片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

ノンプログラミングでシステムを作れる時代に従来形のSEやプログラマーはどうすればいいか

2014年01月17日 | Weblog
昨日のシステムイニシアティブ研究会での超高速開発コミュニティーの発表を聞いて、表題のような質問があった。
確かにノンプログラミングでシステムが作れてしまえば、10人でやっていたシステム開発は1人でできてしまうだろう。
保守工数も激減する。
こういったツールを使ってビジネスをする人たちはどんな人たちだろうか、考えてみた。
一言で言って、業界と業務に精通していて、経営層とも現場ともフランクに話ができて、BPRまで持って行ける能力のある人というイメージしか浮かばない。
こういう人はエンジニアではなくコンサルタントといったイメージだ。

しかし、世のシステム開発がすべてノンプログラミングでできるとはとても思えない。
まあ行っても10%くらいだろう。
それでもすごいことだ。



非常に納得できた話。超高速開発ツール採用物語。

2014年01月17日 | Weblog
昨日、第32回システムイニシアティブ研究会があった。

ある会社が、超高速開発ツールを採用した。
その導入物語。

まず、N、I、Fなど6社が提案していたが、一番最後に、あるベンダーがプログラムを作らなくてもシステムができますと売り込んできた。
そんなことないだろうと信用しなかったが、とにかく熱心に勧めてくる。
すると、では、ユーザを紹介するので話を聞いてくださいという。
で、2社訪問した。
両社とも満足しているようだ。
しかしシステムを作ったのは、そのベンダーだし、裏で話ができているかもしれない、やはり信用できないと思った。

でもベンダーはほんとうに熱心に勧めてくる。

そこでネットで、その製品を使っているユーザを探してみた。
小田原にあった。
ベンダーには言わずに自分で電話してアポイントを取り、行ってみた。
「ああ、自分たちで開発してますよ」と事もなげに言われた。
それで、ようやく信用できるかと思って、乾坤一擲採用を決めた。

しかしノンプログラミングだけでは満足できるUI画面は期待できない。
多分初期の段階から画面を見せたら文句が出ると思ったので、ユーザ部門には一切画面を見せずににシステムを完成させた。
完成させてから見せた。
やはり最初文句を言われたが、すぐに操作に慣れて文句は出なくなった。

なぜ勝手に作れたかというと、講演者はもともと情報システム部門にいたが、その後事業部門に異動になり何年かいた。
そして戻ってきてシステム開発をした。
だから仕事の内容はよくわかっていた。
誰に聞かなくてもシステムは作れたのだ。

今では仕様変更が簡単に反映できるので、運用コストが従来の10分の1になっているという。