50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか (集英社文庫 お 66-1)大前 研一集英社このアイテムの詳細を見る |
駅のキヨスクで購入した本、奥が深くて考えさせられる内容だ。大前氏は以前、都知事に選に出馬して大敗した経験を持つ。この後、人生をリセット・オールクリアしてゆうゆうと生活している。その人が書いた50代からの人生をどう選択するか、という本である。
(1)50代は逃げ切り世代
50代は恵まれている。年金は月30万程度確保でき、家のロ―ンが終わり、定年時には2~3千万円の手元資金が残る。従って、これからリスクを冒す必要はない。40代はローンが、2~30代は給料が伸びない。これと比べて何と恵まれているか。
(2)平均年齢は50歳以上
2005年には日本人の平均年齢は、なんと50歳(P84に書かれている)、本当かどうか疑わしいが、そうだとしたら私はまだ、平均をちょっと上回ったばかりである。としたら、高齢者は70歳くらいまで働かねばなるまい。しかし、50~60代は人数も多く選挙にも行くから票になるが、20~30代は人数が少なく選挙にも行かないからそんな政策は通らない。客観的には、年金や税制を変えて、70歳くらいまで働くようにしないといけないのだが・・
(3)別会社へ
50代で一番考えられるのは、出向である。①古い会社だったら、1年はじっと我慢していて、経営革新を訴える。②新しい会社だったら、財務や人事など守りを固める提案をする。間違っても両方提案してはならない。
なるほど、今度企業診断する時は、こういうスタンスでやってみよう。 つづく