竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫) | |
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文藝春秋 |
獺祭工場見学の後は、山口は湯田温泉へ。松田屋旅館に宿泊。ここは湯田温泉の源泉を持つ。温泉そのものは、単純アルカリ泉なんだが、歴史が違う。この宿は、西郷・大久保と木戸が会見した東屋がある。
旅館に庭にある、歴史上の建物
また、高杉晋作が木を削って刻印をしたものや、功山挙兵の際に着ていた甲冑が飾ってある。こりゃすごい。
高杉の彫った木、大正時代偶然発見された
高杉晋作挙兵の際に着た甲冑、これもホンモノ
そして極めつけは、明治維新前の浴槽だ。この浴槽には、明治の元勲たちが入っている。竜馬もこの宿に泊まったから、この浴槽に入ったのは間違いないそうだ。司馬遼太郎の「竜馬が行く」の小説にも、この旅館の人と竜馬とのやり取りが出てくる。
この浴槽は、現在は家族風呂になっている。夕方は使用中だったから、私は、朝この浴槽に入浴した。竜馬が入った(であろう)浴槽だ。竜馬になった気分で入る。維新の風呂だ。
ほかにも三条実美が七卿落ちの際に、植えた松もある。なんとも歴史ファン、維新ファンにとっては贅沢な旅館だった。偶然予約した旅館だが、日本の名旅館の一つであった。