観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

トウネンが減りました。

2017-09-28 19:10:48 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間11時33分 潮位187cm
今日の干潮時間17時01分 潮位155cm

 

今朝まで降っていた雨が止んだ後、今日の午前中は湿った空気がまだ残っていて少し蒸し暑いくらいでしたが、

午後になると北西の風がビュービュー音を立てて強く吹き、午前中から一転して寒く感じました。

明日の朝の冷え込みには注意しなければ、と思っているところです。みなさんも今晩は暖かくしてお休みください。

 

さて、今日も一日曇りでしたが、午後から、風が強く吹く中、干潟を見に行ってきました。

昨日、ハヤブサの襲来でしっかり観察できなかったトウネンを今日こそは(あわよくばキリアイも)、と意気込んで行ったのですが・・・。

 

まず、干潟に近づくと、ピョーピョーピョー(チョーチョーチョー)という大きく響き渡る声が。声の主であるアオアシシギの群れが、まだ引き始めたばかりの干潟で餌を探していました。

アオアシシギに少し遅れてソリハシシギの群れが、さらにその後、オオソリハシシギ3羽が干潟に降り立ちました。

干潟で餌を探すオオソリハシシギ、アオアシシギ、ソリハシシギ↓。

 

オオソリハシシギが何かに驚いて少し飛び上がった時に、尾や翼の色を確認できたので、オグロシギではないとしっかり確認できました(オグロシギは、くちばしがまっすぐで、黒色の尾と白い翼帯が特徴)。

 

オオソリハシシギが捕えたゴカイをアオアシシギが横取りしようとしているところも観察できました。しかし、横取りは失敗に終わっていました。

 

観察を開始して、しばらく経ち、干潟が少し広がってくると、今度はダイゼンが2つの群れに分かれて次々飛来しました。この中には、オオソリハシシギ1羽、ハマシギ5羽、オバシギ2羽も混じっていました。

干潟に着地するダイゼンとオオソリハシシギ↓。

ダイゼンは62羽をカウントしました。

ダイゼンの後方で小さなハマシギが餌を食べていました。ダイゼンもハマシギも夏羽がほんのわずか残るだけになっています。

 

ここまで観察したところで、だんだんと寒くなってきたので、今日の観察を終えて帰ってきました。

今日の目的だったトウネンは、護岸近くの干潟には1羽も観察できませんでした・・・(もちろんキリアイも)。

 

今日、観察できたトウネンは導流堤の脇の干潟に95羽でした。

昨日までは数百羽のトウネンがいましたが、雨とともに、さらに渡って行ってしまったのでしょうか。

9月も間もなく終わり、秋のシギ・チドリの渡りも終盤です。

残りの秋のシギ・チドリのシーズンも楽しめると良いなと思っています。

 

【藤前干潟のイベント等のお知らせ】

☆9月29日(金)締切 名古屋・ジロング湿地提携 人的交流事業「平成29年度派遣中学生の募集」詳細はこちら(名古屋市HP)

☆10月7日(土) 藤前干潟の渡り鳥調査隊~10月~
 
渡り鳥調査隊は、野鳥観察と鳥類調査を行う野鳥観察館のイベントです。→詳細はこちら(PDF)

☆10月8日(日) 22世紀奈佐の浜プロジェクト「奈佐の浜海岸清掃」詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

☆10月21日(土) 2017年秋 藤前干潟クリーン大作戦詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

☆11月18日(土) チュウヒサミット2017詳細はこちら(日本野鳥の会三重)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ2,101、ダイサギ29、コサギ9、アオサギ17、マガモ16、カルガモ150、コガモ412、オナガガモ137、スズガモ1、ミサゴ10、トビ2、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ32、ダイゼン62、トウネン95、ハマシギ17、オバシギ2、アオアシシギ19、キアシシギ4、イソシギ3、ソリハシシギ23、オオソリハシシギ4、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ1、セグロカモメ2、ウミネコ39

 

明日の干潮時間 5時59分 潮位109cm、19時31分 潮位154cm
明日の満潮時間13時43分 潮位187cm

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