事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

↓思い出した・・・

2018-05-31 18:52:23 | 音楽
いつだかわからぬあの日「カルメン」の全曲を見て私は(メリメの元ネタを知りながら)ビゼーのドン・ホセにホレたのである、ずっと前にホレた川津さん演じる「いれずみ無残」の再来だったから(こちら)いやもちろん現実の順序は逆で川津さんの森新之助がドン・ホセをモデルにしてたんだけどね(これ絶対マチガイないと思う)

あの時一番印象に残ったのはミカエラが迎えに来てカルメンにも「帰った方がいい」と言われて、でも「いやだ、絶対帰らない」と歌うシーンだった、フィナーレの記憶ははっきりしない、後から見たカレーラスに上書きされちゃった感なきにしも非ず(逆にカレーラスの制服は白の印象になってた、何でだよ?)

てな事情を兄貴にも縷々説明したんだが(ウソ、元ネタとイメージ違い過ぎて仰天だったとは言ったがホレたとは言ってない)、何せあっちは自分が見た記憶皆無なのでマジで探してくれる気はないやうな、これは自分で探しに行くしかないのかも、だけど今んとこさういう余裕ないのよな、またみつけたからとて再生できるわけもなし、ああ、さても機械というヤツは・・・・(ワンパターン)

音楽の悲しみ

2018-05-30 18:37:21 | 音楽
ちょっと前のことだが兄貴にメールしてオヤジの遺品にカルメンの映画版ないかな、ドイツ語で白黒のと聞いてみた、兄貴はそんなん見た記憶は全くないと言いながらも探してくれて「あったよ、ドミンゴのホセ、みんなで見たのこれじゃないかな?」と返事をくれた、なわけないだろ、それカラーでフランス語じゃん、そっか、オヤジそれも買ってくれてたんだ、サンクス、LDじゃ自分は再生できんのが心底悲しいよ・・・・だけどドイツ語白黒ってホント何だったんだ?これあればこそ私は何とかしてヨッフム指揮のドイツ語版 Ich liebe dich を探してゲトしたんじゃないか!!

ということとは全然関係なく今はドヴォルザークの「新世界」を再生してる、いろいろあったけどやっぱオーケストラはよいな、必ずしもやった曲じゃなくてもなじみの曲には何か癒される、何でテナー歌手になんか浮気したんだろなあ・・・熱を上げるのは早いけど冷めるのも早い、さう言やさうだった「ハマりやすい性格なんだと思う、心配しないで、すぐ冷めるから」PC通信やってた時、若い友人にそんなこと言ったよ、あれはいつのことだったやら(そん時ハマってたのはたぶん「あ~る」だったが)

とまあ今日も飲んだくれてるのであった・・・

もしも昔に戻れたら

2018-05-28 15:52:07 | 本と雑誌
これ書くべきかだうか迷った、私自身はこれまで概ねにおいて非常にラッキーで(「幸運に生れつくということは賢いとか金持ちだとかいうよりずっといいことなんだよ」とサマセット・モームが言ってたなあ)「やりなおしたらもっとうまくやれる」ことなどまあ皆無「やりなおしたらまずやり損なう」ことならいくらでも、という人種(セクハラ叔父の横っ面を張りとばさなかったことだって、まあ、それはそれでよかったというべきなんだろし)だけどもし「過去を変えてもよい」というSFの登場人物になれたならやりたいことはなくもない

初めて同級生が白血病で亡くなった時、私は27歳だった(指折り数えると「ラブストーリー」公開の約10年後、カレーラスの発症からは7年半ほど前のこと)、年末に入院して正月明けにはあの世へ行ってしまったというスピードぶりで私が知らされたのはお葬式の後だった、もちろん生前に知ったからとて私にできたことなど何一つなかった、全く何の知識もなかった上その頃は逆さに振ったって鼻血も出ない貧乏人だったのだ、彼はとっても頼りになる男で私は在学中いろいろ世話になっていた、彼が死んで役っ立たずな私が生きてるなんて不当だった、「替われるもんなら替わってやりたかった」と言ったのは決してウソじゃなかった(そんなんできるわけないから言ったというのが本音だが)もし今の情報と今の預金通帳を持って40年前(四捨五入)へH君を助けに行けたならどれほどうれしかろうと思う(これ山本夏彦のマネだけど絶対ホント、いかにできるわけなくても)

話を聞けば直接の死因は出血多量のようだった、血小板輸血やってなかったんだろか、そんな簡単な話じゃなかったのかもしれないが、時代的に骨髄移植はもう始まってたハズ(記憶はないが)何か月も口からモノを食べれなくても患者を生かしておける(カレーラスもさうして生かされたのだ)中心静脈高エネルギー輸液も始まって何年か経っていた、だがビタミン欠乏で起きる悲劇は認識されてたかだうか(私がこの1件を聞いたのはミステリのネタになったから、前に書いたよね、これ)かなり危ないな、G-CSFもまだみつかってなかった、何よりもあのいささか野蛮な処置に彼の体力が耐えられたかだうかわからない(元水泳部員だったんだが)だけど「お金のことは心配せんで、助かったら返してもらうから」と言えるだけでも多少の助けに・・・ならんかったかな?あ、考えてみたら今の私の銀行ってあの頃はT海銀行じゃないか、1つぐらい今もある銀行なかったかしらん?

ホント、何であんな早く死んじゃったんだよ、H君?

6/29追記-二度目に同級生が白血病で亡くなったと聞かされたのは今年の1月、彼は移植を拒否したとのことだった、ま、この年になれば、成功確率とコスパを考えれば、覚悟を決めて遺言状を書き始めるのが正しい態度かもね、いややっぱ今の私じゃ体力的に絶対ムリだ、もっとも遺言状はたぶん書かない、だって超悪筆の私が書いたんじゃ誰も読めんだろ

意外に傑作

2018-05-27 16:14:20 | 映画
ピーター・ラビット
予告を見て「あんなんピーターラビットじゃない」と言ってたのがわりと評判よいのでコワイもの見たさについついミッドランドまで出向いてしまった、合う時間には吹替しかなかったのでとりあえずはそれ

ピーターの宿敵、というか一方的にピーター(とベンジャミン)が野菜畑を荒らしまくってたあのマクレガーさんが(ピーターを捕まえた途端に)心臓発作で急死してしまい、ウサギ兄妹は(一応霊柩車に哀悼の意を表したものの)大喜び、野生動物仲間やらブタやらといっしょにマクレガー家を占領してドンチャン騒ぎ
というところへマクレガーさんの死んだ甥だか姪だかの息子(姪孫というらしい)が家を相続したと乗り込んで来た、両親と死別して施設で育ったというこの男はデパートに勤めてたが昇進できなくて切れたので休養を命じられた、というちょっと変なヤツ、だがピーターたちと仲良しな隣の女の子(これもわけわからん絵を描く変わり者)とたちまちいい感じになった、ピーターは面白くない、彼ら兄妹も両親を亡くして彼女を保護者と思ってたのだ

というわけで戦闘開始、彼はダイナマイトを買い、囲いに高圧電線を巡らして断固ウサギを入れない覚悟、ところがウサギたち(元ネタではほとんど無個性な3羽の妹がどいつもこいつも大変な食わせ者、ベンジャミンも頼りないようでやる時はやる)高圧電線を家へ引き込んで彼を感電させるやら、口に彼がダメというブルーベリーを打ち込むやら(ここでぶっ倒れた彼、アドレナリンと思しき注射器をポケットから取り出して自分の腿にズブッ、痛っと思わず叫ぶ視聴者)、ついにはダイナマイトの起爆装置を押しまくったのてとうとう隣の家までメッチャクチャ・・・

彼はロンドンへ舞い戻り彼女も引っ越すという、ようやく重大事態に気付いたピーターは「あいつを迎えにハロッズ(デパート)へ行くぞ」と汽車(電車だったかも)に乗り込みベンジャミンも続く、さて彼らと彼の運命やいかに?

こんな凶悪なウサギのお話が面白いかと言えば面白いのである、もちろん笑えないと言う方もおられるからこの手のドタバタは相性があるんだろうが、いや私とてディズニー的ドタバタはあんまし好みじゃないと思ってたのだが、でもこれには笑った、久々に映画館で大笑いした、どこでそんなに笑ったかと言えば・・・・さうだな、1つだけ言うならラスト近くで彼と彼らが田舎へ戻ろうと(小型飛行機含む)あらゆる交通手段を行使しまくるとこかな、何でそんなムダするかと言えばただただギャグのため、ああ好きだよこういうの、いや何でだろ?
女の子が「ダイナマイトの起爆装置を押したのはウサギだって言い張ってたでしょ」と言うとピーターが上着の下から装置を取り出してボタンを押してみせる、まさか・・・あ、ここは笑いどころってわけじゃないけど、思わずオマエいいヤツだな、今までの悪事全て許すと言いたくなるところ
で、めでたし、ホントにさう言ってよいのかだうか疑問は残るけどこれはファンタジーだからあえてめでたし、ま、字幕でもう1回見るかと言われればそこまではせんけどさ、キツいギャグはいささか疲れるとこもあるし、だけど見てよかったよ