久々の三島由紀夫です。
以前は若いときはよく読んだのですが最近はあまりというところです。
小説の主人公とその背景が上流階級というのが多くていまひとつというところが
自分にはあります。
時代小説で人情ものが好きなので、純粋に文学というところで読まないと
拒絶してしまうかもしれません。
美徳のよろめき
上流階級の人妻が俳優との不倫をし妊娠しておろし、最後はバイバイすると
いうの話
人妻節子の心の動きが深く表現されている、女はむずかしいものだなとあらためて
思う、どろどろとしたものを文章で書けばこんなに深いものになるのかと
いずれにしてもそんな情愛の世界とはまったく縁のない自分ですが
読んでみました。