My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

雨の湖北

2010-07-04 23:39:09 | 近江の国

どこかに出かけるのに、晴れがいいだけではない・・

雨 曇り どんよりした天気がいいときもある

特に湖北地方は自分の心のイメージとしてなぜかこういう天気がよく似合う、とても

しっくりくる。

なかなか理解してもらえないとは思いますが、雨の日に訪れてよかった

このどんよりとした世界観がなんともいえず、日本の美にも通ずるものがあるのかも

しれない、少々おおげさかもしれないですが

ひとつには、この湖北 越前 丹波地方は小説のイメージが強く残ってるのかもしれません

特に水上勉の小説のイメージや、川端康成の古都など

少々悲しい 貧しいながら生きていく人々のイメージが強いからかもしれません。

おなじ近江でも近江八幡あたりや湖西のイメージは晴れのイメージです

特に湖西は琵琶湖によく泳ぎにいったので晴れの感じが強い。

木の本宿にて、小学生が集団下校の傘の花がひらいています。

現代の日本人は晴れを望む、そして晴れのことに関心があり、晴れの人生をなんとか

歩こうとして毎日あくせく働く・・ マスコミも晴れの情報を流してる

人生の基本はこんな晴れの日ではないのではないかとこの年になって思います。

こんなどんよりした雨の人生がほんとの人生かなと・・この湖北で考えました。

やはり旅は物見遊山では深みがない

旅はすべて受け入れて、心に感じ取りそして深くしていくことが必要だ

京都に帰る途中でいった湖北で、雨の湖北を感じることができてよかったです。

ちなみに京都の夏は あの肌にまとわりつく暑さこそ京都という感じです。
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渡岸寺 十一面観音

2010-07-04 23:34:47 | 百寺巡礼


先週土曜日京都へ帰るのに、少し足をのばして湖北 高月町の渡岸寺へいってきました。

去年の秋にマサヒさんと湖北の医王寺の十一面観音をみたあとにいきましたが、残念ながら

拝観時間が過ぎて見ることができなかったです。

ここは国宝の十一面観音、日本で一番美しいといわれてる十一面観音があります、

どうしても見たくなり足を湖北へのばしました。

この日は朝から信州も雨、そして湖北も雨

信州は雨というよりさわやかな晴れの天気が似合うのですが、湖北はどんよりしたこんな天気がなぜか雰囲気がある、自分の中のイメージも昔から米原から湖北の地域はなにかどんよりとした天気のイメージが強い

ちょうどこんな天気に湖北の観音様をみるにはちょうどいい雰囲気です。

拝観料300円を払ってはいります

十一面観音を見て、声がでないほどの美しさ、体の腰のラインとかまるで、ミロのビーナスを彷彿とさせる姿、まさに日本のビーナスといえる
すらりと長くのびた手 まさにこの仏様は女性では・・・

学芸員の方が説明をされてました、この観音様は女性の体を借りた観音様ですとのこと

もともと観音様菩薩様には性がない・・中性でもない とのことです なるほど

戦国時代 浅井氏の領地だった湖北地方で信長の寺仏の焼き打ちがおこなわれて

た時に、村の人々がなんとかして観音様を守ろうと土の中に埋めていたそうです。

そして後年 掘り起こすと傷一つつかない姿ででてきたとのことです。

しばしこの美しさにみとれてしまいました、ほんとに美しい・・

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