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■【心 de 経営】 経営四字熟語005 郢書燕説 ■ 謙虚さを忘れない  四字熟語には、いろいろな示唆があります

2020-07-05 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

■【心 de 経営】 経営四字熟語005 郢書燕説 ■ 謙虚さを忘れない

本

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

■ 示唆の多い経営四字熟語  No.05

 

     ■■ 郢書燕説(えいしょえんぜつ) ■■

 

■ 謙虚さを忘れない

 郢書燕説とは、道理や理屈にかなわないことをこじつけてもっともらしく説明するという意味です。

 この言葉の語源は、楚の国の首都である郢の役人がディクテーション(口実筆記)をしているときに、暗くなってきたので「燭を上げよ(明かりをつけなさい)」というと、筆記者がそのままの言葉を手紙に書いてしまいました。

 それを受け取った燕の国の大臣が「燭を上げよ」という言葉は「賢人を登用せよ」とう意味にとらえて、国内の賢い人達を積極的に登用しました。すると、燕の国が以前にも増して益々栄えたという故事があり、この言葉が今日残っています。

 もともとの故事には悪いニュアンスはなく、むしろ良い結果を生んだのですが、間違えて書かれた「燭を上げよ」を「賢人を登用せよ」というように強引なこじつけをしたことから、今日では余りよい意味には使われません。

 私事になりますが、IT関連企業とのつきあいが長いせいか、IT業界には、郢書燕説を物人が多いように思えます。そのたびに注意をしますが、自説が正しいと信じ込んで言っている場合には、それが誤りであったり、適切な言動ではなかったりすることを気づかせることに苦労します。

 ところが、往々にして自説が郢書燕説であることに気がついていながら、強引にそれを強調していることが多いのも驚きです。

 経営コンサルタントや経営者・管理職の中にも郢書燕説を平気でぶっている人がいますので、利用される経営者・管理職の皆様は、エセコンサルタントに注意しましょう。企業が良くなるどころか、かえって悪くなってしまうかもしれません。


 信頼できる経営コンサルタント選びができる経営者・管理職こそが、生き残れる時代になって来たのかもしれません。

■ バックナンバー

 これまでの経営四字熟語のバックナンバーをブログで見られるようにしました。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi-kyokai/c/519a7840abf5dcf643227ecff6b01cef

 


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