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将来を決定するには

2013年04月03日 | 何かの足しになれば

 高校生が自分の将来を考えるということは非常に難しいようです。この難しさは、奥さんが夕飯を何にするかを決めるときの困難さと似ているかもしれません。つまり、夕飯のメニューを決定できないのは、昨日はあれで、一昨日はこうだったから、今日は何にしよう??という発想をしているにも関わらす、自分のレパートリーが少ないために、選択の余地が制限されているからです。


 高校生が将来を選択する際の困難は、自分の過去の経験が乏しい場合に発生します。もちろん、人間の経験は、実際に経験したことばかりではありません。本で知った知識や、他の人との会話や、やり取りも「経験」と言えます。したがって、クラブ活動で何部に入っていたかは関係なく、どのような活動であったか、顧問の先生やその他の大人、先輩との間にどのような会話があったか、彼らがどのように思考していたかに関心を持つこと、が重要なわけです。授業で何を学んだか、という点を取れば、その場合、暗記した単語や公式の量が問われているのではなく、どのように暗記したかとか、付帯知識、周辺知識からどのように思ったか、教師がどのように物事を捉えていたかに関心を持つことこそが大切になるでしょう。


 このように考えると、自分の将来を決めるには、高校生活そのものを「充実」させ、多様な経験をすることが、自分の将来を決定するといってよいでしょう。マニュアルにしたがって、大学のオープンキャンパスに行くことを否定するわけではありませんが、回りの大人は、高校生に対して「良い経験」をさせることに気を使いたいものです。