事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

王さまと九にんのきょうだい

2009-09-30 10:33:07 | 本と雑誌

Nine Nine2 昔、TVで聞いただけで記憶あいまいになってたので注文したのが届いた、君島久子さんの解説によるとお話の出所はモンゴルでも満州でもない、チベット・ビルマ語系(プラスタイ語系-この二つは全然違うものらしいのだが)のイ族なる小数部族(人口330万人ほど)で「中国各地に類話があり兄弟の人数も様々だが中でいちばん完成度の高い」作品だそうである

なるほど、こういうスジだったのか、ごもっとも、「自分勝手な男の子とまじめな裁判長」が一人の「悪い王様」に合体し、「海水を吸い込むにいさん」が「トップのちからもちとラストのみずくぐり」に分離したことで見事にスカッとした勧善懲悪が完結してる、山中の九人がアメリカへ渡って海辺の五人になったとはちょっと考えにくい、いやそれは絶対ありえない、君島さんによれば兄弟数の最低値は三人だそうだから(きってくれ、さむがりや、みずくぐり-かな?こういう推測って無意味だけど)、五人に増えた海バージョンがホンコンかシャンハイあたりからUSAへ渡り、チベットへ行った山バージョンは九人におちついたということになるんだろか

ま、私の推測って当たったためしがないんだがね


シナの五にんきょうだい

2009-09-28 00:40:33 | SF

Sina2 Sina1937年ニューヨークで初出だそうである、作者はシナ(清朝時代の中国)を話に聞いてたけど直接は知らなかったらしい
おそらく-だけど4人の弟たちは「王さまと九にんのきょうだい」の「きってくれ、ながすね、さむがりや、みずくぐり」がモデルだと思う
何で人数が少ないかと言えば
「おねがいです、おかあさんにひとめおわかれを」
「もっともなねがいだ」
のくりかえしは4回が限度という判断じゃあるまいか、5回目になったら-裁判長は彼らを同一人物だと思ってるのだから-「ふざけるな、もうおわかれはじゅうぶんだ」になりそう

元ネタはモンゴルだか満州だか草原の民のお話だが、こちらは海辺が舞台というところもニューヨーク

でもってこの作者はお母さんで「言うことを聞かない息子」に対する怒りをあらわにしてる、「言うこと聞かん子はこうなんだから」って(それが子供にわかるかどうかは別)

でもこのお兄さん「海を飲み干す」なんて辛い作業をどうしてひとりでやってたんだろね、魚捕りは弟たちにやらせればよかったのに、「ながすねの弟」がいたら遠くへ行っちゃった男の子を即助けられたハズだからこんな騒ぎにはならんかったんだよ、そうじゃないかな、作者どの?

てなわけではあるけれど、ともあれよくぞこの本を復刻してくださいました、ありがとうございます、出版社どの


バレエ・メカニックに関する断章

2009-09-27 14:37:08 | SF

スジがキッチリ整ってるがゆえにアレ?と思うことども、こういうツッコミ自体ナンセンスなんだろが・・・・

第一章-自発呼吸もない「ほとんど脳死状態」で生き続ける女の子の思いが現実世界へ広がってしまったらしい、この設定には別に文句なし、そういうこともあるかもね、さてそこで

モーツアルトが流れ続ける、彼女聞こえてるんだろか?確かに音=聴覚は色や形=視覚よりずっと記憶を呼び起こす力が強い(と私は思ってる)けど、それはなじみの深いメロディーや声であればこそなのでは?モーツアルトを全く聞いたことのなかった子供に効果はあるんだろか?確か主人公も疑問を持ってたはずなんだが

病院へ向かう主人公がとった交通手段は馬車、ヒェー、ウマが道路を歩いてたのってほとんど50年前では?またなぜゆえ巨大なペルシュロン?そら道産子では小さすぎて馬車を引けんだろうけど

登場人物たちドイツへ行くかと思えば突然カルスト台地に放り出されたり・・・それって何か必然性あり?

「シナの五人きょうだい」で完結、これは全く問題なしというか、ちょっときれいに決まり過ぎのよーな(ならどうすればいいんだ?って聞かれたってわからんけど)

第二章-もう一人の主人公(脳外科医)は女装趣味、早く亡くなったお姉さんをいつまでも生かしておきたいからだと言う、趣味にそんな理屈つくのかなあ、別にそんなとこでツジツマ合わす必要もない気がするけど、でもお姉さん(となぜかブラジャー)の存在はやっぱ重要なんだろな
ここでは関係ないけど、女子が男子用を着たり履いたりしても誰も何も言わんのに、男子が逆をやると奇異の目で見られるのはなぜなのか、考えてみればフシギ

彼ら、広島と名古屋へ移動、どっちもかすかに変、特に名古屋の葬儀風景はどういうジョークなんだ?-と名古屋の住人は過剰反応、些細だけど「駅の近く」にロシア料理ってあったかしらん?(市内のどこかにはあるハズだが)

第三章-まだしっかり理解してない(特にラスト)気がして来たので特にツッコまない、ただ病気のイヌがやけにリアルで気になる、君はバーチャルそれとも現実の動物?

とまあそういうわけ、もう1回よーく読みなおさにゃいかんみたいね


想像力の文学だって?

2009-09-25 03:16:53 | SF
バレエ・メカニック (想像力の文学) バレエ・メカニック (想像力の文学)
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:2009-09

何それいったい、小説=文学に想像力=エソラゴトがいらんくなったら世の中そろそろオシマイなんでないの?(だからオシマイになりかけてるのかも)

火曜日に届いたのでもったいないけど2日で読了、何を書いたものか今までとまどってたのだが(書かんでよいって?ハイ)とりあえず「安心して読んでちょ」とだけは言える、こんなこと言っても全然ホメてることにならんけど「大風呂敷を広げてちぎって放り出(とある文庫の解説)」されたり「二階へ上がって階段をはず」されたりはせん-ということ

おっそろしくシュールな事件が次々起きるし、それに対する主人公(複数)の反応-というか行動-も甚だユニークで「え、何でそうなるの?」と思いつつ読みすすむことにはなるけど、終わってみれば「なるほど」と納得のハズ、少なくとも私はそうだった、確かに一部わけわからんとこはあったけど、そこはご愛嬌、100%説明ついたらそれこそこの作者の作品じゃあるまい

個人的には七本足のクモ、ハンニバル(「蜜蜂マーヤ」に登場」がうれしい、いたなあそんなの、「王さまと九人のきょうだい」に似た「シナの五人きょうだい」は知らんかったからつい注文してしまったのだった

読んでないヒトには何のことかわからんと思う、損はないから買って読むべし、こういう作品にジャンル分けは無意味だけどミステリではなさげなのでファンタジーでSF、今日のところはとりあえずそんだけ

王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7)) 王さまと九人のきょうだい―中国の民話 (大型絵本 (7))
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:1969-11
シナの五にんきょうだい シナの五にんきょうだい
価格:¥ 1,325(税込)
発売日:1995-10-26

秋分の日

2009-09-23 16:45:33 | 植物

Nanten墓参り、ナンテンに色がつき始めた、季節だなあ



Kayaturi カヤツリグサ-だと思ったけど、ちょっとイメージ違うかも、短いのでカヤをつってはみなかったのである


Juzu Juzu2 Juzu3 ジュズダマ、毎年見てたのだがなかなか撮るチャンスがなかった、子供の頃はよく集めて遊んだが今は撮るだけ、よく見ると変わったタネよね

Ume ウメか新芽をつけた、健気なもんだ、今の時期から冬までではてどのぐらい伸びてくれるものやら


Goya Goya2 ゴーヤーと思われる花と果実、ご近所にて



Tokeiso トケイソウ、夏中咲いてたハズなのに今日初めて見たのであった、これもご近所にて

というわけで連休もオワリなのである、シルバーウィークって昔は11月の後の連休のことだったハズ、安易に変えんでもらいたい-ってしかたないか、年寄りの日が入ってるからな・・・