googleで検索したら、ムスタキのヒロシマという歌が出ていた。これは日本語の歌詞とはかなり違うということで検索したサイトでは原詩とその忠実な訳が載っていたので、無断で転載をする。意味は後の訳を見てください。
一つだけ余計なことを言うと、colombeは鳩のことだが、昔イタリア語を半年だけクラスに通ってイタリア人から学んでいたとき、彼はアメリカ大陸の発見者コロンブスのことをコロンボと言っていた。「Mr. 鳩さんがアメリカを発見した」というと親近感が増すであろう。
さらに言うとテレビ映画で有名な「刑事コロンボ」もコロンボの意味は鳩のはずである。なお、日本語では「刑事」という言葉がついているが、原題は単に「コロンボ」というらしいことをドイツはフライブルクのゲーテ・インスティチュートでのドイツ語のクラスで知った。
この「コロンボ」は世界各国で人気のテレビドラマのシリーズである。
なお、Peut-être viendra-t-elle demain. (プテートル ビヤンドラ テール ドマン:おそらく彼女は(平和)は明日やってくるだろう)とある、elleは人間の女性ではなく、la paix(平和)であることが詩の最後でわかるとは元のサイトの解説にある。
あとはご自分で訳詩を参照されてこの詩を味わってください。
Hiroshima
Georges Moustaki
Par la colombe et l'olivier,
Par la détresse du prisonnier,
Par l'enfant qui n'y est pour rien,
Peut-être viendra-t-elle demain.
Avec les mots de tous les jours,
Avec les gestes de l'amour,
Avec la peur, avec la faim,
Peut-être viendra-t-elle demain.
Par tous ceux qui sont déjà morts,
Par tous ceux qui vivent encore,
Par ceux qui voudraient vivre enfin,
Peut-être viendra-t-elle demain.
Avec les faibles, avec les forts,
Avec tous ceux qui sont d'accord,
Ne seraient-ils que quelques-uns,
Peut-être viendra-t-elle demain.
Par tous les rêves piétinés,
Par l'espérance abandonnée,
À Hiroshima, ou plus loin,
Peut-être viendra-t-elle demain,
La Paix!
ヒロシマ
ジョルジュ・ムスタキ
鳩とオリーブによって
囚人の苦しみによって
罪のない子どもによって
たぶん明日来るだろう
日常の言葉とともに
愛の仕草とともに
恐怖と飢えとともに
たぶん明日来るだろう
すでに死んだすべての者たちによって
まだ生きているすべての者たちによって
とにかく生きようとする者たちによって
たぶん明日来るだろう
弱い者たちとともに、強い者たちとともに
合意するすべての者たちとともに
それが一握りの人々でしかなかろうが
たぶん明日来るだろう
踏みにじられた夢によって
打ち捨てられた希望によって
ヒロシマに、あるいはもっと遠くに
たぶん明日来るだろう
平和が!