観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

チュウヒをよく観察できました。

2018-02-22 20:32:00 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時40分 潮位201cm
今日の干潮時間16時11分 潮位 59cm

 

今日は穏やかで暖かな日となり、風はあまり吹きませんでしたが、チュウヒが飛んでいるのが頻繁に観察できました。

腰が白色の個体と、白色でない個体の2個体が確認できました。 

こちら↓は、腰が白色でない、メスと思われる個体。

ヨシ原、そして干潟の上をゆっくりと、下を見ながら飛んでいきました。

チュウヒがよく飛んだせいなのか、護岸近くの干潟にはカモメの若い個体2羽しかいませんでした。

少し遠くの干潟では、セグロカモメも休んでいました。

最近、干潟でよく餌を探す様子を観察できるツグミ↓。

また、今日は久しぶりに庄内川河口でダイサギを確認できました。

イソシギは護岸の捨石の上を活発に動いていました。

 

ヨシ原では、ヨシの茎に器用にとまって、オオジュリンが餌を探していました。 

頭部と喉元が黒っぽい夏羽になりつつあるオス(↓の左)も観察できました。

この近くでは、スズメもヨシにとまって餌を探していました。 

野鳥観察館前の芝生でも餌を探すスズメを観察できました。下を向いて歩いているので、頭と頭をぶつけそうなスズメも。

この他、アオジも芝生の上で餌を探していました。今日はオスばかりの3羽が一緒に行動していました。

近くではジョウビタキ(メス)も見られました。

 

最後は今日の夕焼けと干潟。潮が悪くなり、夕方に最大干潮を迎えるようになってきたので、夕焼けと干潟を一緒に見ることができました。 

写真には写っていないですが、ハマシギとダイゼンの群れは、この頃になってやっと干潟にやってきていました。

明日はさらに潮が悪いので、明日もシギ・チドリは観察しづらいのではないかと思います。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ14、カンムリカイツブリ102、カワウ683、ダイサギ2、コサギ28、アオサギ12、マガモ15、カルガモ83、コガモ95、オカヨシガモ7、ヒドリガモ18、オナガガモ1,283、ホシハジロ95、キンクロハジロ183、スズガモ689、ホオジロガモ3、ミサゴ4、ハイタカ1、チュウヒ2、ハジロコチドリ1、シロチドリ27、ダイゼン32+、ハマシギ313+、イソシギ4、ダイシャクシギ5、ユリカモメ14、セグロカモメ15、オオセグロカモメ4、カモメ118、ズグロカモメ14

キジバト、コゲラ、ハシボソガラス、ヤマガラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ 、アオジ、オオジュリン など

 

明日の満潮時間10時20分 潮位189cm
明日の干潮時間17時21分 潮位 63cm

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オナガガモの季節は残りわずか

2018-02-20 17:47:28 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時39分 潮位218cm
今日の干潮時間14時42分 潮位 51cm

 

今日は晴れましたが、風の冷たい日でした。

干潟が出る前、風を避けて護岸で休むオナガガモたち↓。

 

今日も潮が良く引き、昼過ぎには野鳥観察館前まで干潟が広がりました。

干潟がうっすら現れ始めると、オナガガモたちは次々と干潟周辺へ集まってきます。

一列に並んで干潟に向かうオナガガモ↓。

こちらは飛んで向かいます↓。

 

オナガガモは藤前干潟で越冬するカモの中で最も飛来数の多いカモです。

今日、藤前干潟周辺では1,000羽を超えるオナガガモが観察されており、干潟の周りは餌を食べるオナガガモでいっぱいでした。

しかし、このオナガガモ、最も早く北へ帰ってしまうカモでもあり、例年、3月に入ると一気に数が減ります。

早いもので、2月は残りわずか。

オナガガモの群れを見たい方は、お早目に見にお越しください。

 

今日の野鳥観察館前では、オナガガモ以外にもカモの仲間を観察することができました。

マガモのオス↓。この光沢のある緑色の頭がとても美しい、とマガモを好きな方も多いです。

ヒドリガモのオス↓。

こちらはペアで餌を探していたヒドリガモ↓。

キンクロハジロのオス↓。トレードマークのちょんまげ(換羽)が風にたなびいていました。

こちらはキンクロハジロのメス↓。

 

また、今日は接近するトビ2羽も観察できました。

 

※今日の掲載写真はすべてMさんに提供いただきました。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ32、カンムリカイツブリ131、カワウ527、コサギ32、アオサギ23、マガモ57、カルガモ61、コガモ51、ヒドリガモ7、オナガガモ1,046、ホシハジロ232、キンクロハジロ212、スズガモ605、ホオジロガモ1、ミサゴ6、トビ2、チュウヒ1、ハヤブサ1、ハジロコチドリ2、シロチドリ58、ハマシギ26、ダイシャクシギ5、ユリカモメ2、セグロカモメ4、オオセグロカモメ2、カモメ22、ズグロカモメ11

 

※明日(21日(水))は第3水曜日のため、休館します。
明日の満潮時間 9時08分 潮位211cm
明日の干潮時間15時22分 潮位 54cm

明後日の満潮時間 9時40分 潮位201cm
明後日の干潮時間16時11分 潮位 59cm

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広がる干潟

2018-02-18 18:16:26 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 7時44分 潮位226cm、19時26分 潮位223cm
今日の干潮時間13時36分 潮位 53cm

 

昨日ほどではありませんでしたが、今日も冷たい風が強く吹く、寒い日でした。

毎月1回行われている尾張野鳥の会、名古屋鳥類調査会合同の藤前干潟周辺の鳥類調査の日でしたが、外での調査はやはりつらかったそうです。

しかし、稲永公園は、多くの野球少年やサッカー少年が練習をしており賑やかでしたし、ボーイスカウトやウォーキングなどの団体や家族連れの来館が多い日でもありました。

 

また、今日は名古屋市が3月に行うオーストラリア・ジロング市との湿地交流「中学生派遣事業」の事前勉強会があり、派遣される中学生たちが野鳥観察館で野鳥を観察した後、稲永ビジターセンターで藤前干潟の保全・歴史の学習、さらにはジロング市に行って伝えたい「名古屋市および藤前干潟の魅力」について活発な意見交換などをしていました。ジロング市の現地の方と良い交流ができると良いですね。

 

今日も潮が良く、お昼過ぎには干潟が大きく出て、野鳥観察館の目の前にも久しぶりに干潟が現れました。昼間にこんなに大きく干潟が出るのを見るのはとても久しぶりで、寒い風に吹かれながらも春が近づいていることを実感しました。

そして、この干潟の上には、川を泳いでいたカワウが次々と上陸。

干潟で羽繕いをした後、休んでいました。

 

また、野鳥観察館前では、夏羽に変身し始めたカンムリカイツブリが泳いでいました。顔や身体の赤褐色の夏羽が徐々に増しているように思います。

 

【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】

☆コアジサシ営巣誘致募金実施中!(日本野鳥の会愛知県支部)→詳細はこちら(2月15日の日記)

☆3月31日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊~3月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、毎月1回行っている野鳥観察と鳥類調査をあわせたイベントです。→詳細はこちら(PDF)

 

今日の尾張野鳥の会、名古屋鳥類調査会合同で行われた藤前干潟周辺鳥類調査の主な結果 カイツブリ3、カンムリカイツブリ183、カワウ1,098、ゴイサギ1、ダイサギ1、コサギ32、アオサギ18、マガモ215、カルガモ176、コガモ510、オカヨシガモ40、ヒドリガモ141、オナガガモ1,674、ハシビロガモ5、ホシハジロ131、キンクロハジロ276、スズガモ132、ミサゴ5、チュウヒ1、オオバン11、ハジロコチドリ1、シロチドリ16、ハマシギ302、イソシギ3、ダイシャクシギ5、タシギ1、ユリカモメ4、セグロカモメ14、オオセグロカモメ7、カモメ268、ズグロカモメ7

 

※明日(19日(月))は休館日です。
明日の満潮時間 8時11分 潮位224cm
明日の干潮時間14時08分 潮位 50cm

20日(火)の満潮時間 8時39分 潮位218cm
20日(火)の干潮時間14時42分 潮位 51cm

※21日(水)は第3水曜日のため、休館します。

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【実施報告】2月の渡り鳥調査隊

2018-02-17 19:08:46 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 7時17分 潮位226cm、18時51分 潮位224cm
今日の干潮時間13時05分 潮位 58cm

 

今日は予想以上にとても寒い日となりました。

朝はちょっと強い風が吹いているな、と思う程度だったのですが、だんだんと風は強くなり、外でのバードウォッチングが非常につらいほどでした。

さらには、15時前頃には、雪が降り出し、その雪もだんだん強くなり、一時、藤前干潟周辺は真っ白に吹雪いていました。

こんなに天気が荒れるとはびっくりな一日でした。

 

ご案内していたとおり、今日の午前中は2月の渡り鳥調査隊を実施しましたが、一旦は外へ出て望遠鏡で野鳥観察をしていたものの、寒さと強風のため、早々に野鳥観察館へ引き上げて、今回は館内からほとんどの調査と観察を行いました。

しかし、今日の渡り鳥調査には大きな目玉が2つありました。

ひとつはハマシギの大きな群れが見られたこと。

ここ数日は、ハマシギの飛来数が芳しくありませんでしたが、今日は天気が荒れたからか、久しぶりに1,000羽を超えるハマシギが飛来しました。

そして、このハマシギの群れが飛翔する美しい光景を見てもらえたのが嬉しいことでした。

 

そして、もうひとつの目玉は、ハヤブサをしっかり観察できたこと。

強風でしたが、何度かハヤブサの若い個体が現れ、カモやカモメの仲間などを狙っていました。

こちらはカモメに上から襲いかかるハヤブサ↓。

あとちょっとでカモメが捕まる、というところまで追いつめましたが、カモメに逃げられました。

この後、何度もハヤブサは現れましたが、獲物を捕えるところは、観察できませんでした。

カモメを捕え損ねて、野鳥観察館の前を飛び、去っていくハヤブサ↓。

この他、今日の渡り鳥調査隊では、冬鳥である多くのカモ・カモメの仲間、カンムリカイツブリや、ダイシャクシギ5羽をカウント及び観察できました。

欲を言えば、ズグロカモメをもう少ししっかり観察できると良かったのですが、今日は干潟が広がり始めると早々に遠くの方へと行ってしまいました。

 

また、これは、渡り鳥調査隊が終わった午後の出来事ですが、雪が吹きつける天気の中、2羽のミサゴが狩りをしていました。ちょうど来館していた小学生くらいの男の子と一緒にこのミサゴをずっと見ていましたが、なかなか川に飛び込まず、さらに飛び込んでも狩りは失敗していました。こんなお天気の日の狩りはきっと難しいんだろうと思います。

今日の渡り鳥調査隊の結果です↓。

 

今日は非常に寒かったですが、渡り鳥調査隊に参加してくださった方、そしてお手伝いいただいたWさん、ありがとうございました。

今年度最後の渡り鳥調査隊は年度末最終日の3月31日(土)に行います。

この頃には暖かくなり、名古屋にはきっと桜前線がやってきていることでしょう。

冬鳥であるカモの数は減っていると思いますが、春の渡りで訪れはじめたシギ・チドリがわずかに見られるかもしれません。

春は藤前干潟のベストシーズンです(ベストシーズンは4月半ば~5月初め)。

ぜひご参加ください。

【3月の藤前干潟の渡り鳥調査隊】
 日時:3月31日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館
 対象:小学生以上
 定員:20名
 参加費:無料
 持ち物:帽子、水筒、防寒着、双眼鏡(お持ちであれば) 
 申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160
 ※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】

☆2月18日(日)カモの足型をとろう!@稲永ビジターセンター(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会HP)

☆コアジサシ営巣誘致募金実施中!(日本野鳥の会愛知県支部)→詳細はこちら(2月15日の日記)

☆3月31日(土)藤前干潟の渡り鳥調査隊~3月~@名古屋市野鳥観察館
 渡り鳥調査隊は、毎月1回行っている野鳥観察と鳥類調査をあわせたイベントです。→詳細はこちら(PDF)

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ11、カンムリカイツブリ131、カワウ226、コサギ25、アオサギ4、マガモ6、カルガモ41、コガモ66、ヒドリガモ37、オナガガモ1,432、ホシハジロ80、キンクロハジロ74、スズガモ452、ホオジロガモ1、ミサゴ4、トビ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、シロチドリ64、ダイゼン36、ハマシギ1,175、イソシギ2、ダイシャクシギ5、ユリカモメ8、セグロカモメ19、オオセグロカモメ1、カモメ235、ズグロカモメ8

※渡り鳥調査隊前後にスタッフが確認した野鳥も含んでいます。

 

明日の満潮時間 7時44分 潮位226cm、19時26分 潮位223cm
明日の干潮時間13時36分 潮位 53cm

※明後日(19日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間 8時11分 潮位224cm
明後日の干潮時間14時08分 潮位 50cm

20日(火)の満潮時間 8時39分 潮位218cm
20日(火)の干潮時間14時42分 潮位 51cm

※21日(水)は第3水曜日のため、休館します。

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明日は渡り鳥調査隊

2018-02-16 21:11:48 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間12時34分 潮位 65cm
今日の満潮時間18時51分 潮位215cm

 

早速ですが、明日(17日(土))は2月の渡り鳥調査隊を実施します。

当日参加も受付けますので、ぜひご参加ください。

なお、ここ数日は暖かい日が続いていますが、明日は風が吹き、寒くなりそうです。

防寒対策をしっかりしてお越しください。

【2月の藤前干潟の渡り鳥調査隊】

 日時:2月17日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館
 対象:小学生以上
 定員:20名
 参加費:無料
 持ち物:帽子、水筒、防寒着、双眼鏡(お持ちであれば) 
 申込み・問い合わせ先:名古屋市野鳥観察館(TEL/FAX)052-381-0160
 ※詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

 

今日は、薄曇りでしたが、風もなく、暖かくなりました。

港区内の小学生約120名が野鳥観察館と稲永ビジターセンターに来館し、藤前干潟の歴史や生きものの学習をじっくり熱心にしていました。

今日は潮も良く、庄内川河口に大きく広がった干潟を小学生たちに見てもらえたのも嬉しいことでした。

多くの小学生たちがおもしろいと言って見ていたのは、干潟の周りで逆立ちしながら餌を食べていたオナガガモの群れ↓。一斉に頭を水の中に突っ込みお尻を上げている姿は、まるでシンクロナイズドスイミングをしているかのようです。お腹が白色なのでペンギンがいるように見える、と言っていた子もいました。

ちなみにこちらは↓、オナガガモと同じように逆立ちして餌を探していたヒドリガモのペア(左がオス、右がメス)。一見、オナガガモに見えましたが、オスの尾の長さがオナガガモはもっと長いです。

今日も野鳥観察館前では、オカヨシガモも観察できました(左がオス、右がメス)。オカヨシガモも逆立ちして餌をとっていたため、頭が水に濡れてボサボサです。

護岸近くには浅瀬に来る魚を狙ってコサギもやってきていました。飾り羽がゴージャスになってきています。 

セグロカモメも護岸近くで観察できました。(セグロカモメの写真は地元のHさんに提供いただきました。)

また、小学生たちが喜んで見ていたミサゴも野鳥観察館正面に飛来していました。このときは同じ流木に2羽が。他の流木では、捕まえてきた魚を食べている様子も観察できました。また、↓の流木の左に写るダイシャクシギを望遠鏡でみつけてくれた小学生もいました。

 

野鳥観察館に最も近い場所にあるヨシ原には、今日はオオジュリンを観察できたと来館者の方に教えてもらいました。ヨシ原の奥の方にいて全身を見ることができないことが多いですが、今日はヨシの上の方まで上ってきていたとのことです。(オオジュリンの写真は地元のHさんに提供いただきました。)

 

この他、稲永公園では、モズやムクドリなどをじっくり観察できました。

何かをじっと狙っているモズ↓。(モズの写真は地元のHさんに提供いただきました。)

10羽ほどの群れで、芝生の上を歩き、餌を探していたムクドリ↓。

今日の稲永公園では、キジバト、モズ、ハシボソガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、アオジ、スズメ、ハクセキレイ、オオジュリン などを観察できました。

 

また、気になるシギ・チドリですが、残念ながら今日も飛来数は伸びませんでした(今日観察できたシギ・チドリ:シロチドリ40、ハマシギ15、ダイシャクシギ5)。

寒くなる明日はもう少したくさんのシギ・チドリを観察できると良いと願っています。

 

 

明日の満潮時間 7時17分 潮位226cm、18時51分 潮位224cm
明日の干潮時間13時05分 潮位 58cm

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