Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

豊かな大地(北ボヘミア盆地)

2015-12-08 18:16:02 | チェコ
土曜日はお友だちとお仲間のおうちにお邪魔した。
練習と・・・彼の趣味のものを拝見する為。
まあ、とにかく電車の模型が物凄い。お高いものだと一セット7桁だそうで、奥様が笑って『これにつぎ込んだお金があればもう一人子育てが出来たのよね。』とさらりとおっしゃった。
まあ、3人いらっしゃるお子さん達はもうすっかり独立して、現在は5人のお孫さんにも恵まれてらっしゃるので嫌味でおっしゃってる訳じゃないけどね。

さすがお高い模型は芸が細かくて、車内のイスの再現とかトイレの再現などにもこだわりがあるらしいが、彼曰く『この車輌のトイレのドアがすりガラスなんだよね。』とご不満そう。
自作で直すものもあるそうです。

で、奥様と話していてやっぱりねと思ったのは、お孫さんも電車の模型が好きなんだけど、それは自分が乗った事のある車輌。このじーじの模型は好きではないらしい。
お子さん達は、これを広げていたらあまりあばれちゃいけない・・という刷り込みがあるためか、好きではないそうです。

今度は季節がよくなったら軽井沢の別宅のれーる敷き放題の模型も拝見することになりました。
唯一もってないのは新幹線系・・なぜならば『あ、1/1造っちゃったからね・』ということらしい。すごーーい。


○2014年10月6日(月)

テプリツェTepliceの駅から電車にのります。


今晩のお宿はここから2時間くらいの場所。

だいたい1時間に1本は列車がはしってるみたいですが、この時間に出発しないとお宿につくまでに真っ暗になってしまいそうです。

コンパートメントはからっぽ。一人で独占です。


明るいうちに到着できるかな?


ホムトフChomutovという駅のようです。


ここはホームのない駅?何人かおりて何人か乗ってきました。


駅長さんがお見送り?


そしてこのあたりから車窓の景色がかわってきました。


やたらとモクモクと煙と言うか湯気というかを建てている建物が多くなりました。とっても大きいです。


ひなびた田舎・・というイメージではありません。

Kadaňという町のようでス。


Kadaňという町は歴史の古い街で、それこケルト、ゲルマン、そしてスラブと流れてきた人達の町のようです。
聖ヨハネ騎士団の入植地でもあったようで、フランシスコ会修道院と後期ゴシック様式の市庁舎塔などがのこっているようです。

そしてなによりも、今日はエネルギーの町になっているのではないでしょうか。

このあたり北ボヘミア盆地Mostecká pánevは昔々の遥か昔、第三紀あたり沼や湿地帯に堆積した植物が『褐炭Hnědé uhlí』と呼ばれる石炭となって埋蔵されているそうです。
埋蔵というか露出していて、露天掘りが盛んだそうです。
で、この褐炭というのは石炭の中でも石炭化度が低く、水分や不純物の多そうで、炭素が少なく水分の多いので発熱量は低い物質だそうです。つまり、重たいわりに価値が低い。→運搬コストをかけるほどの物でもない、と言う事なんでしょう。
運搬コストをかけなければ良いわけで、つまり褐炭の炭鉱にエネルギーを発生させる工場を作れば良い・・ということですね。

ですから煙もくもく、湯気もくもくの発電所がある訳です。

日本ではあまり耳にしない褐炭というもの、こちらでは埋蔵量も多いためか、良く利用されているようです。その最大国はドイツであるそうです。
チェコも小さいながらも8位くらいには入っているようです。

このあたりはズデーデン地方の一部でもります。戦争のたびにその帰属があっちにいったり、こっちにいったりするのは、それだけ価値のある地方だからでしょう。

この大発電所をながめながら複雑な歴史をおもったりしました。

で、ようやく今晩のお宿の町に到着です。


なんとか真っ暗にならなくてすみましたが・・
到着したのはKarlovy Varyカルロヴィ・ヴァリです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 栄華の爪後(テプリツェ) | トップ | 芽キャベツの日々(カルロヴ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

チェコ」カテゴリの最新記事