花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

「カルロス~聖なる帝国の覇者」のブルゴーニュ十字旗。

2019-08-23 21:54:48 | テレビ

ゲストのmomoさんからTVドラマシリーズ「カルロス~聖なる帝国の覇者」録画DVDを頂いてしまった!!(Grazie‼>momoさん)

もちろん、主人公はスペインのカルロス1世=カール5世であり、第一話では、フランドルからスペインに向かうカルロスの一行が持つ「聖アンデレ十字=ブルゴーニュ十字」が鮮やかに翻っていた♪♪ 

 

「ブルゴーニュ公フィリップ善良公は聖アンデレを守護聖人とする金羊毛騎士団を設立し、白地に赤色の聖アンデレ十字を騎士団および公国の旗として使用した。これはブルゴーニュ十字とも呼ばれ、騎士団を継承したスペインおよび同領ネーデルラント、その他ヌエバ・エスパーニャなどの副王領で使われた。」(Wikipedia)

ドラマの第8話では、カルロスは1525年のパヴィアの戦いでフランスのフランソワ1世を捕虜にし、フランスがブルゴーニュ、ミラノ公国、ナポリ王国などを放棄することを要求する。すなわち、ブルゴーニュ家シャルル・ル・テメレール(カルロスの曾祖父)の戦死で、フランス領に組み入れられてしまった本貫の地ブルゴーニュを取り戻すことに執着するのだ

それにね、カール5世は一時期、遺言書で、自分が死んだらディジョンのシャンモールに埋葬するように書いたらしい。その後書き直したらしいけどね。多分、フランドル育ちのカルロスは、幼いころから自分の血に流れるブルゴーニュ家の歴史を聞いて育ったに違いない。だからこそ、自分自身の移動に伴い金羊毛騎士団とブルゴーニュ十字旗をスペインに持ち込み、一方、ウィーンのハプスブルグ家ではブルゴーニュ十字旗は使われない。

スペインに翻るブルゴーニュの聖アンデレ十字が、その後のスペイン領の拡大にともない、海を越えて翻ることになるのが興味深い。ということは、1613年に伊達政宗が派遣した慶長遣欧使節団の支倉常長も、経由地であるヌエバ・エスパーニャやスペイン本土において、この「ブルゴーニュ十字」が翻る様を見ていたはずなのだよね



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2 コメント

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カルロス一世 (山科)
2019-08-25 06:53:35
カール五世(カルロス一世)は頑張った割りにはむくわれてないなあ、と思います。特にルターと新教諸侯には寛容に融和を図ったのが裏目にでて、ムチャクチャやられました。
カルロスの庶子ジュアン アストリア:レバント海戦の英雄がメアリー・スチュアートと結婚していたら、世界史は変わっていたかもしれません。

エスコリアルの地下墓地で棺の前で敬礼してきました。
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山科さん (花耀亭)
2019-08-26 01:37:00
カルロス(カール5世)は性格も良いし、本当に真面目に頑張ったのに...報われませんでしたよね(^^;
ドン・フアンとメアリーが結婚していたら...どうなったでしょうねぇ(;'∀')
エル・エスコリアルには歴代の棺が並んでいて、私はどれが誰のかあまりわからず眺めてしまいました(^^;;
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