週末の小旅行はカンペチェでした。
どうあがいても(?)田舎なので、
のんびりご飯を食べてお店を冷やかして、
暑い陽射しを避けて公園のベンチに座って、道行く人を眺める、
というようなことしかできません
日曜日のカテドラルの前の公園には、靴磨きがいっぱい座ってます。
みんな木陰に陣取り、新聞を読みながら待ち、
お客が座ると新聞は客の手に渡るという仕組み(?)ですね。
私たちがベンチに座っていると、すぐ横の靴磨きのおじさんのところへ
こんなかわいい女の子が座りました。
お母さんが、磨いてやってくださいと子供の靴を指します。
おじさんは、同僚のところへ青い靴墨を借りに行きました。
待っているあいだの子供を盗み撮りしたわけですが、
なんだか凛々しい顔で遠くを見つめてますなあ。
おじさんはこの子の前にしゃがむと、小さな紺色の靴を脱がせて、
それをじっくり時間をかけて丹念に磨いてました。
それでいくらだろうと思ったら、12ペソ(120円くらい)。
小さい靴なので割安のようです。
子供はぴかぴかになった靴を履いて、嬉しそうに高い椅子から飛び降りてました。
その様子を眺めているあいだに、反対側ではこんな風景が。
密着して立って、靴磨きの技術を盗もうとするかのように熱心に見つめる子供たち。
ここには二人しか写ってませんが、実はもう一人うんと小さな男の子もいました。
三人は兄弟でしょうか。
両親祖父母が立ち話をしているあいだ、じっくりと観察していました。
うーむ、子供だけじゃなくお客さんも観察に熱心だったかも?
靴磨きも決して単純な仕事ではありません。
靴下を汚さないように注意しながら手早くやっても、15分くらいかかるでしょうか。
大人の靴磨きの値段は15ペソだったようです。
ちょっと検索してみたら
「東京大学 靴磨き研究会」なるものがありました
たとえば
【靴磨きの熟練度を表す数式】
d={t-20}+(μABCDEcosθ)-1/2
A:体調(1‐10)
B:靴墨の品質(1-10)
C:意気込み(1-10)
D:布の品質(1-10)、
E:所用時間(分)
μ:靴と布の摩擦係数
θ:靴表面と手のなす角度
しかし部内でこの数式にはcos派 とSin派の論争が起きています。
だそうです
うーん、体調と意気込みまで計算に入れているところはさすがですが(?)
靴と布の摩擦係数 μ は布の品質 D と靴墨の品質 B を使うならあとは靴革の品質を考慮すれば割り出せそうですし、
靴表面と手の角度ばかりでなく、かける圧力や磨くスピードも大きく影響するのではないか?
おまけに、冒頭にある t ってなんだろう?
なんてぇことは、本職の靴磨きさんたちは考えないでしょうね~。
この人たちはひたすら実践あるのみ、本物の「職人」です。
こんな風景を眺めながら過ごすゆったりとした日曜の昼下がりでした。
どうあがいても(?)田舎なので、
のんびりご飯を食べてお店を冷やかして、
暑い陽射しを避けて公園のベンチに座って、道行く人を眺める、
というようなことしかできません
日曜日のカテドラルの前の公園には、靴磨きがいっぱい座ってます。
みんな木陰に陣取り、新聞を読みながら待ち、
お客が座ると新聞は客の手に渡るという仕組み(?)ですね。
私たちがベンチに座っていると、すぐ横の靴磨きのおじさんのところへ
こんなかわいい女の子が座りました。
お母さんが、磨いてやってくださいと子供の靴を指します。
おじさんは、同僚のところへ青い靴墨を借りに行きました。
待っているあいだの子供を盗み撮りしたわけですが、
なんだか凛々しい顔で遠くを見つめてますなあ。
おじさんはこの子の前にしゃがむと、小さな紺色の靴を脱がせて、
それをじっくり時間をかけて丹念に磨いてました。
それでいくらだろうと思ったら、12ペソ(120円くらい)。
小さい靴なので割安のようです。
子供はぴかぴかになった靴を履いて、嬉しそうに高い椅子から飛び降りてました。
その様子を眺めているあいだに、反対側ではこんな風景が。
密着して立って、靴磨きの技術を盗もうとするかのように熱心に見つめる子供たち。
ここには二人しか写ってませんが、実はもう一人うんと小さな男の子もいました。
三人は兄弟でしょうか。
両親祖父母が立ち話をしているあいだ、じっくりと観察していました。
うーむ、子供だけじゃなくお客さんも観察に熱心だったかも?
靴磨きも決して単純な仕事ではありません。
靴下を汚さないように注意しながら手早くやっても、15分くらいかかるでしょうか。
大人の靴磨きの値段は15ペソだったようです。
ちょっと検索してみたら
「東京大学 靴磨き研究会」なるものがありました
たとえば
【靴磨きの熟練度を表す数式】
d={t-20}+(μABCDEcosθ)-1/2
A:体調(1‐10)
B:靴墨の品質(1-10)
C:意気込み(1-10)
D:布の品質(1-10)、
E:所用時間(分)
μ:靴と布の摩擦係数
θ:靴表面と手のなす角度
しかし部内でこの数式にはcos派 とSin派の論争が起きています。
だそうです
うーん、体調と意気込みまで計算に入れているところはさすがですが(?)
靴と布の摩擦係数 μ は布の品質 D と靴墨の品質 B を使うならあとは靴革の品質を考慮すれば割り出せそうですし、
靴表面と手の角度ばかりでなく、かける圧力や磨くスピードも大きく影響するのではないか?
おまけに、冒頭にある t ってなんだろう?
なんてぇことは、本職の靴磨きさんたちは考えないでしょうね~。
この人たちはひたすら実践あるのみ、本物の「職人」です。
こんな風景を眺めながら過ごすゆったりとした日曜の昼下がりでした。
しかも数式で表すところが東大っぽいというか、嫌、研究会って言うくらいだからそこまでしないと「研究会」を名乗るのをはばかられるのでしょうか(笑)
でも、どこの世界でも職人さんはすごいですよね
私はだいたい、役に立たないことが好きだったりしますので、この研究会はそれをいかにもなふうに見せているところにシンパシーを感じて笑ってしまいました。
いや、もしも本気でまじめだったりすると、こう言うと怒られそうですが……。
メヒコには、いろんな仔細な事柄の「職人さん」がいますよね~。
とっても零細なところが好きです(笑。