都筑道夫「
悪意銀行」
表題作にあきれ返って(
こちら)しばらくほってあったのをようやく読み終わった、落語ネタにはけっこう面白い(アッハッハとおかしいという意味)のがある、「朝帰り」にはあっと言った
だけど「幽霊探偵について」を読んだら開いた口がふさがらんくなった、何でそこまでネタを割る?黙ってればわからんのだからここまで読者をあきれさせることはないだろが?たとえば笹沢佐保とかとどこが違うかわからんと言ったけどちょっとわかった気がするよ
私はミステリとは出来上がったジグソーパズルをバラしてできるだけ元の絵柄がわからんように、つまりピースがつながらんように見せて行くもんだと思っていた、このヒト書き始めた時にはまだピースを作ってない、というかこのパズルがどんな絵柄なのか自分でも知らないのである、そんなんがミステリと言えるかよ?
いやまあさうじゃないかとは思ってたけどね、「ジャケット背広スーツ」は実際にそういう男を街でみかけたんだと言う、佐野さんが言った「そんなんそばへ行って、お宅それどうされますのん?と聞けばすむ話じゃないか」だよな、つか聞かにゃ正解はわからんからミステリにはならんハズだ(実際なってなかったと思う、忘れたけど)
ついでにもう一つ-ベッドシーンを読者サービスだとか思ってない?ミステリに恋愛はあっていい、だけどセックスは必要ない、と思う読者も少なくないと思うけどな
ヤケでもう一つ-それ(エロ)がミステリを成り立たすための必然かだうかってこと、必然なら入れたらいい、さうでないならそんなモノを読者サービスだと思うなんてミステリ読者をナメてるだけ、ミステリ作者を名乗ってながらこのヒトたったそんだけのことすらわかってなかったんだろか、だろな、でなきゃどれほど才能が狡猾(小松さんのマネ)したからって「だれだよこんなこと書いたヤツは、オレじゃねーぞ」なんて文章で原稿料を請求できたわけはない・・・世の中「晩節を汚す」ことってあるんだね