
商店街を歩くと、温泉のお湯が買える自販機があった。
このお湯どうやって、何につかうんだろ?
お風呂に使うんじゃないの?
いや、それやったらどんだけ持って帰らないとあかんねん。持たれへんよ
…。まあどうでもいいやん。
そんな会話をしているうちに、目的の店 Bistro Galop に曲がる角を見失っていたらしく
迷子になってしまった なにやってんだかと非難の中、さっきのお湯の自販機のところまで
戻ると、そこで左に曲がっていないといけなかったのだった。
そして店にいくと…満席。
実は昨日予約の電話をしていたのだけれど、12時ちょうどの予約しかだめなんです…
とのこと。おそらく予約はほかに入っていないし12時30分でも大丈夫と思いますが…との
ことだったので、もしかしたらと思っていたら案の定だった。
店員さんが申し訳なさそうに
すみません。空き次第お電話させていただきます。そのときもう来ないって
仰っていただいてもいいですから…それでもよろしいですか?
とすごく丁寧に応対してくれたことと、友人が「ここまで来たから絶対食べる 」と
元気がいいので、そうすることにした。
ということで、あとでいこうと思っていたカフェに先に行って待つことに。
ぱらぱらと雨のぱらつくあいにくの天気だけど、商店街は屋根がちゃんとある。坂を下りながら左に
曲がると、少しなんどか道を曲がったけれど、今度はちゃんとめざす場所についた。
books & cafe LOW
本の山の中で、静かにお茶をするなら最高だ。
ぼくはHot、友人はIce。どちらもCoffeeを飲みながら、本の山を見つめている。
そのうち、友人は英語で書かれた旅行ガイドかなにかを読みだした。
ぼくはタイトルをぼーっと眺めている。前回もおもったけれどDavid Bowie に関する本、ポスターなど
があまりに多い。ぼくはそれをなにかevent だと思っていたけれど、どうやら店主さんのご趣味じゃ
ないかと推察。
そうなんだ。Bowie 好きなんだ…DavidといえばSylvianだと思っていたぼくは、あの映画で
彼を知る。
戦場のメリー・クリスマス
大島渚の不思議な映画だったけれど、結局David という名前だとみんな男前なんだと思い知る
そして、この映画に関する本もちゃんとありました。
外はぽつぽつと雨が降っていて、人通りはあまりない。
ぼくは「戦メリ」と略されたその映画の話をしようかと思ったけど、友人があまりに熱心に
本を読んでいるのでやめておいた。
静かに時間は流れていて、ぼくたちは思い出したように少し話をする。
ようやく、友人のページをめくるスピードが、ぱらぱらと少し早くなって、それから
パタンと本を閉じた。
それから、さっきまで受けていた英語の授業で、先生がオヤジギャグを連発するのをgesture を
交えておかしく説明してくれる。
「楽しいの?」と聞くと、「つまんなくなった」と顔をしかめる。
その様子がおかしくて、しならくケラケラ笑いながら話をしていると、ぼくの電話がようやく鳴った
Bistro Galop からだった。
ぼくらは、片付けをして店主の女性にお勘定をすると、雨の少しやんだ、Good Timing な一瞬に
前の道を歩き出した。
★books&cafe LOW
大阪市中央区瓦屋町1-6-2 惣2F
06-6763-2088
http://cafe-low.sakura.ne.jp/
Merry Christmas Mr.Lawrence -Original Version-
Bowie といえばDavid Bowie 。布袋や氷室がいたのはBOØWY。そして’カーマは気まぐれ’を歌っていた
のはBOY GEORGE。みんなちょっとずつ綴りが違う
そんなことどうでもいいんだけど、Bowieといえば、ぼくは'BLUE JEAN'やら、'Let's dance'なんだけれど
どっちも今日の雰囲気にあわないので(どうもグラムとかニューウェーブというのはぼくの手に負えない )
結局この曲を選んでしまった。
それでもいまや坂本龍一の専売特許みたくなってしまっていて、映画のOriginalはなかなかお目にかかっていない。
年月っていうのは、なかなかに難しい。