片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

香水

2010年02月20日 | こころ
山野豊さんからいただきました。
作者不詳だそうです。

香水

新学年が始まった最初の日、彼女が受け持つことになった5年生のクラスで、教壇に立って子供たちを前にして、心にもない挨拶をした。どの教師もするように、彼女は子供たちを見渡してから、分け隔てなくみんな同じように生徒を好いている、と話した。ところが、実は本心ではなかった。最前列に元気がなく座っている小柄なテディ・ストダートいう男子生徒がいたからだ。
ミセス・トンプソン先生は一年ほど前からテディを見ていたが 彼は他の生徒たちと上手く解け合っていないし、身だしなみが悪く、お風呂に入っていないかのように何時も汚くしていた。それに不愉快だった。
太い赤ペンで、テディの答案用紙にバツ印を幾つもつけたあげく、最後に「F」と書き込むときにミセス・トンプソン先生は快感を覚えるくらい、彼が嫌いだった。
その学校の制度に従って、ミセス・シンプソン先生は各生徒の内申書を過去にさかのぼって見直さなければならなかったが、テディの記録を一番後回しにしておいた。ところが、彼の記録を調べてみたときにすっかり驚かされてしまった。
テディが一年生だった時の先生は「テディは常に笑いを持ち合わせている聡明な生徒。いつもキチンと学習を行い、礼儀正しく...周りの生徒を喜ばせる」と記していた。
2学年を受け持ったときの先生はテディについて「クラスの仲間によく好かれる優秀な生徒。しかし母親が末期症状の病気で床に伏し、家庭の生活は厳しいに違いなく、心配である」と書いている。
3学年のとき担任だった先生の記録。「母親の死はテディにとっては厳しい。彼は一生懸命に努力しているが、父親が無関心であるために、何らかの対策を講じないと、じきに彼の家庭生活に差し障りが起こるであろう」
テディが4学年のときの先生は「よそよそしく孤立している。学校には関心を示さず、友人も少ない。ときどき教室で居眠りをする」と記している。
今、なにが問題であったかをはっきり知って、ミセス・トンプソン先生は自分自身を恥じた。テディ以外の生徒がそれぞれ明るい色の包装紙に包んで、きれいなリボンを掛けたクリスマス・プレゼントを持ってきてくれたときには、彼女はいっそうのこと、つらい思いをした。テディのプレゼントは、食料品店の厚みのある褐色の紙袋を一枚に広げた紙で不器用にくるんだものだった。ミセス・トンプソン先生は寄せ集まっている他のプレゼントの中ごろにおいてある、その包みを開くのがつらかった。彼女が包みを開いて、中から何個か石が無くなっている模造ダイアモンドのブレスレットと四分の一ほど残っている香水ビンをとりだしたときに、生徒の何人かが笑い出した。しかし、先生はなんと綺麗なんでしょう、といってブレスレットを身につけ、香水を手首に軽く塗って、生徒の笑い声を抑えた。テディ・ストダードは当日の放課後、みんなが下校すると、そっとミセス・トンプソン先生にいった。「今日の先生は、ちょうど何時ものママのような匂いがしました」子供が去った後、先生は長いこと泣いていた。
その日こそは、彼女が読み書き算数を教えるのではなく、子供たちに学ばせるように、教え方を改めることにした日であった。先生はテディに特別に注意を払った。彼女がテディと一緒になって考えたりするとき、彼の心が活きいきしてくるようにみえた。彼女が励ませば励ますほど、それにどんどん応えた。その年が終るころには、テディはクラスで最も優秀な生徒の1人になっていた。そして、彼女が始めの挨拶で、クラスの全員が好きだ、などと言ったのは嘘だったが、今ではテディは「先生のお気に入りの生徒」の1人だった。
それから一年たったある日、ドアの隙間からのぞいている一通の手紙を見つけた。テディからで、そこには彼が生きてきた今までの人生で、ミセス・トンプソンが最もいい先生だった、と記されてあった。
彼女がテディから2通目の手紙を受け取った時には6年の歳月が流れていた。手紙には、高校を卒業した、成績はクラスでは3番だった、今までの人生において彼女が一番いい先生だった、と書かれていた。
それから4年が過ぎ、また手紙を受け取った。今回、彼は学士号を取得した後に更に先に進むことにした、としたためてあった。手紙に、彼女がいまだに一番いい先生で、好きだった、と書いてある。今度の手紙にしたためられている彼の名前は少し長くなっていた。署名はセオドア・F.・ストダードMD(Medical Doctor=医師)となっていた。話は更に続く。
じつはその春、もう一通の手紙が来ていたのだ。テディにはある女性との出会いがあった。この女性と結婚するつもりであると書いてある。彼の説明の中で、父親が2、3年前に亡くなったこと、ミセス・トンプソン先生に、結婚式の際に通常は花婿の母親が座る席に着席していただきたいこと、だがお受けしていただけるかどうか気にしていること、などが書かれていた。
言うまでもなくミセス・トンプソン先生は引き受けた。そればかりか、先生は石が幾つか欠けている例の模造ダイアモンドのブレスレットを着用した。そのうえ、彼女は最後のクリスマスの日、テディに母親を思い出させたときの香水を念入りにつけた。
二人は抱きしめあい、ストダード博士はミセス・トンプソン先生の耳もとで囁いた。「先生、私を信じてくださり、本当に有難うございました。先生は私に、私自身の存在価値を感得させて下さいました。私がひとかどのことが出来る、とお示し下さったことに心から感謝しています」
ミセス・トンプソン先生は目に涙を浮べて囁き返して、言った。「テディ、それは全部違いますよ。あなたこそ私に、役に立つことが出来るんだ、と教えてくれたのです。あなたに会って、初めて教えるということはどういうことなのか知ったのです。」

本当に売り物があるならホームページを充実させましょう

2010年02月19日 | Biz/Browser
製造業関連におけるアメリカでの新規顧客開拓は、会社のホームページを見て問い合わせのあった先への対応に尽きるという。
足で稼ぐ営業をしている会社はないと言う。
日本でもそれに近いと思っていたから、聞いたときは驚かなかったが、実際に企業方に伺って驚いた。
売れない時代に売る時代にホームページからの問い合わせは宝です。
顧客視点で再構築しませんか。

何度も自慢してすみません

2010年02月18日 | Biz/Browser
Biz/Browserのテクニカルサポートについて再認識しました。
問い合わせしてこられたお客様から、このようなコメントをいただけるのです。。。

> よって、本件はこれにてクローズと致します。
> 早急な対応に、深く感謝申し上げます。

お客様は困って、切羽詰って問い合わせをしてこられます。
それを察知して、できるだけ速やかに、考えうるすべてのケースを想定してお返事します。

ちょっと外国製品を販売している会社の方お話したのですが、
やっぱり日本製品のサポートは凄いと言ってくださいました。

夕方お会いした会社の方も、夜お会いした会社の方もです。

Biz/Browserのテクニカルサポートは、もしコンテストがあれば世界一かも知れません。

Biz/Browserを使ったワンストップサービスの構築をすすめている西宮市

2010年02月18日 | Biz/Browser
市民が窓口に行って、すべての用が一箇所で済むシステムをWeb基盤で構築中だ。
2010年には完成する。
この考え方は、既存の庁内システムには手を加えず、別途抽出した参照用DBを利用して行われる。
基幹業務を根こそぎ更新するには10年かかるので、まずは市民サービスの部分を先にやろうということで決めた。
これなら1年でできる。
24時間サービスが可能になる。

私が考えたのは、このサービスを各自治体に提供し、一気に市民サービスを向上させてしまったらどうかということだ。
提供の仕方はいろいろあるが、プログラムを提供してもメンテナンスができない。
そこで西宮市が中心になってSaaSとして各自治体に提供する方法だ。

昨日西宮市にうかがって、その可能性を探ってきた。

総務省が自治体クラウドを標榜するなら、原口一博総務大臣に、
すでに現実になりつつある西宮市の共通基盤について、出向いて学んでいただけないだろうか。

パソコン業界をリードし下支えもしてくださったBCNの吉若さんが逝った

2010年02月16日 | こころ
1980年代のパソコン黎明期の頃、BCNビジネスコンピュータニュースが創刊され、
吉若さんは、社長の奥田さんと二人三脚で活躍されてきた。

その吉若さんが逝った。

口角泡を飛ばして議論している姿が思い浮かぶ。

業界の名物男が一人去った。

ご冥福をお祈り致します。




上村愛子選手の涙は、人々に努力することの素晴らしさを伝えてくれます

2010年02月15日 | こころ
長野オリンピックから、7位、6位、5位、そして今回4位と、4回12年(16年じゃないですね)もオリンピックに出続け、順位を上げてきたということが素晴らしいと思います。

オフィシャルブログで、感謝の言葉を書いてますね。

元気のない日本に、諦めないで努力を続けることの素晴らしさを、身をもって教えてくれました。
我々も見習って頑張りましょう。

アメリカ、英語、グーグル

2010年02月14日 | 私の正論
アメリカ人には英語しか話せない人が多いという。

日本人も、身近に中国人や韓国人がいるのに
中国語も韓国語もまったく話せない人は多い。
私がそうだ。
話せなくても生活に支障が無いからだ。

ましてやアメリカ人なら、英語を話していれば、そのまま世界中に通じてしまうから、
他の国の言葉など、生活のためには覚える必要などまったくないのだろう。

それによって何が起きるか。
他国の文化が理解できない。
世界は自分達を中心にして回っていると考えてしまう。
自分達の考えと違う考えは、間違っていると考えてしまう。
そして正してあげようと考える。
そして戦争になる。

グーグルは大丈夫だろうか?
世界中の書物を集めて検索できるようにするという。
英語の書物だけ。
グーグルに頼ると、世界では英語以外には存在しなくなってしまう。

生物は多様化することで生存してきた。
今世界は単一化しようとしている。
そのほうが効率がいいからだ。

グーグルのやっていることは、素晴らしいことだが、不気味さも感じる。
どうしたものだろうか。





おとうと

2010年02月13日 | 感動したこと
「おとうと」を観ました。

娘の結婚式を台無しにしてしまう弟。
どんなことをされても、叱りながらも救いの手を差し伸べる姉。

通天閣の見えるホスピスの、柔らかな雰囲気にジンときます。
もう頑張らなくていいよ、お疲れさまというボランティアのことばがとても優しく、胸に刺さります。

観てよかったと心から思える作品でした。
日本にあんな素晴らしい民間ホスピスがあるとは知りませんでした。



Biz/Browserのセミナーも残席残りわずかなので、必ず申し込んでから来てください!

2010年02月13日 | Biz/Browser
2月25日のBiz/Browserユーザ会主催の事例セミナー、ぞくぞくと申込があります。
基幹業務の本格的なWeb時代に向けて、やはりリッチクライアントではないかと、みなさん思ってきたのではないかと思います。
GeneXus連携の発表も大きいですね。

計画業務の内製化に成功した成城石井

2010年02月12日 | 私の正論
成城石井の大久保社長がNBオンラインで語っている
ユニケージ開発手法を使って、9ヶ月で計画業務を本番に漕ぎ着けてしまった。
しかも、開発中はユニケージ開発手法を確立したユニバーサルシェルプログラミング研究所の力を借りたが、今では社員の手で開発メンテナンスをしている。

内製化のメリットは計り知れない。
仕事は熟知しているがそろばんのできない人が、EXCELを手にしたようなものだ。

ユニケージ開発について紹介セミナーがあるので、ご参考まで。