Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

5 南堀江【everywhere】

2010年02月22日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 誰にだってへこんでしまう日はある。雨が降らない季節がないのと同じように
    年に何回か、あるいは何回も、自分でも困ってしまうほどへこんでしまう
    ような日は、誰にだって等しくやってくる。

 事前に想定できるのであれば、土曜日のぼくのように事前に友達を確保して
 飲んで忘れることもできるけれど、そうでない場合だって往往にしてあるわけで。

 これはそんな夜のお話。

   最近よく飲みにいく友人が、週末帰省して帰ってきた。
   えらくへこんでいる。帰省して帰ってきたら最近ずっとそうなるという。
   故郷で同窓会があって、友達に会う。家族に会う。昔の恋人に会う。
     
   どのシーンだったとしても、それは現在の自分と「あるかもしれなかった
   自分」との対比になる。

   たいてい人はそういう作業を心のどこかでしているんだろうけれど、帰省
   して特別なシーンにおかれたときに時折つぶれてしまいそうになる。

 いつもへこんだときに、ぼくも誰かに助けてもらっている。
 こんな夜は誰にだってあるのだ。
 今回はたまたまぼくがひっぱりあげる役回りのofferがあったというわけだ。

 仕事がおわって、本を読みながらミナミに向かう。
 本日は時間が読めないので堀江に向かう。初めてだけれど、遅くまで開いている
 場所がある。リバープレイスの北側、立花通の南にあるのがここ「5 南堀江」だ。

  

  別の用途で、飲み会の場所を探していたときにみつけてはいたけれど
  実際に店に来るのは今回が初めてだ。心斎橋、北新地・・いくつか店舗が
  あるようだけれど、ここはカフェになっているらしい。

  間接照明のたくさんある店内は、そろそろ夜中に近いけれどまだまだ
  お客さんが多い。一日の疲れを会話で癒そうとしているのかスーツ姿の人も
  結構いるし、遊びにいこうかあるいは帰るのか若いカップルの姿もみえる。
  まだ月曜日だから、みんな大人しそうにみえるけれど。

           

   きれいな店員さんが表に面した席を案内してくれる。天井が高く倉庫と
   いうよりSOHOをイメージさせるようなその広い空間は、ここに入った理由を
   考えるとぼくらにちょうどよかった。

   ゆったりソファに腰を沈みこませてしまうよりも、隣との空間が少し空いて
   いて、互いの干渉も少なそうなこんな空間が、いまのぼくらには心地よい。

   正解  

   友人が一本指をたてて、ぼくの店の選択を評価する。
   ぼくは少しほっとして店員さんが差し出したメニューを受け取った。

    

  今日まだ夜に何も食べていないことを思い出し、パスタとそれからつまむ
  程度のものでポテトといかリングを注文。

  パスタはなぜかナポリタン  あまりにペペロンチーノが続いていたから
  だろうか。からだがトマトソースを欲しがっていた。単なる懐古趣味かも
  しれないけれど。

                    

   へこんだときには、その原因をさぐるようなことはやぼな話で、
   とりとめのない話で盛り上がっているほうが気も紛れるし気分も上がる

       

   隣のカップルが、男性のほうがすぐに奥のふかふかした席に座っているのを

        そういう男はなってない  

   と、けっこう男前のその男の子を小声で批判してみたり、
   学生のころみた映画の話とか、なんら前向きになるのと関係ない話で
   盛り上がる。

    cheer up 

  

Michelle Branch - 'Everywhere' Official Music Video

    月曜日深夜の店内はまだ静かであるけれど、奥のほうには若者が
    これからまだ夜通し遊ぶのか、騒ぎ始めている。
    モラトリアムな世代に、いまの時代はモラトリアムと映っているのか、
    それとも瞬間の嗜みだと自覚しているのか。

    それほど考えているようには見えなかったけれど、ぼくもトイレの行き帰りに
    通り過ぎただけなのでよくわからなかった。
    そもそもは今日はひとり引っ張り上げるだけで精一杯なのだから。

         

    tiramisには「私をひっぱりあげて」という意味があるんだ。
    落ち込んだ時にはこれで自分を癒すためにね。

    そう言ったぼくを全く無視して友人はガトーショコラを注文する。
    夜に食うものなのかどうかわからないし、ぼくはいい年をしてガトーを
    食べるのは少し恥ずかしかったけれど 
    (実はおいしかったので、そこはさっぴいて考えることができた)

   

    でもこのガトーが引っ張り上げてくれたのか、ぼくの本日全体のproduce
    によるものかはわからないけれど、ともかく友人は少し元気になった。

              

     お勘定のときに店員さんが、この店の新店だと京橋にできたという
     立ち呑み屋のカードをくれた。

     こんなおしゃれな店が京橋に立ち呑みやさん  
     それは不思議だ、一度行ってみよう。そしてそんなほうがぼくらには
     案外あっているかもしれない  自分ではまだ両方大丈夫と思って
     いるんだけれど。
   
    

    2月22日。この日はJRで2つながりの入場券の臨時発売で多くの人が
    朝から並んでいたという。自転車  通勤のぼくには何も関係がなかった
    けれど。時刻は夜中を過ぎて静かに23日になり、なんの変哲もない
    並びの数字になった。店の名は’5 five’。これもきょうの日付とは
    なんのつながりもないけれど、友人を少しcheer upするのに役に立った。

           

   大学時代にGeorgiaで過ごしたという友人には、数値で評価してもらおうと

     何%くらい、気分は浮上できた?
     うーん。20%くらいかな。

   まだまだ時間はかかりそうだ。帰省していたのが2日間だというから
   100%に戻すのには4日かかるんじゃないかなと話しながら車に乗り込む
   そう、ぼくは無駄遣いはしないのだ。引っ張り上げるのにもアルコールは
   いらないときもあるし、すぐに100%にできるなんて最初から思ってなんか
   いないのだ。1日は24時間だけれど、まだそのあとも1日は何度も続くの
   だから。
                                           

★5 南堀江
  大阪市西区南堀江1-16-11 RE008ビル1F
  06-6535-0507
  http://www.amol-inc.jp/shop_minamihorie.html
  
    

<p><a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270201/27009661/" rel="tabelog 3964477064d2614e2b66c6dc14c71dbca58b732d">Five 南堀江 (ダイニングバー / 桜川、四ツ橋、JR難波)</a><br /><span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.0</p>



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