったというのは、このマンガ、キャラも状況もかなり設定がいいかげんで、そも「はげ照」って名前自体、明らかになったのはかなり後のこと(最初は丸出博士と呼ばれていた)だったし、丸出ナントカ(忘れた)という婆さんが、はげ照氏の実母として登場した回もあったからです(と思うけどなあ、何しろ大昔のことゆえ-とよく見直したら私、当時すでに中学生だったのね)。

 はげ照博士は千兵衛博士の先祖みたいなマッドサイエンティストでかなり有能、作った機械はおおむね正常に機能していました(残念ながら私はお約束のタイムマシンぐらいしか記憶にないけど)。
 中でも極めつけの大発明がロボットのボロットです。確かに見た目はクラシックだけど実に高性能で男所帯の家事を一手に引き受けていました(これってこの先もまず実現しないテクノロジーよね)。人間以上に人間的で泥棒を捕まえると「改心しろよ」と言ったりする-と言いたいところですが、これが言うんじゃなくて、紙にそう書いて見せる。つまり高性能だけど発語機能はなかったのです(一度、しゃべらせてみたことがあったけど、はげ照氏には珍しくうまく行かなかった)。TV実写版のボロットは(辻村真人氏の声で)しゃべってたので「これも何か違うなあ」と思いました。

 突然何事っていやネットをさまよってて、こんな記事をみつけたんですよ。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2005/06/post_ec1e.html
 確かに文字で会話が成立するということはリアルでは考えにくい-って今ならチャットがあるではないか-というのはナシ。手書きというのはキーボード以上に大変なんですよ、ほんと。

 というところで突然気がついた、しゃべらないけど字を書けるキャラと言ったらとびっきり有名なのがいますよね。
 「パンダ状態の早乙女玄馬」
 それがどうしたって・・・いやその・・・ま、そういうことで・・・・


春陽文庫

2007-02-28 09:19:49 | ミステリ

http://tokyo.cool.ne.jp/meikyu/art98/tdk9805.html
 謎宮会にこんなのもありました。なつかしいですね、春陽文庫。私が読んでた時期とほぼかぶってます。年代は私の方がちょっと上ですが。この方はどうやらTVの「事件記者」をリアルでご存知ないようで、「最終都内版」が春陽文庫になってた時期、、そう確かにそういうこともあったわなあ・・・・

 島田一男氏はまさしく春陽堂のドル箱だったと思います。「事件記者」での知名度アップが大きかったでしょう。いや小説は必ずしも記者モノがメインってわけじゃなかったんで、こんなに著書があるのに一つとしてTVのノヴェライズがないなんて(まだ放送中の話)もったいないなあ-と思っていた中学生の私でありました。

 ということはさておいて落ち込んでます。花粉症で眼が半分つぶれてるところへギックリ腰を併発して(何の関係もないじゃないか!)座るのがコワイ(立てなくなるから)。これがほんとの「弱り目に祟り目」ってね。


2007-02-25 17:38:03 | パソコンと周辺機器

 家人といっしょに外出した日のこと
家「(デジタルオーディオ)を聞きながら)あなた、外では聞こえないから聞かないとか言いますがね、音を大きくすれば聞こえるじゃありませんか。何のためにヴォリューム調節機能というものがあるんですか?」
私「そら聞こうと思えば聞けるさ。だがそんだけ耳にかかる圧力が上がって耳に負担がかかる。耳の寿命に影響するよ」
家「へえ、あなたの耳はとうに寿命を迎えてると思いますが」
私「ウルサイ、あんたの発音が悪過ぎなんだよ」

 騒音難聴というのは絶対あります。家の外は道路もスーパーも喫茶店も銀行も駅も地下鉄もバスも病院すらひたすらやかましい(職場はわりに静かだけど、だからって仕事しながら音楽を聴くのはやっぱマズかろう)。そこで断固音楽を聴こうと思ったらヴォリュームを上げるしかないわけで、私は不自然に大きな音で耳に負担をかけてまで音楽を聴きたいとは思わない(そも通勤時間は読書タイム兼メールチェックタイム兼ブログ執筆タイムなんだし)から外では聞かないのです。今は家で書いてるから聞いてますがね。

 こんなことがありました。例によって「事件記者」たぶん昭和40年後半のことです。
 捜査本部の前でガンさんとシロさん、中で何を話してるのか知りたい。トシちゃんがやって来る
国分「これ買ってみたんだ」
岩見「何ですか、それ」
国分「補聴器だよ、耳の悪い人が使うヤツさ」
岩見「お、なるほど早速使ってみましょ」(マイクを本部のドアへ向ける)
イナちゃんその他数人が来る
伊那「ガンさん、何持ってるの?」
岩見「ラジオですよ、聞きながら仕事しようかと思いましてね」

 たぶんあの補聴器、電源入ってなかったんでしょうね。もし入ってたらイナちゃんが話しかけた途端にガンさん「ギャー、大きな声出さないでくださいよ」とか言って飛び上がったハズですから。
 補聴器だって集音マイクは集音マイク。方向性がないのです。目は前しか見えないけど耳は後ろの音も同じように聞こえるハズ、ガンさんの補聴器は回りの騒音を拾ってしまってドアの中のナイショ話を聞くのは不可能だったと思われます(たぶんね)。

 指折り数えれば島田一男氏は当時約58歳(あ、今の私よりは年上だったんだ)、まだ補聴器とはエンのない年代だったんですねえ・・・


石井輝男監督

2007-02-24 18:09:47 | ミステリ

パノラマ島綺譚―江戸川乱歩全集〈第2巻〉 パノラマ島綺譚―江戸川乱歩全集〈第2巻〉
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2004-08
孤島の鬼 孤島の鬼
価格:¥ 693(税込)
発売日:1987-06

http://tokyo.cool.ne.jp/meikyu/art99/hrn9908.html
 ほんっと、ヘレン・ケラーさんは天才。怪人江戸川乱歩をかくも的確に表現された(としか言いようがない、評されたじゃ不足だもんね)方って他にあるのかなあ?乱歩が好きかどうかっていうのはつまりその「ぽんら」なところが好きかどうかということなのよね。

 私は・・・やっぱどうも苦手だな。ポーの「黄金虫」というできそこないの願望充足ファンタジー(そういうものってあるでしょう、ハリポタも最初そう言われたハズ、回を重ねてそんな簡単なものじゃないことは理解されたと思うけど、その分読むのが辛い物語になって来たよーな)を見事にウラ返して「二銭銅貨」という文句をつけようのない本物のミステリを書いた人が、自分でも「孤島の鬼」みたいなしょーもない美男美女ファンタジーを書くとはちょっと信じがたいのだ(これが不美人のアレルギー反応であることも十分わかっちゃいるのだが)。
 とは言えリアルミステリしか書かない乱歩なんて乱歩じゃないこともまた確か。「二銭銅貨」が見事リアルになったのは元にファンタジー「黄金虫」があったから。そしてまたポーは「汝こそその人なり」を書いたミステリの元祖でも確かにあったから。やっぱポーは偉大だ、ポーあっての乱歩だ。あれ、何でこうなるわけ?

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22810/index.html
 てなことはさておいて石井監督のこの映画はスゴイよね。何がスゴイってまずタイトル。一本の映画に「全集」はないでしょー?また「奇形人間」なんてあの頃でも少々はばかられる単語だったと思う(それに登場人物、奇形じゃないのでは?そらまアタマはかなりおかしそうだけど)。
 昭和44年と言えば私はけっこう映画を見たし見てない作品も雑誌でチェックしてたのに、こんな怪作が作られてたとは全然知らなかった、いや知ってたとしても忘れてた。確かまだ「孤島の鬼」は読んでなかったしな・・・
 これ、ちょっと見たい気がする。「パノラマ島奇譚」も「孤島の鬼」も全然好きじゃないけど、この映画の原作離れぶりはなかなかブッ飛んでてひょっとしたら私好みに仕上がってるかも。パノラマ島の広介=孤島の道雄=孤島の私(主人公、名前忘れた)なんてね。ほとんど「八つ墓」並のデフォルメぶりで原作ファンなら怒り狂うとこなんだろうけど。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22241/index.html
 ところで石井監督と私の接点はこの一本だけ。何というかごくまっとうなヤクザ映画だったと思う。この監督が「****(故あって伏せ字)ではあってもアホではない」と言われる超有名人だとはずっと後まで-ひょっとしたら亡くなるまで-知らなかった。
 もちろん川津さんがとってもカッコよかったから全く文句はないけど一番カッコよかったのはオープニングの字幕かも。
 スクリーンを縦線で三等分して(って別に線を引いてあったわけじゃないが)そこに一字ずつ 
 高倉健
 横線で二等分して(同上)
 上に波島 進
 下に  川津祐介
 文字はほんとに赤だったのだ。
 こんなに大きく書いてもらって幸せ-とファンは思ったのであった。