メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

メキシコ人だってやるときはやる?

2008-01-15 05:34:32 | 出来事
約2年前に、こんな風景をお見せしましたが。

難破船、と偽って、廃棄船。
まあ、ずっとずっとありました。
ヴィリャエルモッサに行く回数はちょっと減ってたんですが
(というのもかつてはヴィリャにしかなかったスーパーやお店がカルメンにもどんどんできて、
 もちろん町は向こうのほうがずっと大きいんですが、
 わざわざ行くほどでもないんですよね~、って、実はすごいことです 笑)
それでも、ああ、あの船はまだあるな、と確認しては安心(?)してました。

それが、こないだ久し振りにヴィリャに向かうとき、
そうそう、あの廃棄船は、と思って見たら……。




えええ~!?

まさか、朽ちて波に洗われていってるの!?

とびっくりしましたが。
すぐその向こうに現われた光景に、二度びっくり。



解体工事、してるわけですかもしかして?



この日は週末とあって、誰もいませんでしたが、
しかも私もずいぶん久し振りだったので、
いったいいつからこんな作業をしているのか、どれくらいの速さで進んでいるのか、
その辺はさっぱりわかりません。

でも……
メキシコ人のことだから、20年後も30年後も放置かと思ってた

なんか、それはそれで寂しいような、
っていうと我がままでしょうか?

最近街中でも、放置家屋とか空き地とか、どんどん減ってきてるんですよね。
ジャングルになってイグアナ天国だったり、
屋根が落ちて家の中に木がニョキニョキ生えちゃって、
壊れかけたドアの隙間から覗くと、タンスの裏の異世界を覗いてる気分、とか、
そういうところが、綺麗さっぱり整備されて、
新しく駐車場になったりお店になったり……。
さみしいよ~~

それでも街中はね、まあいろいろと人の都合もあるだろうし、
しょうがないか、と思ってましたが、
こんな、海とジャングルしかないところでも、
汚ない廃棄船は生き延びることが許されないんでしょうか。

なんてセンチメンタルになってしまう光景でした。



ああ、ホントに人が(メキシコ人が!!)働いてるんだなあ。
フクザツな気分……。


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5 コメント

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メキシコもやれる国になった (忍者)
2008-01-15 11:21:14
国の資産を評価する方法の一つにスクラップの保有量が有ります
鉱石から金属にする為には大量のエネルギーが必要でスクラップはその次の段階から再生できます
メキシコは昔から高炉メーカーは有りましたが効率的な再生電炉のメーカーが出現するのに大分時間が係りやっと効率的に稼動するようになって屑の商品価値が出てこうやって利用出来るようになったのでしょう

蒸気機関車が廃止される時代は未だ再生価値も少なく処分もし難かったので全国の広場にSLがモニュメントとして残されていると思います

この貴重な資産を中国に買い漁られている日本が悲しくなります
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Unknown (africa)
2008-01-15 17:00:39
数年前のうちの近所のような状態ですな。
私も、中で働いてるのがスペイン人とは考えられなかったなぁ。
しかしですね、その数年間でそんなスペイン人が、日曜日に働く人も出てきたし、昼夜を問わぬ突貫工事をする人まで出てくるように。
信じられませんが、スペイン国内からも諦められてきたアンダルシアが変わりつつあるわけです。
メヒコも変わってしまうんでしょうかね・・・。
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Unknown ()
2008-01-16 05:12:24
>忍者さん
うーんスクラップが多いと豊かな国なんですね?
それを言うなら、くたばった車の残骸が山と積まれたところとか
あることはあるんですが……それを機械じゃなく人手で解体しているわけで。
まあさすがに廃棄船はそういうわけにはいかず、放置された挙句
こうしてクレーン車とか引っ張りだしてきたんでしょうが、
それもやはり採算の合う使い道ができたからこそなんでしょうね。

そう言えば、たまに中古車を何台も載せて走るトラックがいるんですが、
これ、メキシコのみならずコロンビアとか中米あたりから中古車を買い取り、
USAに持っていって売る商売なんだそうです。
どういう形で売るのかは知りませんが(修理して車として、それともスクラップ鉄くずとして?)、
これなんかも、中国に売ってしまう日本と同じことをしちゃってるわけですね?
でもまあ、解体するだけの施設がないなら、せめて売ってお金にするほうがまだしもか……。
この廃棄船も、案外解体しているのはアメリカの会社かも知れません。

>africaさん
うーん、アンダルシアは一歩先を行ってるんですね……。
メキシコも同じ道を歩むのかなあ?
のんびりまったりの亀の住めるところを地上に残しておいてほしい、
と思うのはわがままなんでしょうかねえ。
なんか、郊外だったうちの周辺も、やたら工事して、ショッピングモールだか
アパートだか知らないけど建ててるようなんですよね。やだなあ……。
イグアナがいなくなったら、私ゃ引っ越すぞ!!!
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船舶解体 (忍者)
2008-01-16 10:34:50
中南米から米国に輸出される中古車は60年代までの車で修復されクラシックカーとして売る為でしょう
搬出出来ないキューバの5,60年代の車は垂涎の的です

船舶の解体はすべて人力なのでもう先進国では不可能で世界中の大型船は主にインドのAlangで行われてます 問題になっているのはアスベストの処理です

SLがモニュメントよろしく各地で展示されている様にこの位の船を町の真ん中にでんと据え付けたいですね
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>忍者さん ()
2008-01-17 12:46:48
なるほど、中古車は一応修理してもらえるわけですね。
クラシックカー、というとなにやら風情があるイメージですが、
単なるオンボロにしか見えませんが……(笑。
船舶解体は人力なんですか……。
このご近所の船はもうほとんど残ってませんが、
どんなふうに作業しているのか、じっくり見学させてもらえばよかったかも。
でもそうですよね、船だってどこかに据えつけ、
子供たちが自由に出入りできる遊び場として活用してもらえれば……
私も大喜びで行くのに(それかよ~)。
でもさすがに、小さな町にはこんな大きな船を置くスペースはないようです。
模型ならあるんですけどね……。
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