二日前だったか教育テレビで著作権についての意見を都倉俊一さんという著作権協会の会長さんが話をしていた。その中で欧米等の多くの国で著作権が作家の死後70年で、日本は50年だが、はっきりとは言われなかったが、70年に延長したいような口ぶりだった。
これは欧米がおかしいので、本当は死後50年に統一すべきだと思う。ところが、ディズニーの会社とかが自分の会社の作品で続けて利益を上げる対象にしたいので、50年の著作権を70年にしたとかいう記事を新聞で読んだことがある。それは会社は続けてその作品から利潤が上がればそれに越したことはないと思うが、いつまでも社会の共有財産にしないことには私は反対である。
著作権が死後50年ということで十分ではないかと思うのである。私も小さな本を1冊だが書いているが、その著作を死後50年後も利潤を得るなどということに反対である。
こんなことをいうとお前の本なんてとるに足らないものだから、どうでもいいだろうが、といわれると思う。しかし、それは50年間の著作権の保護で十分ではないか。そう思うのである。いかに偉大な作品にしても50年間の保護期間に十分な報酬が得られなくて、その後の死後50年から70年の間に報酬が大きかったとしてもそれは仕方がないことであろう。
だが、ディズニーのような大きな会社の圧力は強くて世界的にはその著作権の保護期間を50年から70年にしたというのが実情であろう。しかし、それには賛成することができない。
死後50年を経たら、世界の共有の財産とするようなことを考えた方がいい。それは音楽でも小説でもはたまた他のなにかでも同じとするのがいい。いつまでも偉大な作家の遺産で潤うようなことは遺族といえどもすべきでないだろう。