片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

クライアントに情熱さえあれば何でもできる!

2015年04月26日 | 私の正論
これは、世界一のデザイナー佐藤ナオキ氏の言葉。

佐藤さんは、2012年、世界最年少で、デザイン界最高の栄誉と言われるEDIDAデザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞した35才のデザイナー。
クライアントは常に250件を抱え、そのほとんどは海外。バカラ、エルメス、スターバックスなどの数々の一流会社を相手に建築からファッション、インテリアまでその活動は幅広い。2006年にNewsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」選出されている人。

NHKの「仕事の流儀」を見ていて、佐藤さんの発した次の3つの言葉が胸に響いた。
私はシステムを受託開発する立場の人間としてこの言葉を聞いていた。

1.クライアントに情熱さえわれば何でもできる。
そうなのだ、現状をコンピュータの力を使って何とかしたい、必死で考えている、だから手伝ってほしい。こういったユーザの叫びがあれば、こちらも「よしきた!」と火事場の馬鹿力を発揮できる。それが「金を払っているのだからちゃんとやれよ!」では、思わず「自分の仕事だろう、少しは自分で考えろよ!」と言いたくなってしまう。

2.自由にやってくださいが一番困る。
遠慮しているのかも知れないが、結局問題意識を持たずにお金だけ持って依頼してきたケース。これでは発注側も他人事。どこに重点を置いてやればいいのが、何が実現したら喜んでもらえるのか分からない。そこまで探り出すには一緒に仕事をしてみるしかないではないか。そんな時間は与えられていない。結局現状をなぞったようなシステムしかできない。

3.問題がないと困る
企業の情報システムは何十年も開発され続けてきており、新たに作る場合でも、旧くなったから作り直さざるを得ないという場合が多い。つまり問題があるわけではないのだ。そんな仕事をどうやってモチベーション高くやったらいいのだろうか。

このことは、まさにシステムイニシアティブはユーザがしっかりと持ちなさいということだ。どんなシステムにしたいのか、その青写真はユーザ自身が真剣に考えなければ、どんな優秀なSIerであっても満足な仕事はできないということだ。

佐藤ナオキさんの事務所のHP





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