片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

ワシントンポストの取材を受けて

2006年12月07日 | 私の正論
今から20数年前、ワシントンポストの記者が私のオフィスを訪れた。日本のパソコン事情について取材したいというのだ。
ひとしきり私の持論を聞いた後、「ところで日本人はキーボードを打つのが苦手なようですがなぜでしょうか」と聞いてきた。当時は、やっと日本語ワープロやワープロソフトが出てきたところだった。私の回答はこうだ。「パソコンはこれまでのコンピュータ利用とは違って文化の領域に入ってきています。ですから、カタカナしか受け付けないパソコンでは、使える範囲は限られます。欧米のようにキーボードに刻印された文字を打てばそのまま母国語の文字になるわけではありませんから、一般的にはパソコンなど使う気がしないのです。ですからキーボードを速く打てる必要もなく、その結果覚えないのです」。さらに「最近ジャストシステムのATOKといった日本語変換ソフトが部品として売り出されてきました。日本人もやっと欧米人のように普通にパソコンを使える時代が来たのです。これからです。日本人がキーボードを速く打てるようになるのは」と言った。
後日送られてきたワシントンポストの記事を読んで愕然とした。私の語った本質などどこにも書いてない。私に取材したということは書いてあるが、器用な日本人でも苦手なことがあるようで、キーボードを人差し指一本で打っている人のなんと多いこと、といった内容だった。
彼は、もう、書くことを決めていて、記事への信憑性を高めるために私の名前が欲しかっただけだった。まだまだ書き足りないが、いろんな読者がいるのでやめる。

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