Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

困ったチャン(ニューヨーク)

2013-01-20 18:43:41 | アメリカ
昨日はとうとう病院に・・お休みだったのもあるし、今のうちに直しとかなきゃ・・と思ったから。

先生は・・あらら、すっかりよろよろしております。
結局「海外旅行には保険をかけていきなさい」と説教されて(あ、掛けてます。カードの付帯とは別に)帰ってきました。

なんせ、無制限の掛け捨てのおかげでチャーター機で帰ってきた御仁。
付き添いサンも2名日本の病院まで同行なさったそうです。お世話にならないにこしたことはないけどね。

さて、先日のNY滞在。
ちょっと諸事情があって、あまり自由に行動できたわけではないのだけど、最大限行きたいところには参りました。

で、そのうちの一つはメトロポリタン美術館です。
その前に、イロイロと美術界のお話をもれ伺っていたのですが・・やっぱりよく見ると、どの作品にも『○×さんの寄贈』という文字が目立ってました。

アメリカの特徴、というのでしょうか。個人が社会的活動に寄付をする、寄贈をするということが盛んに行われているようです。

で、美術品もしかりで・・かなりの数の収蔵品がこの『プレゼント』にあたるようにみうけました。

冒頭の画像もそんなひとつ。
カルポーJean-Baptiste Carpeauxの『ウゴリーノと息子たちUgolino and His Sons


中世イタリアの貴族だったウゴリーノ・デッラ・ゲラルデスカUgolino della Gherardesca。ダンテの『神曲』地獄篇に登場する人物として知られているとのことです。
この像の題材となっているのもそんな地獄篇からの場面のようです。

ウゴリーノの最後は、息子ガッドとウグッチョーネ、孫のニーノそしてアンセルムッチョとともに投獄され餓えて亡くなったということです。
そして、この餓えてなくなる・・過程を描いたのが冒頭の像なのでしょう。

地獄篇によると、ウゴリーノの瀕死の息子たちは、自分たちが死んだら自分たちの体を食べるよう父に請うた。最後、ウゴリーノは、『自分は盲目となり、息子と孫たちが死んだことがわかった。私は彼らの死から2日間生きた。そして飢えが深い苦悩より勝ることを証明した』と述べたとのこと。

詰まる想像するに・・・という悲惨なことになってしまったということです。

その、まさに『自分たちが死んだら自分たちの体を食べるよう父に請うた』という場面にウゴリーノが苦悩しているの図・・なのでしょう。

でも・・・kおばちゃんにはそのようは悲痛な表情には見えなかったのです。
『あーーぼくちゃん困っちゃう。歯が痛いよ・・』程度の悩みに見えてしま
ったのです。
ごめんなさい。センスなくって・・

でも、その前に『美術館に芸術品を寄贈してもらうのは大変ありがたいことなのだけれでも・・せっかくプレゼントしたのに私のプレゼントした作品が展示されていないとはどういうことだ!・・と文句をいう方もいらっしゃる』という話をきいてしまっていたので・・なんだか『そんなこといわれても困るよ!』という悩みにもみえていたのでありました。

ま、あらゆる意味で世界中に『困ったチャン』は何処にでもいるのですね。

ちなみに、このウゴリーノの像も・・ある財団のプレゼントのようです。

2013.1.2


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