片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

パッケージ・ベース開発への挑戦(日経コンピュータを読んで)

2008年05月30日 | 私の正論
夕べ帰宅したら日経コンピュータが届いていた。今朝早速読んだ。パッケージとスクラッチが7:3という根拠については不明だったが、パッケージ・ベース開発には共感できた。
ERPパッケージを作る側の立場に立ってみればわかるが、市場があるから一生懸命作る、市場がない分野には手をかけない、これは当然だ。したがって会計や人事といったどの企業でも存在する一般的・実務的な機能については充実している。医薬製造などの分野もそうだろう。また一方、データベースとしては非常によく設計されているのは当然で、充実している。そこで、ERPパッケージを基幹データベースとして位置づけ、会計や人事はERPパッケージの機能をそのまま使い、販売や物流、生産などのうち、そこで勝負を仕掛けている戦略的な部分については、SAPでいえばNetWeaverなどを利用してSOAでスクラッチ開発をする。これによって、パッケージを中途半端にカスタマイズすることなく、全体最適と個別最適を実現できる。
一方、端末がパソコンだけではなく、携帯電話やスマートフォン、PDA、各種センサーからの自動取り込みなどと多様化するなかで、それらの端末から利用する部分はSOAで端末ソフトを開発して対応する。これがベストと思う。やはりリッチクライアント技術が必要になる。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
SOA (tanaka)
2008-05-30 16:01:00
片貝さんのブログを見て日経コンピュータをさっき読みました。
私の扱っているERPもSOAを新たなキーワードにしています。
ヒントが見つかったような気がします。
返信する
ヒントになれば幸いです (片貝孝夫)
2008-05-31 06:44:18
ありがとうございます。ERP導入に失敗または大金がかかったという話は、マスコミには載りませんがたくさん聞きますね。コンサルタントの方が、パッケージについては詳しいが、そもそもの業務をよく把握していないために起こるのではないかと思うのです。ぜひ顧客の業務を、現場に出向いてしっかり把握し、自信を持ってご提案なさってください。
返信する

コメントを投稿