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事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

連城さん遺作

2014-11-30 18:49:30 | ミステリ
こんなのがあれば買わざるを得ない、これは近所の本屋でみつけた、光文社もあんまし宣伝せんのかね(せんでも売れるものはせんという可能性あるわな)、Azonも教えてくれんかったし、2012年の2月に連載終ってるんだから何故ゆえ作者存命中に出なかったのかわからない、何か作者の意に染まぬところがあったけどもう直すだけの体力がなくなってたんだろか、ともあれ1周忌(先月18日)の出版になったとのことだが、家の近所へ入ったのはここ数日だと思う、知らんくて幸いだったのかも(おかげでAzonではなく本屋をもうけさせることができた故)

とか書いてから検索したらもう1冊新刊ありだって?(こちらは講談社)、10/29発売、おいおい今日はジュンク堂まで行ったけど確かおいてなかったぜ、ジョークきついよ、これはもう注文せずんばあるべからず(クリック)

というわけだがさて本書、えっとさ・・・土佐清水ってどこだった?あ、そっか、足摺岬に一番近い市ね、電車(気動車?)が通ってないから私は行ってないんだ(関係ないけど室戸岬も行ってない)、何で最初の事件はそこで起きるのか、東京都に住む登場人物たちに絶対のアリバイを用意するため?それには最寄の空港からクルマで3時間以上かかるド田舎が必要だったってこと?どうもそんな気がするにゃ、岐阜県高山市なら(名古屋じゃなく)富山空港へたぶん行けるもんね、いや他にもいろいろシカケが必要、岐阜県じゃこのトリックは成り立たないってよーくわかるけど・・・(何言ってんだ?)

どうやら「犯人でも被害者でもない失踪した男」の存在感にいささかの問題ありなんじゃないかな、こいつは主人公じゃない(主人公はそいつの弟、その存在感はこの私いろんな意味で納得)けど主人公に次ぐ重要人物、こいつの行動ををもうちょっと説得性持って書き込みたいと作者は思ったけどうまく行かなかった(ひょっとしたら「平凡なサラリーマン」を実感したことがなかった故に)のじゃあるまいか、いや違ったらゴメン、今となっちゃ確かめようもないもんね

犯人と被害者についてはあえて言わない、これはまた別の意味で説得力ない気がするから・・・いや被害者気の毒過ぎだから(たぶん、理由はご想像に任せます、できれば買って読んでちょ)

あらためてもう一回だけ書いとこう、できればお目にかかりたかった、「事件記者」の視聴者だったと言いたかった・・・いや今となっては「愛読者です、サイン下さい」だけでもよかったかもの、何があろうともう手遅れな連城さんこと旭丘出身のカトウシンゴさん、あの日私はシネマスコーレ「棚の隅」のトークショーへ行くべきだった・・・・・のかなあ?

またもヘレン・マクロイ

2014-11-21 12:20:53 | ミステリ
ひとりで歩く女 (創元推理文庫) ひとりで歩く女 (創元推理文庫)
価格:¥ 907(税込)
発売日:1998-09

当分買うまいと言った舌の根も乾かぬ内に(これ既に死語とのこと、さうなの?)再登場、ちょっとだけ時間があってまあまあ品揃えのいい本屋へ寄った時に何を買うか迷ったらこれはまずまずの選択肢かもと・・・(買わにゃいいだろうって?どうもこの年になるとそれは店に悪いと思っちゃうのだ、その程度の金がないわけじゃなし、もちろん若いヒトは気にせんでよろしい)

これは今までで一番よかった、ネタバレを避けると何も言えなくなるタイプだし、はっきり言ってツッコミどころは満載、解説者の指摘もごもっともながら、そも語り手が大金を運んでくれと頼まれた事情というのがいささか成立困難で、頼んだ男が翌日死んじゃうほどの重体だったらとてもスジの通った話なんかできないのじゃなかろうか(と私は思うのであるが)、蛇を使った殺人てのもいささか成立困難な方法のような・・・

登場人物がそう多くない上に一番怪しいヤツはさっさと消されちゃう(これは蛇じゃない、ホントにこんくらいで死ぬかなというほど不確実な方法で)、次に怪しいヤツもあっさりブチのめされるしどうやら(金をねらってはいたけど)殺人犯ではなさそう、さらにあっと驚く人物が現れるもののこいつはアリバイ確実だから犯人ではありえない、となれば最終章の手前で真犯人はこいつしかあるまい(殺人の手口はわからなくても)と見当をつけるのにさほどスレッカラシである必要はない(ハズ)、だからこれは「ヤ・ラ・レ・タ」ではなく「だと思ったよ、でもまーいーや」というレベル(それでも十分合格点-と上から目線)

何でもこの時期「幽霊の2/3」は幻の書になってたらしい、消えるにゃ消えるわけがあるんじゃないかな、何せあれは「だと思ったよ、私ごときに読まれるようじゃまだまだだな」レベルだったもの

オマケ-2回目の手記に「こいつ(語り手)どこまでアホなんだよー、こんな長編小説書いてる場合じゃねーだろ」と読むのをやめたくなるヒトもたぶんいると思う(私もさうだった)けどしまいまで読むとこれがちゃんと目的を持った何と言うか重要な作者のトリックなのである、どうかつきあってやってもらいたい(上から目線)

もう1つオマケ-Azonレビに「金の隠し場所はほぼ明らか」というのがあったけどある意味私はこれが一番意外だった、まさかそんなド非常識なことはすまいと思ったので、だけど確かに「誰でも考えつく」のかもなあ

さらなるオマケ-そのAzonレビだが未読のヒトは見ない方がいい・・・って今さら手遅れだけど見事にネタ割ってるヒトがいるもんな、せっかく解説者も私も遠慮してるのに


ハードボイルドに行こう

2014-11-20 15:16:20 | ミステリ
越境 越境
価格:¥ 1,944(税込)
発売日:2010-03-18

最初にみつけたのは阿佐ヶ谷の駅ビルだった、解説を見てこれは行けそうと思ったが電子化されてる可能性を考えて見送り、その後しばらく忘れてたがリーダーストアでみつけたので買った、解説がない、チ、安いにゃ安いわけがあるよ、あんましレビューしてるヒトもいないね、確かにこの作者としても弾けまくりのスットンキョーなお話ではあるけど

主人公は元刑事で今はスナックのッマスター、警察の裏金を暴こうとして同僚とネタ元のヤクザにハメられ追い出された、雇ってた中国人の女の子が大金を持ち逃げしたので黒龍江省のド田舎まで探しに行ったら何故かあちらの公安に捕まってしまい、散々なメに遭わされたのでついに切れて警官たちを叩きのめしたところ・・・

彼を捕まえた中国人の警部がもう1人の主人公、実は日本でやりたいことがあったのだがそれには日本人の協力者が必要、その「やりたいこと」というのがかなり(じゃなくてものすごく)ヤバいことなのでおいそれと適役な人間がみつかるとは思ってなかったのが、何とモノズキで腕が立ってしかもはっきり言って単細胞っぽい男が日本からフラフラやって来たので痛めつけた上で釈放したというわけだったのである(ということが読み進むうちにだんだんわかって来るシカケ、だから最初の主人公が危なくなったからってさう心配することはない・・・いやホントにそうかなあ?)

さて日本へ来たこの男が何をしたかというとまずは大金持ち逃げの女の子をみつける、次に金庫破り(例の裏金、したがって盗られたからって届けるわけには行かない)、その金でロシアンマフィアから拳銃を買ってヤクザの事務所へ殴り込み、続いては覆面パトカーをジャックして東京中を騒がすハチャメチャカーチェイス、最後にある男(もちろん思いっきり悪いヤツ)を惨殺して逃亡する、おいおいこの後どうなっちゃうの?というところで唐突にオシマイ、全くホントにどうなっちゃうの?

スナックの常連に正体不明の老人がいて、さほどスレッカラシでない読者にもこいつはタダモノじゃなさそうだと何となく見当がつくが、後半に到ってまさかな人物であることが判明、おいおい日本の元刑事、本名聞いたらちょっとは驚けよ、一般人は知らないかもしれないけどその業界じゃ超有名人のハズだろ(と、このくらいのネタバレはいいよね)

ま、何はさておき面白かった、この作者もまずハズレなしだよな、最初は本屋でみつけたってところがうれしい、いくらネットがあってもやっぱし本屋っていいものですね

あれ?Azonで文庫がヒットしないね、Kindleもないのかな?このヒトの作品でもけっこうレア物をゲトしたのか、あるいはAzonと言えども万能じゃないのか?

11/21追記-拳銃をチャカと呼ぶことは最近まで知らなかった、私らの年代はやっぱハジキである、だけど撃つことを「弾く」とはもっともながらこれまた初耳・・・


絶対既読なのに

2014-11-19 09:50:01 | ミステリ
裁判員法廷 文春文庫 裁判員法廷 文春文庫
価格:(税込)
発売日:2010-05-10

全然展開が読めないことって・・・以前たまにはあるなと書いたけどどうやら年中あるなが正解っぽい、これまたどっかに文庫が埋もれてないハズはないけどリーダーストアでわりと安かったのと電子図書券の期限が切れるともったいないのとで購入、この作者ならマチガイないしね

たぶん本作が森江弁護士との初対面でもあったと思うんだがしかしそれにしても・・・
審理-被害者は肝硬変だった、これが重要な手がかりということだけは記憶にあった、だがどういう手がかりかということになると・・・まさかだったからなあ
評議-被害者が屋上のペントハウスに住んでたことと裁判員の1人がちょっと特殊な知識を持ってたことをかすかながら記憶、だけどそこでどんなトリックが使われどんな知識が必要だったのかは完全に忘却、スレッカラシなら真っ先にクビをかしげにゃいけないヒントがあったのにな・・・
自白-被告人のちょっと変わった名前(響樹=ヒビキ)を記憶してたから読んでないハズはないのにメチャメチャ怪しい被害者のことも目立たない真犯人のことも完全忘却、やたらにヒトが出入りする殺人現場がほとんどマンガだったからかも、とにかくド非常識なことは忘れるタチらしいのだ

ま、2回楽しめてよかったよ、今度はもうちょっと高いの買おうかな

追記-よく見たら文庫化は2010年?そんじゃ初対面のわけはないやな、彼が探偵役ならマチガイなしととっくに知ってたハズだった・・・


またも加納朋子

2014-11-12 14:16:41 | ミステリ
てるてるあした てるてるあした
価格:(税込)
発売日:2013-09-11

05年5月初出とのことだからこれまたないハズはないが例によってみつけるより買う方が早い、これまたものの見事に忘れてた、断片的にナゾのメールが届いたこと(その1つが「ボールで遊びましょう」でこれが差出人は誰かのヒントになってたこと・・・どうやって打ったかは知らず)、バイトが大変そうだと思ったこと、珠ちゃんが昔子供を亡くしたこと、ヒロインがオタフクカゼになって知り合いの保険証を使ったこと、時々現れる幽霊の正体、鈴木先生の久代さんが亡くなったこと等々が記憶に残ってただけ、そもヒロインが佐々良へ来た事情とか(あんましド非常識だったからなるべし)、いろんなものを壊されたり(あるいは直してもらったり)、ガラス工房を訪ねたり、幼稚園児を預かったり、その子が(ヒロインより先に)オタフクカゼになったり、いいかげんに見えるダイヤ(無口な少年)の母親が意外にちゃんと予防接種を受けさせてたり、そのダイヤがけっこうスジの通ったことをしゃべったりとか、幽霊少女の世にも悲惨だった境遇とか(これまたド非常識だったからなるべし)、久代さんが行方不明の両親を探してくれてたこととか完全に抜け落ちてた、もちろんラストシーンも(お葬式のことはかすかに記憶してたのに)

しっかしこのヒロイン照ちゃんはその後どんなふうに生きたんだろね、どう考えても将来明るいとは思えんけど、ユウスケと違って作者は何も教えてくれない、今ごろ気が付いたけど完結編は近未来になってたのだにゃ

オマケ-どーでもよいけどここに出て来る病院って珠ちゃんが「あそこはダメ」と言ってた佐々良病院なんだよね、久代さんの教え子って主治医(たぶん内科)は前の記事で私が勝手に作った(たぶん)小児科医とちょっと雰囲気似てるかも、だけど完全に忘れてたんだからね

もう1つオマケ-子供を虐待したり危険なめに遭わせたりは許せんと昨日書いたばかしじゃないかって?確かに、だけどド非常識な親は現実にいるし、それをドラマに仕立てたくなる作者の気持ちもよくわかる、ただ私が特殊な読者なのかもしれないけどあんましド非常識なことは記憶から落としちゃう(それは前作も同じだった)、今作はそれがメインテーマだからリライトのしようがないってこと、そも揚げ足鳥は好きだが創作能力は皆無だし・・・

さらにオマケ-成長著しいダイヤに比べてユウスケには全く何も起きない、これだけ何も起きないってのもいささか不自然じゃあるまいか、いやしゃあないけどね、他のヒトたちが忙し過ぎだからそこまで作者の手が回らんでも、だけど1歳から2歳だよ、初めと終りで(1年経ってるのに)照ちゃんにおける彼のイメージがほとんど変わってないのはいかがなものか、「ユウスケ君ももう赤ちゃんじゃなくなった」ぐらい言ってもいいんじゃない?いやプロローグを書いた時点では彼女は「まだ赤ちゃんのユウスケに別れを告げて佐々良を去る」ことになってたのかもしれないけどね