“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

昨年度から横這いの結果――30-1 の自己採点

2018-06-24 19:47:14 | 日記
突然ですが、先ほど勤務地の駅の、わりと馴染みのパン屋さんが、今月いっぱいで閉店するということが分かりました。喫茶コーナーもあるお店なので、今日も休日の職場に行った帰り、電車までの時間を過ごすためにふらっと立ち寄って、レジでポイントカードを出したところ、両手で受け取った店員さんにちょっと間があって、
「…今月いっぱいで閉店するんですけど、貯まっているポイント使いますか…?」
と切り出されたのです。
「えっ…!? 今月? 今月って、…あと一週間!?……え〜、わ〜、ショック……。――じゃあ、はい、(ポイント)使います……。」

あったかい飲み物を前に、店内を見回して、なぜだか急に、「ここで自己採点しよう」と30-1の問題と、一昨日届いた標準解答を取り出しました。昨日土曜日は出勤日で慌ただしく過ぎ、今日のいつに取りかかろうか、と一式持ち歩きながらも足踏みしていたのですが、単にくつろぐはずの場所が間もなく閉店すると聞いた途端、突如現実を見る勇気が湧いてきたのか、この場でやってしまおう、と思えたのでした。見方によっては、なんとも悲しいことです。

とはいえ、一度とりかかってしまうと淡々としたもので、合計点は昨年度3回分の自分の結果からほぼ横這いだったということが分かりました。ほっともがっかりもしない、そうだよな、という納得の気持ちがそこにありました。


■30-1 結果■
(一)読み
音読み 12/20
訓読み 7/10
(二)書き取り 30/40
(三)語選択書き取り 8/10
(四)四字熟語
問1:書き取り 16/20
問2:意味と読み 10/10
(五)熟字訓・当て字 9/10
(六)熟語・一字訓読み 7/10
(七)対義語・類義語
対義語 6/10
類義語 2/10
(八)故事・諺 16/20
(九)文章題
書き取り 14/20
読み 9/10

合計 146点


私の場合、やはり一回の検定が終わるごとにどうしても多忙で暫く勉強から離れてしまうので、いつもだいたい直前1〜2ヶ月の勉強で記憶を戻して横這いの結果である、ということを考えて、対策していかなければなりません。問題も早めに写すつもりで一週間持ち歩いていましたが、うまいタイミングが見つからず、無理すると体を壊しそうで、そういうところからなんとかしたいです。

余談ですが、先日はお客さんのピークが過ぎた夜の時間帯にスタバにいると、突然、店内から啜り泣きが聞こえてきたので、ふと見ると20代半ばくらいのスーツ姿の女の人が、嗚咽を抑えきれずに必死にスマートフォンを操作しているではありませんか(多分、ライン)。しかも、その啜り泣きの頻度と操作する指の動きの激しさがだんだん増してきて、声もいかにも悲しげになってゆくものだから、そのうちこの人号泣しだすんじゃないだろうか?と周りのお客さんも怪訝な面持ちでチラ見しています。しろねこ流に彼女の声の表情を言葉に変換するならば、「いやだ、こんな現実信じたくない、世界が壊れていくのを今すぐ止めたいのに、どうしよう止まらない」といった感じでしょうか……、全然違ったりして。職業柄、「大丈夫ですか?」と声を掛けたくなったけど、いやいや相手は大人なんだし、余計な手出しするものでもないしなあ、とそれでもはらはらしながら見守っていると、閉店時間が近づいてきて、その人はおもむろに立ち上がり、まだ時々しゃくりあげながら、ふらふらとお客さんの波に紛れて出ていったのでした……。

――今日のパン屋さんの閉店を知って、店内を見回したとき、採点しようと思い立ったのと並行してなぜだか脳裏に浮かんだのは、彼女の人前で泣いてしまうほど受け入れ難かったことって、一体何だったんだろう? ということでした。今は元気にしているといいのですが……。

物事の終わりと再出発。そんなことを脈絡もなく思いめぐらした夕方なのでした。