今年の読書はじめは
山本周五郎の樅の木は残った上・中・下の三冊
山本周五郎の中でも名作です。
正月から心きりっとした本が読みたいと思ってたので
物語は伊達騒動での原田甲斐が主人公
伊達騒動では分家の伊達兵部の伊達60万石の分裂を図った策動に
原田甲斐が助力をしたと悪者にされてるのが通説ですが
この本は一歩踏み込んで原田甲斐の解釈をまったく正反対に解釈
しています、伊達60万石を守るため幕府の策略から守るため
あえて伊達兵部の仲間を装い、策略の目を対処してきた。
原田甲斐の武士たる者は・・・
はでに表にでて戦をし、感情のおもむくまま、武士のメンツで動くのではなく
真の武士は忍耐が肝要、大局をみて今を忍ぶ姿こそ侍たるもの
この姿今の政治家にみてもらいたい。
はずかしい自分が生き残ることばかり考え勝ち馬にのる政治家
危険なこの動きの中で何も文句いわずアホのリーダーについていく
アホの政治家ばかり。
真に日本のこれからの子供子孫のことを考え、今を忍んでいく政治家
はいるのだろうか・・・・
日本人に忘れてしまってるものをこの本は思い出させてくれる。
あまりにも今の日本人
自分さえよければという競争心と志にかかるように思うこのごろ