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事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

花嫁

2011-02-16 12:10:08 | 過ぎし昔のTV番組
北山修による歌詞はこちら、昭和46年初出らしい(わりとこういうデータみつからんのよね)、北山、当時25歳、若かったよなあ・・・・・
私は19歳だったが、その頃ですらこれはロマンチックというよりノー天気な歌だと思っていた(と思う)、結婚したら何があるかわからない、こんなふうに誰からも祝ってもらえない状態で単身敵地に乗り込むような嫁き方して大丈夫か、セーフティネットはずして綱渡りを始めるようなもんじゃないか(これは今考えた)

私の推測によれば(したがって絶対当たってないだろが)、作者のアタマにはこのちょっと前(確か昭和42年)に放送された朝のドラマ「旅路」があったのじゃなかろうか、これは珍しく若い男の子(横内正)が主人公で、北海道の余市(だったと思う、違ったらゴメン)=海辺の町に住んでいる、奥さん(日色ともえ)は紀州のヒトで(どうやって知り合ったのかは見てなかったから知らない)ある日たった一人で嫁いで来た(らしい、ここもリアルでは見てなかった)のである、彼が主人公なので彼女は未亡人になる(これ朝のドラマでは実にしばしばある設定)こともなく、そらまあドラマだから様々な波乱があったとは言え、二人仲良く老人になって孫も生まれ、めでたくハッピーエンドを迎えたのだった、かなりノー天気なドラマ、ま、朝だからいっか、因みに原作もモデルもない完全オリジナル台本(by平岩弓枝)というのはこの年が最初、視聴者のリクエストでストーリーが作者の予定と変わったこともあったり、それだけ多くのヒトた見てたということなんだろね、のどかな時代だった・・・・・・

てなことはさておいて、こんな設定のドラマもあったあの頃、「普段着で一人夜汽車に乗る花嫁」のイメージはさしたる違和感がなかったのだ

というわけなので津原さんのダブルミーニング的解釈には「へえっ」と驚いた次第(前の記事でリンクした「日高川」読んでね)、私は、もしそう聞こえるとすれば北山の詩がいまいち舌っ足らずなせいじゃないか、特に「ノギクの花」というのはお葬式を連想させるかな-とか思ったのだが、こうしてみると年代の差、あるいはセックス(いやジェンダー?)の違いだろかという気もする

考えてみれば「花嫁」の未来が後追い心中で終わるのと、不幸な結婚生活が延々続くのと、どっちが悲劇だかわかったもんじゃないよね

野沢那っちゃん

2010-11-02 19:06:17 | 過ぎし昔のTV番組

亡くなられたとのこと、失礼なタイトルで申し訳ない
この記事でお悔やみを述べておられる白石さんは確か「W3」のボッコをやっておられた方だと思う、彼女と那智さんの「ナチチャコパック」、実は私一回も聞いてない、家族がよくおもしろい-と教えてくれてたのだ、読まれるリクエストハガキはしばしば「那っちゃん、チャコちゃん、お晩でございます」と始まってたとのことで、いつしか私も那っちゃんと思うようになってたのだった

私にとっての彼はいつだって「ナポレオン・ソロ」のイリヤ(本物の声とはけっこう違ったのよね)、思えばあの頃はまだ20代だったんだね、昭和40-41年のほんの数ヶ月見てたいや聴いてただけだったのにね、アニメ「悟空の大冒険」で三蔵法師もやってたかな(違ったらゴメン)、アラン・ドロンを聴いたことは・・・あったかもしれないけどわからない、「太陽がいっぱい」はどうだった?「怪傑ゾロ」は?リメイクひょうたん島で「アルセーヌ・クッペパン」になってたのは驚きだった、おいおいそんなに目立つ(いや耳立つ)なよーって・・・・

ともあれ謹んでご冥福をお祈り申し上げます、アーメン


ひょうたん島と政治家

2008-10-19 11:23:29 | 過ぎし昔のTV番組

飯沢匡の短編に「アニメーション大臣」というのがあった、たぶん70年代半ば、初出雑誌は「オール読物」で山藤章二のイラストつきだった

とある大臣が孫といっしょにTVを見ていて、とあるアニメ番組の悪役を「自分がモデル」だと思ってしまった、アニメ中の事件が大臣の回りのできごと(特に世間には秘密な愛人との関係)を写しているとしか思えない(いつしか愛人にも被害妄想が伝染)、ある日「浮気」(子供番組なのに)を暗示するシーンを見て愛人宅へ駆けつけるとベッドに若い男が全裸で・・・・とここで小説は終り、続きはアニメ作家に聞いてくれ(何だ、それは?!)

いきなり何事って話は昭和43年(青島幸男が議員になった頃)に遡る、ひょうたん島では「郵便国ポストリア」というシリーズを放送した。

国民5人のうち4人が郵便局員(局長、マドグチ-女性、ハガキ、ポスト)の国、ひょうたん島のガバトラコンビは彼らにクルマを売りつけてもうけようと企む、これがいかにもロコツな経済侵略でどう見てもこちらには理がない、怒り狂った志士(マドグチの兄貴)が戦車を持ち出して島を占領する-形勢逆転・・・・

 実はその先どうなったのか忘れた、ただこの時、高校生視聴者(つまり私)は「ザマ見ろ」と思っただけで(トラはともかく)ガバにはまるで同情しなかったのだった、政治家でありながら侵略の片棒をかつぐとは何事!(はっきり言って、アタマの悪いトラよりガバの方が主犯だった)

作者井上ひさしによればこのエピソードが「郵政省をバカにした」と時の大臣田中角栄のゲキリンに触れたのだそうである。大臣の強権で「こんなケシカラン番組はすぐにも終わらせろ」ということになり、以後誰が何を言おうと効果がなくて番組は翌年3月で終わってしまったのだ・・・・・

バッカじゃなかろか-だが、でも作者がそう思いたい事情はわからんでもない、権力者と戦って負けたのなら番組の(というかその台本を書いてた作者の)ハジにはならんどころか、ちょっとカッコイイではないか・・・・・

そっかねえ、田中って政治家はお子様番組の内容にいちいちツッコミを入れるタイプじゃなかった、いやそもそもお子様番組を見てるようなヒマはないヒトだったと思うけど、もし彼がそういうキャラだったら後の運命(親分佐藤栄作の後すぐ首相になって2年でやめてその2年後には逮捕される)も変わって来たんじゃないかなあ-と政治オンチのファンは考えるのであった


ひょうたん島の歌

2008-10-17 21:37:10 | 過ぎし昔のTV番組

これまた書いておかにゃいかんこと
ファンクラブ事務局長の重要な業績の一つ-それは作曲者宇野誠一郎氏の譜面をコピーして保存されてることなのだ

かの番組の魅力の一つは歌だった、でもってその歌とは何かと言えば
井上ひさしの歌詞+宇野誠一郎のメロディ、その絶妙な取り合わせ
であったのだ

今や知るヒトはないと思うけどひょうたん島の前の人形劇「チロリン村」は全くどうしようもない駄作だった(出だしはともかく後半は)、視聴者がお子様だから毎年同じことやってればいい-と製作者か思ってるのが見え見え-去年のことを記憶してる子供の視聴者がいるなんて思ってもいなかったんじゃあるまいか?歌もマンネリ(これは家族の表現-私はそんな言葉を知らない小学生だった)のつまらんものばかし(一つには歌詞が七五調だったせいなんだろが)で、その作曲者は宇野誠一郎だった

ところがこれがひょうたん島になると
井上の歌詞が七五調ではない「超字アマリ」なので、それを譜面に乗せようと四苦八苦したあげく、宇野は何かとんでもない名曲を作ってしまったのだ・・・・・

ほんとだってば、今あるCDはその魅力の一部しか伝えてない、ここはぜひ第二弾-いやその後も-がほしいとこなんだよなあ


ひょうたん島は死者の世界?

2008-10-16 21:40:14 | 過ぎし昔のTV番組

昨日の集まりでファンクラブ事務局長からいろいろ貴重なお話を伺った、ほんとによかった、何より重要だったのは、今存在して出版もされてるひょうたん島の台本を薄謝協会の資料から彼が発掘された-ということ
これにはひたすら感動、記録魔の伊藤会長はもちろんメッチャすごいけど、この二人がそろってこその(ほとんど不可能だったハズの)リメイク版実現、そして次代のファン(昨日も若いヒトたちが来てくれてた)誕生だったのだなあ・・・・・

ということはさておいて、この8月に番組の展示会があった、そこへ原作者井上ひさし氏も飛び入りで参加されたとのこと、そこで彼いわく

ひょうたん島の住人はドラマが始まった時点で全員死んでいる-という設定だった

いーかげんなことぬかすな!!!
死んでるのなら食べるものなんか必要ないハズだろ、年中食糧難でそのたびにイモとカボチャばかしネタにしてたヒトはどこの誰?あんたじゃないとは言わせないよ!!!

たぶん自分が書いた内容忘れてるんだよな、いやそれが悪いとは言わん、忘れるから新しいもの書ける、わかってるんだよ、ある意味井上ひさしはあの頃と変わってない、変わったのはたぶん世の中の方・・・

けど私は彼がいまいち好きじゃないのだな、作品のメッセージ性にこだわり過ぎてるってところが、またそのメッセージがあまりにいつも「ナウ」だってところが
新しいものほどすぐに古くなるんじゃない?(自戒をこめて)