観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

朝察5日目 

2023-08-29 17:29:40 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の干潮時間10時44分 潮位 40cm

今日の満潮時間17時34分 潮位263cm

 

先週の8月25日(金曜日)から始めた、明け方5時からの朝活観察(略して朝察)。

始めた日は明け方が最大干潮時間の小潮でしたが、毎日1時間ぐらいずつ干潮時間が遅くなって今日はやっと中潮でした。

朝活5日目の今日は干潟の干出前に立ち合うことができ、干潟の干出前に飛来するシギ・チドリを見ることができました。

最初に飛来したのはトウネンの群れ。

ただ、まだ水際も干出していないので、降りられるところを探して飛び回っています。

トウネンの後にはアオアシシギ。

まだ干潟が干出していなくても、次々と集まってきます。

アオアシシギはまだ干出していない水が深い時間でも、水面に降りて泳いでいます。

一緒にキアシシギも水面に着水していました。

ただ、キアシシギはアオアシシギに比べ肢が短いので、アオアシシギの肢が底に届いてもキアシシギは泳いだままです。

さらに、上流から黒っぽいシギがアオアシシギの群れの方向に飛んできました。

アカアシシギです。

毎日観察はできていたのですが、遠くにシルエットを見るだけでした。

アカアシシギの体形は手前のキアシシギににていますが、キアシシギとは違って長い赤い脚の色が目立ちます。

アカアシシギはツルシギ(冬羽)と見た目が似ていますが、アカアシシギの方が嘴が太く短く、嘴基部の上下の嘴が赤いです。一方、ツルシギは下嘴基部のみが赤いです。

そして、干出が進み浅くなって、足の短いソリハシシギもトウネンと共に干潟へ飛来しました。

 

すっかり干潟が干出するとメダイチドリの群れが飛来して来ました。夏羽の赤い成鳥と地味な幼鳥のグループです。

 

 

ここまで観察しましたが、日曜日に1羽初認して、昨日2羽確認したキリアイを探していましたがいない、、、。トウネンと一緒に飛来すると思ってたのに。

日曜日は単独で1羽でした。休館日の昨日は、twitter(X)に投稿したように単独で1羽とハマシギと一緒に1羽の計2羽。

 

遠くにダイゼンとオバシギ、そしてハマシギの群れが飛来してきました。

ここにもキリアイはいない、、、。

 

 

諦めかけて、遠くを見ていたらいました!(1,680mmノートリ)

まだ時間が早いので陽炎が目立たず、思いっきりトリミング。

1羽だけだけど。

確認できて良かった。

昔の庄内川河口では稀にしか観察できず珍しい種類だったキリアイですが、ここ数年は春と秋には頻繁に観察できるようになりました。

特に秋の渡りの時期には毎年観察できるようになり、昨年の秋も3羽の飛来が確認されています。

昨年も9月中は観察できたことから、これからも見つける機会が増えてくると思います。

秋のシギ・チドリの渡りは10月までと春に比べ期間が長いので根気よく探してみてください。

 

とりあえず明日からは干潟の引き初めの時間帯には、日影が無くなってるから暑いのは苦手だし、

干潮時間が遅くなったのでしっかり観察していると開館時間になりそうなので5日間続けた朝察は今日で終了です。

27日(水)~29日(金)は中潮後半から大潮前半なので、干潮時間が午前中です。

干潟の引き初めには太陽が昇っているので綺麗に光線が当たった写真が撮れると思いますので(晴れれば)、写真が撮りたい人には良さそうな3日間です。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ4、カワウ743、ダイサギ41、コサギ22、アオサギ65、マガモ30、カルガモ224、コガモ1、オナガガモ1、ホシハジロ13、キンクロハジロ1、スズガモ2、ミサゴ5、トビ1、ハヤブサ1、コチドリ13、シロチドリ6、メダイチドリ8、ダイゼン35、ケリ2、トウネン103、ハマシギ12、オバシギ1、キリアイ1、アカアシシギ2、コアオアシシギ2、アオアシシギ51、キアシシギ13、イソシギ6、ソリハシシギ24、チュウシャクシギ5、オオハシシギ1、ウミネコ205

 

明日の干潮時間11時33分 潮位 26cm

明日の満潮時間18時10分 潮位274cm

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