観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

秋のシギ・チドリの渡り終盤です。

2019-09-28 19:24:49 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時16分 潮位261cm

今日の干潮時間11時37分 潮位 26cm

 

9月も月末になって、シギ・チドリの姿も少なくなり、先週まで多かったカメラマンの姿も減りました。

代わって、冬鳥のカモ達の飛来数が毎日増えてきています。

今日は新たにハシビロガモの群れが入ってきました。

早朝は、稲永公園の松林からヒヨドリの声が盛んに聞こえ、ヒ庄内川・新川を飛び越え西の方へ群れで渡っていく姿を頻繁に見ました。

ただ、上空から襲ってくる猛禽類を恐れてか、庄内川と新川の間にある導流堤まで飛んでいくとヒヨドリの群れが固まって低空を飛んで引き返してきます。

このヒヨドリの群れは川の上の行ったり来たりを3回繰り返し、対岸の藤前地区に無事に渡ることが出来ました。

 

干潟が姿を見せ始めると、アオアシシギが干潟に飛来してきましたが、2~3週間前の飛来数には届きません。

トウネンの群れも飛来してきました。トウネンの飛来数も少なくなって今日は53羽しか数える事が出来ませんでした。

続いてオグロシギの群れも飛来しましたが、直後に突然カモの群れと一緒に飛んでしまいました。

黒い影が横切ったので、探してみると葦の陰を素早く横切るハヤブサを見つけました。

このところ良く見かける若いハヤブサ 10/1訂正 亜種ウスハヤブサ幼鳥 です。

オグロシギやカモに逃げられたので、先ほどのトウネンの群れに向かっていきます。

危険を事前に察知してトウネンの群れも飛び立ちます。

群れから離れたトウネンに向かっていきます。

上空から急降下するハヤブサは確かに飛ぶ速度は早いですが、低空を左右に逃げ回るトウネンには追いつけず、諦めて飛んでいきました。

ハヤブサが干潟を飛び回ったおかげで、左岸の干潟には鳥たちの姿が無くなってしまいました。

今日のハヤブサは、この個体の他にもう1羽を確認できています。

 

それから暫くすると、シギ・チドリの群れがこちらに飛んできました。 

ハヤブサが導流堤の方へ飛んで行って、導流堤の干潟にいたシギ・チドリが左岸に避難してきたようです。 

ダイゼンを主とした群れで、オバシギ、オオソリハシシギも一緒に飛来しました。

(写真↑、左からダイゼン・ダイゼン・オバシギ・オバシギ・オオソリハシシギ)

 (写真↑、左からオバシギ・オオソリハシシギ・オバシギ)

オバシギに続いてコオバシギも1羽が飛来。(写真↑、左からオバシギ・オオソリハシシギ・オバシギ・コオバシギ・ダイゼン)

そして夏羽の名残のあるハマシギの姿もありました。(写真↑、左からコオバシギ・オオソリハシシギ・ハマシギ)

今日のオバシギは渡り鳥調査隊で11羽を確認できました。 

コオバシギはオバシギに比べると一回り体が小さく、クチバシも短めです。(写真↑左からオバシギ・コオバシギ) 

秋に飛来するコオバシギは幼鳥が殆どです。

春に飛来する赤い夏羽の成鳥のコオバシギが見られるのは藤前干潟では稀ですが、8月上旬に時々夏羽が残った成鳥個体は時々見る事が出来ます。

例年は秋には飛来数が少ないオオソリハシシギですが、今季は例年よりも比較的多く、今日は19羽をカウントしました。

また、秋に飛来数が多くなるオグロシギはまだ9羽が観察されています。

そして、野鳥観察館に帰ろうと、永徳スリップを歩いていると、すぐ足元にトウネンが。こんなに近くで歩くトウネンを見たのは初めてで、驚きましたが、トウネンはなぜか逃げる気配がなく、餌を探していました。

さらに、野鳥観察館へ戻ると、野鳥観察館の前に広がった干潟にオグロシギが9羽、ちょうど飛来しました。

この後、干潮時間を過ぎて、この干潟が小さくなるまで、オグロシギはここでずっと餌を探していました。

 

そして、予定どおり9月の渡り鳥調査隊を実施しました。

雨も降らず、曇りだったので、屋外に出ても観察をしました。

オグロシギ、ウミネコ、カモの仲間などを近くで観察してもらうことができました。

 

次回、10月の渡り鳥調査隊は10月12日(土)に開催します。

ご参加をお待ちしています。→詳細はこちら(PDF)

 

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 カワウ1,250、ダイサギ24、コサギ6、アオサギ17、マガモ62、カルガモ194、コガモ243、ヒドリガモ12、オナガガモ119、シマアジ3、ハシビロガモ14、キンクロハジロ3、スズガモ18、ミサゴ14、トビ2、ハヤブサ2、チョウゲンボウ2、シロチドリ2、メダイチドリ4、ダイゼン32、ケリ6、トウネン53、ハマシギ8、コオバシギ1、オバシギ11、アオアシシギ7、イソシギ4、ソリハシシギ6、オグロシギ9、オオソリハシシギ19、ホウロクシギ3、セグロカモメ2、オオセグロカモメ1

モズ、キビタキ、シジュウカラ、コサメビタキ、エゾビタキ、コゲラ、スズメ、キジバト、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ハクセキレイ

(※イベント前後にカウントしたものも含んでいます。)

 

日曜日の満潮時間 6時01分 潮位272cm

      干潮時間12時18分 潮位 30cm

※9月1日(月)は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 6時45分 潮位274cm

      干潮時間12時55分 潮位 43cm 

火曜日の満潮時間 7時29分 潮位267cm

      干潮時間13時31分 潮位 63cm 

コメント
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