ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂12枚目は全国ツアー&メディア対策選抜、しゃべる生駒高山、舞台栄えの井上優里新内 [11May15]

2015-05-11 16:00:00 | 芸能
昨日、5月10日(日)深夜、テレビ東京『乃木坂工事中』で12枚目を担当する新選抜メンバーが発表されました。

生駒里奈が5枚目「君の名は希望」以来7作ぶりのセンター、高山一実は6枚目「ガールズルール」から6作ぶりの2列目復帰です。

松井玲奈の「兼任解除」による福神の変動は、生駒高山の前列昇格に留まり、やはり小幅なものでしたが、一方、3列目とアンダーの間で、個人的にまったく予想しなかった動きがありました。

まずは、12th選抜のメンバー構成を、11th選抜と比べながら、見てみましょう。

(表1) 新選抜のメンバー構成と前選抜との比較

12th選抜 (5-5-8)
(3列目) 松村沙友理(12) 斉藤優里(6) 星野みなみ(10) 齋藤飛鳥(5) 伊藤万理華(5) 井上小百合(8) 新内眞衣*(1) 衛藤美彩(5)
(2列目) 高山一実(12) 若月佑美(10) 桜井玲香(12) 秋元真夏(9) 深川麻衣(10)
(1列目) 白石麻衣(12) 西野七瀬(12) 生駒里奈(12) 生田絵梨花(11) 橋本奈々未(12)

11th選抜 (5-5-8)
(アンダー) 斉藤優里 井上小百合 新内眞衣*
(3列目) 松村沙友理 相楽伊織* 齋藤飛鳥 伊藤万理華 堀未央奈* 星野みなみ 衛藤美彩 高山一実
(2列目) 若月佑美 秋元真夏 生駒里奈 桜井玲香 深川麻衣
(1列目) 松井玲奈 白石麻衣 西野七瀬 橋本奈々未 生田絵梨花

11thから12thへの列変化
3列目 => アンダー:相楽伊織* 堀未央奈*
アンダー => 3列目:斉藤優里 井上小百合 新内眞衣*
3列目 => 2列目:高山一実
2列目 => 1列目:生駒里奈

# 客席側から見た左右でメンバー名を並べている
# 12th選抜は、1列目青2列目緑3列目オレンジで色分けし、11th選抜では、その色のメンバーがどこにいたのかを示している
# (括弧)内の数字は、これまでの選抜回数
#「*」は2期メンバー


『乃木坂工事中』をリアルタイムで観ていて、12枚目の選抜定員が11枚目と同じ18枠と発表されたとき、1期15人は誰も落とさず、アンダーから1人上げて、16枠に増やし、2期は2枠を堅持するのだろうと思いました。

しかし、蓋を開けてみると、1期全員残留はその通りでしたが、アンダーから斉藤優里と井上小百合の二人を抜擢して、1期枠は17枠に拡大、一方、2期枠は1枠に減らされ、その中で、新内眞衣が堀未央奈に代わって、選抜入りする展開に。

井上小百合の選抜入り、2期枠の減少、そして堀未央奈アンダーの3点は、まったく予想していなかったので、正直、驚きました。

今回の選抜選考で何が起こったのか、詳しく眺めるために、各メンバーについて、11枚目個別握手会での成績と12th選抜でのポジションを見てみます。


以下に、個別握手会における売り上げ順位表と前作同次からの枚数の伸びの順位表を載せています。

(表2) 11枚目「命は美しい」個別握手会第14次応募終了時点における推定売り上げ枚数による順位表

凡例
[順位] 完売部数/担当部数 (完売率; 全完売の場合それを達成した次数) メンバー名

# 複数同順位でのメンバーの並べ方に意味はない。
# メンバー名は、12th選抜の1列目青2列目緑3列目オレンジで色分け。
#「*」は2期メンバー。
#「完売率」は、小数点以下3桁目を四捨五入。

[01] 30部/30部 (1.00; 02次) 西野七瀬
[01] 30部/30部 (1.00; 03次) 白石麻衣
[01] 30部/30部 (1.00; 05次) 深川麻衣
[01] 30部/30部 (1.00; 06次) 秋元真夏 橋本奈々未
[01] 30部/30部 (1.00; 08次) 衛藤美彩
[01] 30部/30部 (1.00; 10次) 若月佑美
[01] 30部/30部 (1.00; 11次) 生田絵梨花
[09] 28部/30部 (0.93; 13次!) 桜井玲香
[09] 28部/30部 (0.93) 松村沙友理
[11] 28部/28部 (1.00; 14次) 齋藤飛鳥
[12] 12部/28部 (0.43) 伊藤万理華
[13] 09部/30部 (0.30) 高山一実
[14] 18部/22部 (0.82) 星野みなみ
[15] 11部/22部 (0.50) 井上小百合
[16] 10部/22部 (0.45) 堀未央奈*
[17] 09部/22部 (0.41) 中元日芽香
[18] 07部/22部 (0.32) 斉藤優里 中田花奈
[20] 05部/22部 (0.23) 永島聖羅
[21] 03部/22部 (0.14) 生駒里奈(c)
[22] 04部/16部 (0.25) 北野日奈子* 新内眞衣*
[24] 03部/12部 (0.25) 川後陽菜
[25] 02部/10部 (0.20) 伊藤かりん* 山崎怜奈* 渡辺みり愛*
[28] 00部/12部 (0.00) 相楽伊織* 樋口日奈
[30] 05部/06部 (0.83) 能條愛未
[31] 04部/06部 (0.67) 佐々木琴子* 寺田蘭世*
[33] 03部/06部 (0.50) 鈴木絢音*
[34] 05部/05部 (1.00; 08次) 松井玲奈
[35] 01部/06部 (0.17) 川村真洋 和田まあや
[37] 00部/06部 (0.00) 斎藤ちはる 伊藤純奈*

# 桜井玲香は情報公開のタイミングから、確実なデータはないが、13次受付で全完売した可能性が濃厚


(表3) 各メンバーごと、個別握手会第14次応募終了時点における推定売り上げ枚数を、11枚目「命は美しい」から10枚目「何度目の青空か?」を引いた、伸びの枚数の順位表

凡例
[順位] 完売部数の伸び/担当部数の伸び メンバー名

# 複数同順位でのメンバーの並べ方に意味はない。
# メンバー名は、12th選抜の1列目青2列目緑3列目オレンジで色分け。
#「*」は2期メンバー。

[01] +25部/-03部 齋藤飛鳥
[02] +07部/-03部 中元日芽香
[03] +08部/-05部 伊藤万理華
[04] +06部/-04部 斉藤優里
[05] +13部/-04部 星野みなみ
[06] +09部/-09部 井上小百合
[07] +06部/-09部 中田花奈
[08] +03部/-01部 鈴木絢音*
[09] +08部/-11部 堀未央奈*
[10] +04部/-01部 佐々木琴子* 寺田蘭世*
[12] +02部/-02部 伊藤かりん* 山崎怜奈*
[14] +02部/-03部 新内眞衣*
[15] +00部/+00部 渡辺みり愛*
[16] +05部/-06部 能條愛未
[17] +02部/-09部 永島聖羅
[18] +00部/-01部 和田まあや
[19] +03部/-10部 北野日奈子*
[20] +00部/-07部 生駒里奈(c)
[21] +02部/-07部 川後陽菜
[22] +00部/+00部 生田絵梨花 衛藤美彩 松井玲奈
[25] -02部/+00部 桜井玲香
[26] -01部/-05部 高山一実
[27] +00部/-04部 斎藤ちはる
[28] +01部/-06部 川村真洋
[29] +00部/-06部 伊藤純奈*
[30] -01部/-07部 相楽伊織*
[31] -04部/-02部 樋口日奈
[32] -05部/-05部 白石麻衣 西野七瀬 橋本奈々未 秋元真夏 深川麻衣 若月佑美
[38] -07部/-05部 松村沙友理


井上小百合の12th選抜入りはスケジュール上の「無理筋」

井上小百合は、11枚目第14次応募終了時点で、握手会人気が11thアンダートップの15位、前作からの伸びが6位で、選抜入りは当然というレベルのCDセールスを挙げています。

また、10枚目「何度目の青空か?」では、アンダーセンターとして、アンダーライブを成功させた実績がある。

当時、音楽番組における「何度目の青空か?」のステージで、年齢の関係で出演出来なかった生田絵梨花の代わりに、選抜センターを務めたほど、パフォーマンスの実力には定評があります。

12枚目で、アンダーから選抜に抜擢される1期候補の中で、井上小百合はもっとも有力なメンバーと言えます。

CDTV年越しライブでセンター井上小百合が秀逸なダンスを披露、「アンダー」の概念が変わった夜 [04Jan15]


しかし、このブログで、彼女が選抜入りする可能性は低いと予想していたのは、7月22日(水)の12枚目発売に対して、7月12日(日)から20日(火祝)まで、舞台『帝一の國』の東京公演が行われ、その後、25日(土)と26日(日)には、大阪公演が控えているからです。

CD発売前の重要な新曲キャンペーン期間が、舞台の稽古と本番にがっつり重なっている。

しかも、井上さんは、6月28日(日)まで続く舞台『じょしらく』にも出演するので、6月から7月の2ヶ月は、芝居漬けの生活にならざるを得ない。

12枚目表題曲を披露する音楽番組やフェスなどへの参加は厳しい筈で、握手会人気とパフォーマンスの実力は十分ですが、スケジュール面から、12th選抜への抜擢は、さすがにないだろうと思っていました。

ところが、運営は、1期枠を増やして、井上小百合を選抜入りさせました。


これほどの「無理筋」を押し通した理由ですが、一番考えられるのは、アンダーセンターとしてアンダーライブを成功させたメンバーを、次の次のシングルで選抜入りさせるという、暗黙の「ルール」にこだわった可能性です。

9枚目「夏のFree&Easy」でアンダーライブを軌道に載せた伊藤万理華は、10枚目「何度目の青空か?」でセンターではないアンダーを経験、11枚目「命は美しい」で選抜入りしています。

10枚目でアンダーセンターとしてライブを引っ張った井上小百合も、11枚目で、アンダーセンターを中元日芽香に譲り、12枚目で選抜入りして、まったく同じコースを歩んでいる。


アンダーライブを連日満員にすることは、乃木坂のパフォーマンス力向上に、あるいはイメージ面でも、大きなプラスとなるのは間違いなく、圧倒的な業績を挙げたメンバーを昇格させないとなると、アンダー全体の士気が下がるという判断があるのかもしれません。

11枚目のアンダーセンターである中元ひめたんは、伊藤まりっか、井上さゆにゃんと、同じプロセスを辿っているので、今回は涙を飲んだけど、NHK紅白歌合戦のステージを中軸で担う可能性のある13th選抜への抜擢は、期待が高まりますね。

そして、こういった「ルール」がおぼろげながらでも見えてくると、12thアンダーで、誰がセンターになるのか、違った緊張感で注目するようになります。

まあ、アンダー人事にもファンの目を惹き付けておきたい、その辺が運営の一番の狙いという気もしますが(笑)。


斉藤優里と新内眞衣の抜擢は、全国ツアー対策が決め手か

(表2)が示すように、11th選抜の1期メンバー15人は、生駒里奈を除き、全員が14位以内に入っています。

しかも、CDセールスそのものでは、ボーダーラインに位置している伊藤万理華と星野みなみも、(表3)のように、完売部数の伸びが極めて大きく、握手会成績という観点では、とてもアンダーという雰囲気にはなりません。

加えて、2シングル前のアンダーセンターを抜擢するという「ルール」から、井上小百合が入ると、どうしても1期枠を増やす必要が出てくる。

その結果、松井玲奈が抜けたにも関わらず、12th選抜の定員を18人にする措置が取られたのだと思います。


問題は、ここからです。

11th選抜1期である握手会人気トップ14人に生駒里奈と井上小百合を加えると16人で、このまま行けば2期枠は2人となります。

2期2枠であれば、CDセールスが二期生トップの堀未央奈は、12枚目も選抜入りしたかもしれません。

ところが、ここで別の判断が下され、残りの2枠に、斉藤優里と新内眞衣が入ることになった。


この二人に共通するのは、どちらもダンスが上手く、安心してステージを任せられるということです。

12th選抜が担当する一番の仕事は、8月に行なわれる『真夏の全国ツアー2015』を成功させることです。

このライブツアーは、6都府県16公演に及ぶ大規模なイベントで、最後の東京公演は、神宮ライブ2Daysという、乃木坂の命運を掛けるようなシビレル展開になっている(笑)。

こういった失敗が許されないツアーを中心になって支える12th選抜を決める際、舞台栄えのするパフォーマンスが出来るかどうかは、選考の行方を左右してもおかしくありません。


(表2)を見ると、斉藤優里が中田花奈と並んで、18位に入っており、(表3)から、売り上げ枚数の伸びも4位と、前作から大きく躍進しています。

中元日芽香は、さらに良い成績を収めていて、ダンスも上手いのですが、アンダーセンター枠から昇格するタイミング、さらにはNHK第1『らじらー!SUNDAY』のレギュラーという紅白へ向けた「切り札」から、運営は、13枚目での選抜入りを想定した可能性があります。

結局、弾むダンスの楽しさ、握手会成績、そして「夏はゆったんだよな」というキャッチフレーズが噛み合って(笑)、彼女の抜擢に至った気がします。


一方、新内眞衣は、(表2)が示すように、握手会セールスは、北野日奈子と並び、2期メンバー中の2位で、以前から、その位置をキープしているのに、まだ選抜入りしていない。

さらに、長い手足と抜群のスタイルを生かしたダンスは、ステージでよく栄え、アンダーライブでも目立つ存在でした。

牛久ライブでの初ステージ以来、二期生の中では経験値が高く、とくに最近、フリ間違いの少ない、安定したダンスが披露出来るようになってきている。

乃木坂カフェを支えた功績、さらに言えば、アイドル&丸の内OL&カフェマネージャーの「兼任」による話題性も、メディアアピールの効果があったと、評価されたんじゃないでしょうか。

アンダーライブと『らじらー!』で飛躍する中元日芽香、乃木坂「ヒロイン」症候群と高山一実 [21Apr15]


年長選抜を加速させた堀未央奈のアンダー

結局、動かせない1期14人と生駒里奈に、握手会人気がアンダートップレベルの井上小百合と斉藤優里、二期生2番手で選抜未経験の新内眞衣を加え、定員一杯の18枠が埋まった形になっています。

まあ、誰を選抜入りさせるかに関しては、今回も相当厳密に握手会主義が適用されたと言えます。

しかし、一方で、アンダーから昇格した3人は、明らかに、舞台パフォーマンスに長じているメンバーで、運営の真意を知る術はありませんが、全国ツアーを強く意識した選考であることを感じさせます。

そして、2期は1枠となり、7枚目「バレッタ」から5作連続で選抜の堀未央奈が、センター経験者として初めて、アンダーに行くことになりました。


堀未央奈は、前作から完売を8部も伸ばし、握手会セールスは二期生トップの16位で、12th選抜18人に入っても、全然おかしくありません。

にも関わらず、アンダーとなったのは、むしろ、握手会人気に勢いが出てきたが故に、一度、アンダーを経験させる適切な時期であると、運営が判断したのかもしれません。

これだけ人気が上がってくれば、3列目残留より、アンダーに落とした方が、逆に、完売部数の跳ね上がりを期待出来るんじゃないか、というエゲツナイ目論見を疑ってみたくなります(笑)。

ただ、12thアンダーの構成はまだ発表されていませんが、選抜3列目を続けるなら、アンダーのフロントに入った方が、幅広い経験を積めるという意見には一理あります。

堀未央奈は、間違いなく、将来の「幹部候補生」で、彼女に対する運営の姿勢には、手法に納得出来ない部分はあるけど、並々ならぬ情熱を感じさせられてきたので、今回の措置も、その流れの中にあると思います。


上述したように、12th選抜は、全国ツアー対策の色合いが濃く、今回は、アンダーに行って、パフォーマンス力を鍛えて欲しいというメッセージなのかもしれません。

堀ちゃん、かなりショックを受けているとは思うけど、前向きに捉えて、タレントとしての足場をコツコツ固めて欲しいです。

まあ、『乃木坂工事中』は出演者を選抜に限定する感じではないし、二期生の「掘り下げ」コーナーの司会を任され、『Rの法則』レギュラーでもあって、自己アピールの場は決して少なくないと思います。


堀未央奈にはこれまで通り、元気に頑張って欲しいけど、彼女をアンダーにした運営の方針に賛成かというと、それは話が別です。

次の表は、12枚目の選抜とアンダーの平均年齢です。

(表4) 12枚目各グループ構成メンバーの平均年齢

12th選抜
1列目5人:20.2歳
2列目5人:21.2歳
3列目8人:20.0歳
全18人:20.4歳

12thアンダー
1期09人:18.6歳
2期10人:17.0歳
全19人:17.7歳

乃木坂全37人:19.0歳

# 2015年5月11日現在


12th選抜メンバーの平均年齢は20.4歳、一方、12thアンダーは17.7歳で、なんと2.7歳も高い。

さらに、乃木坂全員の19.0歳より、1.4歳高くなっていて、選抜メンバーが年長組に偏り、年少メンバーが排除されている実態が浮き彫りになっています。

それもその筈で、12th選抜の中学高校生メンバーは、星野みなみと齋藤飛鳥の二人だけで、堀未央奈と相楽伊織がアンダーとなったことで、11th選抜より、さらに年齢層が上がっています。


全国ツアーといった失敗出来ないイベントに際して、より信頼度の高い年長メンバーを優先的に抜擢する気持ちは、分からなくもないけど、そういうシビアな場面にこそ、若いメンバーをぶつけて行かないと、いつまで経っても乃木坂の底上げは期待出来ないでしょう。

握手会セールスを下げない、安心安全な方向に流れて、人事面でチャレンジする気持ちを失った結果、乃木坂の選抜は年長メンバーだらけになってしまって、年少組は置き去りにされたままという重苦しい空気が漂っている。

星野みなみや齋藤飛鳥が「妹キャラ」になっているのは、周りが全部年上だからで、若い二期生を選抜に数多く抜擢して、二人にチームを引っ張らせれば、たちどころにリーダーキャラに変貌すると思いますよ、しかもかなり当たり強めな(笑)。

そうなると、仕事への自覚がさらに深まって、次の乃木坂が見えてくるんじゃないでしょうか。


(表4)を見ていると、今のままでは、乃木坂に「次」がないことを、しみじみ感じさせられます。

選抜回数の少ないメンバーの場合は、年齢に関わらず、アンダーから抜擢することに賛成出来るけど、同じ顔ぶれの年長メンバーが、1列目2列目を占め続ける構図は、そろそろ変えてくべきだと思います。

ユニットやチーム制など、いろんな知恵がある筈で、乃木坂の未来を見据えた工夫を、一刻も早く進めて欲しいですね。


生駒里奈センターと高山一実2列目にみる『乃木坂って、どこ?』の「リニューアル」ショック

12th選抜は、7月10日(金)公開の映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』をプロモーションすることが、一つの使命の筈で、そのフロントが、宣伝用ポスターに登場する5人で占められるのは、まあ予想通りでした。

センター生駒里奈は、一見、意外な感じがするけど、3列目から2列目に上がったのが、担当30部を全完売した衛藤美彩、あるいはほぼ全完売した松村沙友理ではなく、9部完売の高山一実だったことと併せると、そこに一つの考え方が見えてきます。

テレビバラエティで活躍する二人を抜擢することで、メディアへのアピールを強めていくという発想です。


「あらかじめ語られるロマンス」のスタジオライブをなぜ放送しないのかという声をよく聞きます。

私も、このステージをぜひ観てみたいのですが、よく考えると、11枚目収録のMV付きカップリング曲ですら、『乃木どこ?』でスタジオライブを観た記憶がなく、西野七瀬ソロ曲「ごめんね、ずっと」のように、MVそのものを流すに留まっています。

推測される理由は一つで、音楽スタジオを借りて、ライブを収録する予算が限られているからだと思います。

そして、今後、表題曲のライブですら、『乃木坂工事中』で流せるかどうか分からない中、MVなしのカップリング曲である「あらロマ」はさらに無理なのかもしれません。


乃木坂は、3年以上続いた冠番組の「リニューアル」を余儀なくされ、明らかに番組予算がカットされる中、スタジオライブすら難しくなっている可能性がある。

つまり、アイドルグループとして、大幅に対外発信力を失いつつあり、「リニューアル」は運営にとって、相当なショックだったと思います。

そして、ここに至った原因は、視聴率を稼げず、思うようにスポンサーを獲得出来なかったことでしょう。


このピンチを乗り越えるには、とにもかくにも、乃木坂のメディアアピールを強化する必要があります。

『乃木坂工事中』で、選抜やアンダーにあまりこだわらず、メンバーを出演させているのは、しゃべれるメンバー、賑やかなメンバーを番組の中心に置いて、もっと番組を面白くしようという意図だと思います。

実際、日テレ『NOGIBINGO!4』では、以前から、高山一実と秋元真夏だけでなく、アンダーの能條愛未、川後陽菜、永島聖羅を頻繁に起用して、番組進行の軸に据えてきました。

また、イジリー岡田がブタになって、齋藤飛鳥を飼い主に指名したのも、今後使える新キャラの開発を念頭に置いた試みで(笑)、こういった工夫があるから、Season4まで続けてこられたのでしょう。


12th選抜において、生駒里奈をセンター、高山一実を2列目に抜擢したのは、一般知名度が高く、ゴールデンのバラエティで活躍する二人にスポットを当てて、目立つ乃木坂にすることが一つの目的だと思います。

目立たなければ、一般層は振り向かないし、視聴率が上がらず、スポンサーはついてくれません。

握手会人気を重視し過ぎた、出演メンバーの選択を長年続け、徐々に数字が取れなくなり、スポンサーが離れ、「リニューアル」という名の大幅予算カットを余儀なくされ、シングル収録曲のスタジオライブを流せるかどうかすら微妙な状況に陥ってしまった。

冠番組が直面した厳しい現状を打破するために、12th選抜の選考では、握手会主義を一部緩和して、CDセールスの成績より、メディアアピール力を優先させた、いや、優先せざるを得なかったんじゃないでしょうか。

また、バラエティでの活躍を選抜序列に反映させることで、二人のメディアを介した一般層への影響力を評価する姿勢を示し、他のメンバーにも意識してもらう狙いがあるのかもしれません。


「命は美しい」のオリコン累計売り上げは59万枚に迫る勢いですが、一方、有線ランキングは、最高63位に終わりそうで、街に曲があまり流れていない状況です。

『乃木坂工事中』が数字を取れず、打ち切りとなったら、乃木坂はさらに苦境に追い込まれていきます。

多額の経費が必要な大規模握手会を、著作権の塊であるCDの「おまけ」として開催することにはもともと無理があって、一般人気を高め、スポンサーを呼び込まなければ、アイドル活動を続けるのが困難になっていくのだと思います。

12th選抜における生駒里奈と高山一実の握手会主義に反した起用は、一般層やメディアにアピール出来る、しゃべれるメンバーが今不可欠という、運営の危機感を表している、そんな気がします。


まあ、生駒ちゃんやかずみんのトークが「面白い」かと言われると、「ん~、どうかな?」という返事になるけど(笑)、少なくとも、しゃべるよね、結構な分量。

バラエティで大事なのは、とにかく黙らず、しゃべることなので、これから他のメンバーも、どんどん言葉を発して、メディアアピールを強めて欲しいです。

以前は、松村沙友理が、AKB48総選挙やプリンシパルに合わせて「爆弾発言」したりして、結構、記事になってたんですが、文春騒動以降、すっかり大人しくなってしまって(笑)、残念です。

ただ、最近は「ダメリカンドッグ」など、スマッシュヒットが出始めていて、復調の兆しが見えてきたので(笑)、大いに期待しています。

さゆりんごには、西野七瀬や川村真洋とはまた違った、大阪人の良さがあるから、頑張って欲しいなと。


最後に、参考資料を二つ載せておきます。

(表5) 重要イベントの日程

05月10日(日) 『乃木坂46カフェ 2015 ~命は美しい~』終了
05月10日(日)深夜 『乃木坂工事中』にて12th選抜発表
05月24日(日) 11枚目第4回個別握手会 in パシフィコ横浜

06月06日(土) 伊藤万理華の主演映画『アイズ』公開初日
06月07日(日) 11枚目第5回個別握手会 in パシフィコ横浜
06月14日(日) 11枚目第6回最終個別握手会 in ポートメッセ名古屋
06月17日(水) 2nd LIVE DVD『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE 2014.2.22 YOKOHAMA ARENA』発売
06月18日(木) 舞台『じょしらく』初日 in AiiA 2.5 Theater Tokyo (渋谷)
チーム「ら」万理華 優里 星野 堀 山崎
チーム「く」高山 松村 井上 佐々木 中田
チーム「ご」中元 衛藤 北野 能條 飛鳥
06月28日(日) 舞台『じょしらく』千秋楽

07月01日(水) 若月佑美の主演舞台『ヴァンパイア騎士ナイト-Revive-』初日 in あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
07月05日(日) 『ヴァンパイア騎士ナイト-Revive-』千秋楽
07月09日(木) 11枚目発売記念スペシャルプレゼントの「サイン会」 in 都内某所
07月10日(金) 映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』公開初日
07月12日(日) 【第二章】 學蘭歌劇 『帝一の國』―決戦のマイムマイム― 東京公演初日 in AiiA 2.5 Theater Tokyo (渋谷)。井上小百合と樋口日奈がWキャストのヒロイン役で出演
07月20日(月祝) 『帝一の國』東京公演 千秋楽
07月22日(水) 12枚目シングルのCD発売
07月25日(土) 『帝一の國』大阪公演 初日
07月26日(日) 12枚目第1回個別握手会 in 京都パルスプラザ
07月26日(日)『帝一の國』大阪公演 千秋楽

08月01日(土) 生駒里奈の主演映画『コープスパーティ』公開初日
08月02日(日) 12枚目第2回個別握手会 in ポートメッセ名古屋
08月05日(水)『真夏の全国ツアー2015 宮城』第01公演(18:00) in ゼビオアリーナ仙台
08月06日(木)『真夏の全国ツアー2015 宮城』第02公演(18:00) in ゼビオアリーナ仙台
08月08日(土)『真夏の全国ツアー2015 愛知』第03公演(17:00) in 日本ガイシホール
08月09日(日)『真夏の全国ツアー2015 愛知』第04公演(11:00)&第05公演(16:00) in 日本ガイシホール
08月15日(土)『真夏の全国ツアー2015 広島』第06公演(17:00) in 広島サンプラザホール
08月16日(日)『真夏の全国ツアー2015 広島』第07公演(11:00)&第08公演(16:00) in 広島サンプラザホール
08月22日(土)『真夏の全国ツアー2015 福岡』第09公演(17:00) in 福岡国際センター
08月23日(日)『真夏の全国ツアー2015 福岡』第10公演(11:00)&第11公演(16:00) in 福岡国際センター
08月25日(火)『真夏の全国ツアー2015 大阪』第12公演(18:00) in 大阪城ホール
08月26日(水)『真夏の全国ツアー2015 大阪』第13公演(13:00)&第14公演(18:00) in 大阪城ホール
08月30日(日)『真夏の全国ツアー2015 東京』第15公演(17:00) in 明治神宮野球場
08月31日(月)『真夏の全国ツアー2015 東京』千秋楽第16公演(18:00) in 明治神宮野球場

09月13日(日) 12枚目第3回個別握手会 in パシフィコ横浜
09月22日(火祝) 12枚目第4回個別握手会 in パシフィコ横浜

10月18日(日) 12枚目第5回個別握手会 in 幕張メッセ

11月22日(日) 12枚目第6回最終個別握手会 in パシフィコ横浜


(表6) 乃木坂46の歴代選抜のメンバー構成

#「*」は福神メンバー
# メンバー名は、前から見て左からの順に並べている

1st選抜 [3-4-9(16), 7福神]「ぐるぐるカーテン」
(3列目) 川村真洋 能條愛未 西野七瀬 齋藤飛鳥 斉藤優里 桜井玲香 井上小百合 中田花奈 市來玲奈
(2列目) 橋本奈々未* 松村沙友理* 白石麻衣* 高山一実*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*

2nd選抜 [3-4-9(16), 7福神]「おいでシャンプー」
(3列目) 岩瀬祐美子 市來玲奈 斉藤優里 生田絵梨花 井上小百合 星野みなみ 西野七瀬 畠中清羅 宮澤成良
(2列目) 橋本奈々未* 松村沙友理* 白石麻衣* 高山一実*
(1列目) 桜井玲香* 生駒里奈*(c) 中田花奈*

3rd選抜 [4-6-6(16), 7福神]「走れ!Bicycle」
(3列目) 斉藤優里 若月佑美 井上小百合 市來玲奈 伊藤万理華 深川麻衣
(2列目) 中田花奈 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 西野七瀬* 高山一実
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ* 桜井玲香

4th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「制服のマネキン」
(3列目) 能條愛未 齋藤飛鳥 若月佑美 井上小百合 深川麻衣 市來玲奈 西野七瀬 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 秋元真夏*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*

5th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「君の名は希望」
(3列目) 伊藤寧々 中田花奈 井上小百合 西野七瀬 若月佑美 深川麻衣 永島聖羅 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 橋本奈々未* 白石麻衣* 松村沙友理* 秋元真夏*
(1列目) 生田絵梨花* 生駒里奈*(c) 星野みなみ*

6th選抜 [3-5-8(16), 8福神]「ガールズルール」
(3列目) 伊藤万理華 井上小百合 中田花奈 若月佑美 星野みなみ 秋元真夏 深川麻衣 斉藤優里
(2列目) 桜井玲香* 生田絵梨花* 生駒里奈* 西野七瀬* 高山一実*
(1列目) 松村沙友理* 白石麻衣*(c) 橋本奈々未*

7th選抜 [5-4-8(17), 8福神]「バレッタ」
(3列目) 伊藤万理華 衛藤美彩 齋藤飛鳥 秋元真夏 深川麻衣 中元日芽香 川後陽菜 高山一実
(2列目) 桜井玲香* 生田絵梨花* 生駒里奈* 若月佑美*
(1列目) 西野七瀬* 白石麻衣* 堀未央奈(c) 橋本奈々未* 松村沙友理*

8th選抜 [5-5-6(16), 5福神]「気づいたら片想い」
(3列目) 川村真洋 北野日奈子 樋口日奈 秋元真夏 和田まあや 高山一実
(2列目) 桜井玲香 若月佑美 生田絵梨花 松村沙友理 深川麻衣
(1列目) 堀未央奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 生駒里奈*

9th選抜 [5-5-7(17), 10福神]「夏のFree&Easy」
(3列目) 衛藤美彩 井上小百合 斉藤優里 星野みなみ 大和里菜 堀未央奈 高山一実
(2列目) 若月佑美* 秋元真夏* 桜井玲香* 深川麻衣* 生駒里奈*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 松村沙友理*

10th選抜 [5-5-6(16), 10福神]「何度目の青空か?」
(3列目) 衛藤美彩 若月佑美 堀未央奈 星野みなみ 高山一実 斎藤ちはる
(2列目) 松村沙友理* 秋元真夏* 生駒里奈* 桜井玲香* 深川麻衣*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 生田絵梨花*(c) 西野七瀬* 橋本奈々未*

11th選抜 [5-5-8(18), 10福神]「命は美しい」
(3列目) 松村沙友理 相楽伊織 齋藤飛鳥 伊藤万理華 堀未央奈 星野みなみ 衛藤美彩 高山一実
(2列目) 若月佑美* 秋元真夏* 生駒里奈* 桜井玲香* 深川麻衣*
(1列目) 松井玲奈* 白石麻衣* 西野七瀬*(c) 橋本奈々未* 生田絵梨花*

12th選抜 [5-5-8(18), 10福神]「タイトル未定」
(3列目) 松村沙友理 斉藤優里 星野みなみ 齋藤飛鳥 伊藤万理華 井上小百合 新内眞衣 衛藤美彩
(2列目) 高山一実* 若月佑美* 桜井玲香* 秋元真夏* 深川麻衣*
(1列目) 白石麻衣* 西野七瀬* 生駒里奈*(c) 生田絵梨花* 橋本奈々未*


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


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