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ユダヤ人の歴史

2013年04月21日 | 高2用 授業内容をもう一度

シリアからエジプトに移り住んで、エジプトでは奴隷として生活していた人々が、【前13】世紀に【モーセ】に連れられてエジプトを脱し、約束の地カナーンに移住しました。この出来事を【「出エジプト」】といいます。また、モーセはエジプトのファラオである【ラムセス2世】の異母弟であったといわれます。ラムセス2世は【新王国】【第19王朝】の全盛期の王で、【アブシンベル神殿】を建設したことでも有名です。モーセは「出エジプト」の際に【シナイ】山で神【ヤハウェ】から【「十戒」】を授かったとされ、預言者の一人に数えられています。
 その後、【前1000】年頃、ユダヤ人は【ヘブライ】王国を成立させ、初代サウル王が神殿を建設しました。現在ではその一部が残っているに過ぎませんが、「嘆きの壁」】といユダヤ教の聖地になっています。この王国の全盛期は第2代【ダヴィデ】王と第3代【ソロモン】王のときです。しかし、前922年にこのヘブライ王国は、北の【イスラエル】王国と南の【ユダ】王国に、南北に分裂しました。【前722】年北のイスラエル王国を【アッシリア】王国の【サルゴン2世】が襲い、滅ぼしました。その後、アッシリア王国はメソポタミアからエジプトにいたるまでを支配し、最初の【オリエント統一】を成し遂げています。しかし、このアッシリア王国は統一後40年ほどで滅亡したため、オリエント世界は4王国(リディア、エジプト、新バビロニア、メディア)が勢力を競う時代に入りました。その4王国のうちメソポタミアを支配した【新バビロニア】王国(別名【カルディア】王国)の支配者【ネブカドネザル2世】が、【前586】年に南の【ユダ】王国を滅ぼしました。そして、生き残った彼らを自分の都【バビロン】に連れ帰り、奴隷としたのです。この出来事を【「バビロン捕囚」】といいます。
 【前538】年、バビロン捕囚からユダヤ人を解放したのは、【アケメネス朝ペルシア】を建国した【キュロス2世】です。開放されたユダヤ人は、【イェルサレム】に戻り、神殿を再建しました。これによって、【前6】世紀に【ユダヤ教】が成立したわけです。
 参考までに、彼らは自らを「イスラエル人」と呼び、周囲の人々は彼らを「ヘブライ人」と呼びました。また、前6世紀以降、ユダヤ教を信じるユダの人々という意味で「ユダヤ人」と呼びます。