物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

鏡よ、鏡よ、鏡さん!

2010-12-06 14:53:14 | 外国語

またまた外国語ネタですみません。

先週の小塩節先生の金曜日の「ドイツ語うるわし」の放送でSpieglein, Spieglein an der Wand, wer  ist die Sch"onste im ganzen Land ?(シュピクライン シュピクライン アンデア ヴァント、ヴェア イスト ディ シェンステ イン ガンツェン ラント)という文がとり上げられた。

これは日本語では「鏡よ、鏡よ、鏡さん、国中で一番美しいのはだあれ?」とでも訳されるだろう。これは言うまでもなく白雪姫の義理の母の王妃の台詞の文句である。

この文の冒頭部分を発音をカタカナで書くと「シュピーグライン、シュピーグライン」と発音すると思っていた。正しくは「シュピークライン、シュピークライン」と濁らずに発音するということを知らなかった。

確かにSpiegleinは規則通りの発音だとgの後に子音のエル l が来るので、gはクと濁らずに発音するのが正しいだろう。

-leinはドイツ語の縮小語尾でFr"auleinとかBachleinとかと使われる。この-leinがついた語は中性名詞だということもちょっとドイツ語を学んだ人ならば知っている。

ところが、普通にこの縮小語尾をつけないときにはSpiegelであり、このときにはシュピーゲルと濁る。それでシュピーグラインと濁ると思ってしまったのであろう。

昔、テレビのドイツ語放送でこの文句を聞いたことがあり、そのときにシュピーグライン、シュピーグラインと濁って言っていたと思ってしまったらしい。クかグで聞き取りの区別が難しいからしかたがないのだが、正しく聞き取れなかったということである。

よく、ドイツはドイツ語ではDeutschlandであるので、ドイチュランドと語尾のdをドと発音する人がときどきあるが、正しくはトと澄んでいるのが正しい。しかし、これもなかなか聞き分けることが難しいことである。

ここでトと書いてもこれを日本語風にトオという風に母音のオを入れてはいけない。そのことは当然の常識として話をしている。

こういう間違いの例で私が最近までしていた間違いにBlinddarmentzuendung(盲腸炎)がある。私はブリントアルム(エントツンデュング)だと思っていた。

だが、Blindはブリントと語尾が澄んでいても、後ろにDarmとdの直ぐ後ろに母音aが来る。そうすると発音はやはりブリントダルムとなるであろう。このときにブリントのトはほとんど発音されずブリンダルムと聞こえるであろうし、それが正しい発音であろう。

なかなか外国語の発音は難しい。