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「旅好き親父の自転車巡礼記」 小林健一

2015-06-28 | 読書

フランス、コンクの巡礼宿 ホタテ貝がそのしるし。ただし今はもうやっていないようでした。2014/6月


この本は二つの巡礼記からなっている。すなわち、著者50歳台前半の1998年、自転車による四国八十八カ所の巡礼、この時は外資系航空会社に勤める身で、休みを利用して4回に分けて四国一週を果たしている。

もう一つは、2008年?パリからスペインの巡礼地、サンチャゴ・デ・コンポステーラまでの1,500キロ、29日間の自転車の旅。この時には会社を早期退職し、旅行作家となっていて時間はあるけれど、60歳になっているので、大変だったと思う。途中きつい時には列車も利用しながら、見事聖地へ到達している。

どちらも面白かったですが、やはり外国の方が見るもの聞くもの珍しく、景色もスケールが大きくて楽しめました。写真多数。体格のいい、たくましい人のようですが、どちらもお天気いいばかりではないし、坂道も自転車で登るのだから、歩くよりもずっと大変と思う。

旅の途中で各国の人と出会い、励まし合いながら旅を続ける。著者のフレンドリーな性格で、出会った人誰もと楽しく交流する。そして、毎日自転車をこぎながら、世の中のしがらみや欲得を離れて、魂が次第に純化すると言うか、人生において何が必要か、見えてくる。その過程が感動的だった。

ふだん、私たちは、いえ私は、何と多くのものを所有し、それに振り回されていることか。今朝も机の横の棚の整理に午前中かかった。旅行雑誌に山の本、捨てずに整理しただけ。午後からは留袖のクリーニングを受け取りに本通りまで歩いていく。ひとえに脂肪を落とすため。

こんな要らんことしているうちに一日が終わる。断捨離ですよね。要らないものが多すぎ。

一度人生リセットするために巡礼に行こうかとふと思った。歩いて手軽に回れるコースが近くにもあるといいんですが。いやいや、もう仏門に入って千日回峰行くらいやらんと痩せんじゃろと、思ったりしています。


昨夜は、近況のあれこれを人と話した。お互い差しさわりのあることは言わないので、話題は限られる。私をリアルで知っていてくださる方は、私がいかにいい加減で、バカなことばかり話したり、したりするかご存知たと思いますが、この際はしっかり者をやらないといけない。これが辛い。

人物評については誰についても、反対も賛同もしない。「まあいろいろな人がいるから」でかわす。

それにつけても、私は何でも言える友達が何人もいて、ありがたいなあと思った。親に言えないようなことも何度聞いてもらったことか。皆様、これからもよろしくお願いします。

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