Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

ATRIO BICI CAFE 【さくらまつ日々】

2011年04月02日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 たとえばそれがすごく時間があくほど、時間がかかったとしても、それは必要な時間だと
     したら、ひとはちゃんと調整してでも入手しようとするものなのだ。

  忙しかった2月と、さらに忙しかった3月を終えて、ぼくはもうどうにもこらえきれないほど
  のんびりした週末を過ごせないでいた。
  それはたしかに半日であったり、その程度のものは友達の協力により得ることができていたけれど
  やはりなんだかそれだけでは不十分なものだったといえる。

  そろそろそんな時間が来ている。それも早急に。

         そうだね。おいしいものを食べるってことは重要だね。

  今年みたいな年には桜を愛でるのではなく、しんとした夜に凛として立つ桜をのぞんで幽玄の儚さを憂う時間が
  あるべきで、どこかの都知事の無粋さを憐れむのが望ましいだろう。
  でも、桜舞う季節にはまだ少し早く、やや躊躇する4月の日程について、友人はそう語って今週末と決めてくれる。

  場所は靭公園。

  淀屋橋から歩こう。散歩もかねて。

         珍しく、友人は靭公園には詳しかった(こんなこと書くと怒られそうだ 
         おいしいランチと公園を散歩して…ケーキを食べる。

         健康的な週末には健康的な精神も宿りやすい。きっとそうに違いなく

         そしてきょうは珍しく、ぼくも事前予約をしないで、公園北側、京町堀をぶらつきながら歩く。

         ぼくたちは、御堂筋から四ツ橋を越えて入ると、なにわ筋までたっぷり見てあるき

               

       最後に友人が決めたこの店に入る。

                                      ここがいいよ
               うーん…どこかで見たことがあるな…
               そう?でもまあここで…

       入ってみて気づく。そう、もうかなり昔にひとりではいった店だった
       あははと笑って、それでもいっかと席につく。

                                         

       お昼を少しすぎた店内は、ランチの人とカフェ使いをしている人が半々といったところで
       さまざまな春待ちな季節を感じている。

       ところどころ空きがあるけど概ね満席の、店にとってもぼくらにとってもいちばんまずまずな入りの
       この店は、店員さんはみんな女性だった。それはぼくにはありがたかったけど
        

                  

      この下の写真にある黒板に気づかなかったぼくらは、きょうの日替わりランチがなにか逐一聞いて
      店員さんを困らせてしまって、それでもいやな顔しないで教えてもらった。
      ぼくはハンバーグ、友人はパスタを注文してほっとひと息をついた。

                             

       よく会う時期が離れることがある友人とは、そういうときいつも同じ話題で始まる。

          さ。この間に何か変化があったことを話そうか。いいことはあった?
          うーん…変わらない…


                              

        いつもと同じ返答が返る。少し予想して、少し予想していなかったぼくは、それで
        どうして  と返すけど、あまり友人も気にしてないようで、そこは天然なのかも
        しれない。

        ぼくらはランチについているたこのマリネと野菜のサラダを食べながら、仕事の
        様子に切り替える。ここもしばらく同じ回答がきてしまう。

        友人はしかめっ面をしながら、いまの仕事がネタはともかくつまらない理由をとうとうと
        語る。海外出張が結構あるので、気晴らしにいいこともあるだろうに…と半分羨みも
        こめて、あいのてを入れてもどうもしかめっ面はなおらない。

                                              
   
   まあそうでなければ、ランチをしている意味がないのかもしれない。
   店内には自転車が飾っていて、そして前にはテニスコートがある健康的な店で
   ぼくはこの様子が、宮本輝の「青が散る」みたいだと表現したことがある。
   テニスコートのせいかもしれない。

       SPORTSに意外に最近興味がない友人は、話題を変えたぼくの作戦にしたがって   
       中学校時代の恋の話をしてくれた。
       それは田舎な場所の、子どもな時代の話で、すごく甘酸っぱくて、ランチにはちょうどよい
       スパイスであってくれそうだった。

       ぼくは対比するような中学時代がないので、高校時代の失敗談を話した。
       
              昔からちっとも変わらないんだね

       呆れたように言う友人がパスタを食べながら言うのを、たまたまだよと苦笑してぼくはハンバーグを
       食べる。地震が起こって、ずっと暗い世相・・というよりなんだか国全体が動くことをやめてじっと
       体育座りをしているような今のこの状況で、こういった会話でもストレッチとして、推奨されるべき
       ものじゃないだろうか。


                                 

         シフォンケーキを食べるぼくらは、このあとどうするかを語る。
 
               うーん…ケーキはあとでもっとちゃんとしたのを食べたかったな
               そうだね。じゃあ公園のほうに出て、少し散歩して腹ごなしをしてから
                 もう一度別の店にはいろう

         ぼくらは立ちあがって、公園側の出口ではなくレジが京町堀側なので、そこに向かって
         お勘定をすませた。

      
               

          道路から少し奥まった入口には折りたたみの自転車があって、白ベースの
          そいつはぼくの愛車と比べるととてもきれいだった。でもあくまで観賞用だ。
          きっとぼくの自転車のほうが、ねずみのように泥まみれだけれど、ぼくとは
          親和性は高いだろう。

          それでもぼくは羨ましかったりするけれど。

              靭公園の南側に、有名なパン屋さんがあるから見に行こうよ

          ぼくは、いいねと賛意を3文字で表現すると、あとをついて歩き出した。   
          「750ライダー」でいうと「春を探しに行きますか、委員長」というところだけれど
          generation gap のつまんなさを日々口にする友人のご機嫌をそこねるのもなんなので
          やめておいた。


★ATRIO BICI CAFE
  大阪府大阪市西区京町堀1-8-27
  06-6447-9898
  http://www.galicie.jp/



MONKEY MAJIK ~SAKURA ~



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