「
オリヴァー・ツイスト」
ディズニーの猫アニメがいかに面白くてもそらマガイモノ、なので元ネタはだうだったんだったかなと再読、2回目だから斜め読みで行けるかと思いきや、ほとんど忘れてたから丁寧に読まざるを得ず、登場人物の下劣ぶりにゲンナリしつつもこの描写がないことにはお話が成立しないんだからしゃーないやねと
いささかあきれたのはオリヴァーが最初にとっつかまった時に被害者のブラウンロー氏が立ち読みしてた本を持ったままオリヴァーを追っかけてたこと、時代が違うとは言えそも立ち読み自体がホメたことじゃないよ、スリを追っかけるにしても本は返してからにするのが法治国家の人間、本屋の主人が「オリヴァーはスリじゃない」と証言するためにわざわざ来てくれたのは立派だけどついでに「アンタは万引きの現行犯だ」と言ってもらいたかったね、イヤミな判事がそれに近いこと言ってたけど
サイクスは強盗のためにオリヴァーを連れて長旅、何でそんな遠くを狙ったのかねえ、そこへたまたまワケありの姉さんが養女になってたってそんなんありかよ、それ言うならブラウンロー氏が実はオリヴァーの伯父になってたハズのヒトだったってのがそもありえんけど、またそれ言うんだったら初めて会った時に「もしや?」と思わんてのも不自然よね
などとしょーもないことに突っ込んでみたけどこういうとこが欠点にならんのがこの作者のエラいところ、終わってみれば全てが落ち着くところに落ち着いてよかったねと言うしかない
いやノアとシャーロットのコンビはもうちょっと罰せられていいんじゃないの?せめてバンブル夫妻といっしょに救貧院送りにするとか、さう言えばドーキンスはだうしたんだろ?アニメ版では大活躍なのに捕まったままフェイドアウトはヒドくないか?やたらに笑ってばかしいるベイツ少年より彼の方が私的にはよっぽど好感度上なんだがな
それと罪もない犬を殺さんでよね、犬にとっては主人に殺されかけた上に先に死なれたんじゃ生き残る方が悲惨かもわからんけど
考えてみれば死亡率過多(エラリー・クイーンのマネ)な小説であることよ、それが19世紀の普通だったにしても