花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ルーヴル美術館《シジスモンド・パンドルフォ・マラテスタ》の前で(^^;

2018-04-16 22:33:32 | 西洋絵画

ルーヴル美術館《モナリザ》の前は人々の群れで混雑している。しかし、その隣室にひっそりと展示されている《シジスモンド・パンドルフォ・マラテスタ》の前を人々は足早に通り抜ける。まぁ、私的にはその方が好都合なのだけれど

 

ピエロ・デッラ・フランチェスカ《シジズモンド・パンドルフォ・マラテスタ》(1450-51年頃)ルーヴル美術館

で、独り占めで眺めていたら、珍しくも団体さんの足音が聞こえてきて足が止まった。思わず後ろを振り向いたら、なんと!年配の先生と小学低学年お子ちゃま達のご一行様だった。 

とりあえず、絵の前から身を引いて場所をご一行様に譲った。すると先生はフランス語で説明を始め、生徒たちはぽか~んと口を開けながら静かに話を聞いている(館内では珍しいほど静か!)。フランス語は学生時代も苦手だったので、先生が何を話しているのかはわからない。でも、お子ちゃまにこの絵が理解できるのだろうかね??

私は心の中でお子ちゃま達に説明を始めた。「この三白眼のおじさんはね、リミニの狼と言われるほど怖―いおじさんなのだよ。君たち悪いことをしたらこのおじさんに食べられちゃうよぉ」と 

先生はほんの2、3分で、あっけなく子供たちを引き連れて去ってしまった。私は絵の前に戻ると、また怖い目の狼と向き合った。おとなしい子羊たちがこの絵の虜にならず、無事去って行ったのは喜ばしいことだと思いながら 



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