乃木坂メンバーが出演する、近々放送予定の注目番組
[映画] 来週土曜から
6月6日(土) 『アイズ』
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
上記以外の乃木坂出演番組については、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
前回の『乃木坂工事中』で放送された衛藤美彩の「1人家飲み」、なかなか評判が良いようですね。
ヘアバンドで濡れ髪をまとめたみさみさが、オクラの肉巻きを頬張るシーンに、缶チューハイ風のお酒を組み合わせて、CMっぽく加工した画像がネットにアップされていますが、良く出来ていて感心しました。
ファンの方が作ったようで、みさ先輩に、お酒のCMをやって欲しいという願いが、ひしひし伝わってきます(笑)。
今回、アイドルが酒を飲むという破天荒な企画に、番組が敢えて挑戦したのは、途中にCMが流れる永谷園「わが家は名酒場」を意識しているのかもしれません。
玉木宏が、「まぶして焼くだけ!炭火焼風焼き鳥」「揚げずにできる!揚げ出し豆腐」「燻さずできる!燻製の素」を使って、自分で三品のおつまみを作り、それを肴に、1人で上手そうに酒を飲む、あのCMです。
プレスリリースによると、近年、「家飲み」する人が増えているそうで、「わが家は名酒場」は、そういうニーズに応えて永谷園が出した、お惣菜の素シリーズとのこと。
衛藤美彩の「家飲み」を観ながら酒を飲んだり、放送後、コンビニに走っていった人は、私を含め、少なくないと思いますが(笑)、その際、是非とも永谷園の「わが家は名酒場」を試して欲しいという、一種のCM連動企画だったのかもしれません。
そうであれば、みさみさが数字を持っているタレントかどうかは、「わが家は名酒場」の売り上げに掛かってくるわけで、ファンが、「まぶして焼き」「揚げずに揚げ」「燻さず燻し」て、つまみを作り、家飲みを楽しめば楽しむほど、衛藤美彩の評価が上がっていくんじゃないかと(笑)。
もちろん、1人で飲む場合は、録画した衛藤美彩の「1人家飲み」が絶大な威力を発揮するわけですが、永谷園のCMを見返すことにもなり、このコーナー、何重にもあざとい商業的仕掛けが巡らされている気がします。
一方、ビールやウイスキーなど、大手酒造メーカーの商品CMに抜擢されるためには、お酒を飲む姿が魅力的という以上に、タレントとして、一般からの知名度や関心度が高いかどうかが重要になってくると思います。
石原さとみがサントリーの焼酎「鏡月」のCMに起用されているのは、彼女が数多くのドラマに主役級で出演していて、非常に人気があるからですね。
実際、『日経エンタテイメント!』の2015年度タレントパワーランキングによると、石原さとみのスコアは33.1で、女性アイドル(個人)で最高だった高橋みなみの21.7を10ポイント以上、上回っています。
ちなみに、北川景子は36.7、堀北真希が38.1、綾瀬はるかに至っては47.6の総合3位です。
なぜ彼女たちが多くのCMに抜擢されるのかは、知名度と関心度を示すこれらの数字によって十分説明が可能で、何はともあれ有名にならないと、大企業の商品CMは回ってこないのだと思います。
一方、2015年度タレントパワーランキングに名前が出てくる乃木坂メンバーのスコアは、生駒里奈11.8、白石麻衣11.7、生田絵梨花6.4です。
乃木坂がヒットを飛ばし、出演番組が数字を取り、グループとメンバーの知名度と関心度がもっと上がれば、衛藤美彩がお酒のCMに抜擢される確率も高まる筈で、まずは、永谷園の「わが家は名酒場」で一杯やることから始めるのが効果的かと。
もちろん、最後のしめは、「お茶づけ海苔」か「焼豚チャーハンの素」で(笑)。
さて、AKB48の40枚目「僕たちは戦わない」に関して、オリコンとサウンドスキャンの第1週が出揃ったので、少し分析したいと思います。
「僕たちは戦わない」は、AKB48の22作目となるミリオンセラーで、21作連続でのミリオン達成、20作連続での第1週ミリオン達成です。
さらに、初日の売り上げ枚数は、オリコン史上最高で、迫力のある記録がメディアを賑わせています。
しかし、CDセールスの内訳と用意された特典内容を調べると、派手な数字から受ける印象とは裏腹に、AKB48の人気が長期低落傾向から抜け出せておらず、今回もじりじりと、セールスを下げている実態が浮き彫りになってきます。
まずは、40枚目の売り上げを、総選挙サイクルの中で見てみましょう。
(表1) AKB48シングルCD売り上げの総選挙サイクル
凡例
総選挙サイクル記号 シングル番号 : オリコン初動 (一般販売第1週売り上げ[一般販売CDの特典イベント], 一般販売寄与率%, 特定販売第1週売り上げ[特定販売CDの特典イベント, 個別1日あたりの売り上げ枚数]) 発売日「タイトル略記」
# 枚数はすべて万枚単位で、小数点以下1桁目を四捨五入
#「一般販売寄与率」は%表示で、小数点以下1桁目を四捨五入
# [括弧]内に書かれた、「全7」は全国握手会7日、「個3」は個別握手会3日、「選」は総選挙の意味
#「個別1日あたりの売り上げ枚数」は、「特定販売第1週売り上げ」を個別握手会の総日数で割ったもの
# ブログ中の「店頭販売」は、ここでの「一般販売」と同じ意味で使っている。
2011年度
A 21枚目:133 (54[選], 41%, 79[個3, 26]) 2011/05/25「Every」
B 22枚目:135 (49, 36%, 86[個3, 29]) 2011/08/24「フラゲ」
C 23枚目:130 (38, 29%, 92[個3, 31]) 2011/10/26「風は吹」
D 24枚目:120 (22, 19%, 97[個3, 32]) 2011/12/07「マリコ」
E 25枚目:129 (50, 39%, 79[個3, 26]) 2012/02/15「GMF!」
2012年度
A 26枚目:162 (73[選], 45%, 88[個3, 29]) 2012/05/23「真夏」
B 27枚目:118 (45, 38%, 73[個3, 24]) 2012/08/29「ギンガム」
C 28枚目:113 (40, 35%, 73[個3, 24]) 2012/10/31「UZA」
D 29枚目:107 (26, 25%, 81[個3, 27]) 2012/12/05「永遠」
E 30枚目:104 (33, 32%, 71[個3, 24]) 2013/02/20 「SL!」
# 2013年度以前の全国握手会については詳細が分からないので、書き込んでいない
2013年度
A 31枚目:176 (59[全7選], 33%, 118[個4選, 29]) 2013/05/22「クロール」
B 32枚目:133 (44[全7], 33%, 89[個4, 22]) 2013/08/21「恋する」
C 33枚目:120 (31[全7], 25%, 90[個4, 22]) 2013/10/30「エレキ」
D 34枚目:103 (20[全^7], 20%, 83[個4, 21]) 2013/12/11「鈴懸」
E 35枚目:109 (24[全7], 19%, 92[個5, 17]) 2014/02/26 「前しか」
# 「全^」は特定店舗での購入者のみ抽選対象となる握手会
2014年度
A 36枚目:166 (49[全7選], 29%, 117[個4選, 29]) 2014/05/21「レトリバー」
B 37枚目:101 (23[全7], 23%, 78[個4, 19]) 2014/08/27「プラカード」
C:通常なら2014/10/29あたり
C* 38枚目:113 (21[全7], 19%, 92[個6, 15]) 2014/11/26「希望的」
D:通常なら2014/12/10あたり
D* 39枚目:100 (18[全7], 18%, 82[個7, 12]) 2015/03/04「Green Flash」
E:通常なら2015/02/18あたり
2015年度
A 40枚目:167 (43[全7選], 26%, 125[個3選, 42]) 2015/05/20「戦わない」
2015年度の総選挙投票券付きシングルに関して、最初に指摘しておきたいのは、2014年度は、発売されるシングルの数が、従来までの年5個から年4個に減ったことです。
上表の2014年度欄に示されたように、10月から翌2月までの間に、Cシングル、Dシングル、Eシングルの3個を出す以前のパターンを止めて、リリース間隔を広げ、C*シングルとD*シングルの2個に抑えています。
AKB48のCD売り上げ枚数は、その7割から8割が個別握手会によるもので、シングル発売のたびに、ファンが1年間に購入する劇場盤CDの枚数は、大幅に増えることになります。
従って、シングルを1個減らすというのは、ファンの負担を軽くする効果があって、40枚目へ流し込める資金は、これまで以上に膨らんでいることが期待出来ます。
では、40枚目のセールスは、過去の総選挙投票券付きシングルと比べて、どうだったのでしょう。
初回限定盤と劇場版の両方に総選挙投票券が入っている、2013年度、14年度、15年度の三つのAシングルを並べてみましょう。
(表2) 2013年度以降のAシングル売り上げ比較
# 表示形式は(表1)と同じ。「オリコン初動」に続く{括弧}内の数字は初日の売り上げ枚数。
# 数字は、すべて小数点以下2桁目を四捨五入。
'13 (31枚目):176.3 {145.1} (58.6[全7選], 33.2%, 117.7[個4選, 29.4]) 05/22「クロール」
'14 (36枚目):166.2 {146.2} (48.8[全7選], 29.4%, 117.4[個4選, 29.4]) 05/21「レトリバー」
'15 (40枚目):167.3 {147.2} (42.8[全7選], 25.6%, 124.5[個3選, 41.5]) 05/20「戦わない」
2015年度「僕らは戦わない」のオリコン第1週売り上げ枚数、いわゆる「初動」は、2014年度「ラブラドール・レトリバー」より、1万枚ほどアップしたものの、2013年度「さよならクロール」に届かず、9万枚ほど少ない。
史上最高となった初日は、確かにAKB48歴代最高の数字ですが、昨年からの伸びは1万枚ほどで、2013年度からほとんど同じ水準で推移していると見るのが妥当です。
店頭販売セールスは、2013年度に58万6千枚、14年度は48万8千枚、15年度が42万8千枚と2年連続で減少している。
CDショップやネット通販によるセールス、つまり個別握手会を特典としない店頭売り上げ分は、AKB48に対する人気を測る重要なバロメーターで、この数字がジリジリ下がっていることが、長期低落傾向を脱していないことを示唆しています。
そして、一般販売寄与率も同時に2014年度、15年度と2年連続で下がり、CDセールスの個別握手会依存が加速していることが分かります。
一方、40枚目の個別握手会セールスは124万5千枚で、36枚目の117万4千枚から7万枚ほどのアップ。
しかも、総日数は昨年度の4日に対して、今年度は3日と、1日少なくなっている。
その結果、握手会1日当たりの売り上げ枚数は、2014年度の29万4千枚から15年度は41万5千枚へ跳ね上がり、一見、非常に効率の良いセールスが実現しているように見えます。
しかし、実は、「効率が良い」とは到底言えません。
とういうのも、表には載せていませんが、個別握手会の総部数は、36枚目が2千3百部程度だったのに対して、40枚目は5千2百部と目を疑う数字になっていて、今年度は昨年度の2倍以上に増やされているからです。
「僕たちは戦わない」個別握手会は、1人が1日に受け持つ上限を、従来の5部から6部に拡大、全日数は3日なので、最高担当部数は18部。
凄まじいのは、参加するメンバーは、これまでの握手会人気に関わらず、全員に18部が割り振られていることです。
AKB48Gは総勢300人近くに及ぶので、総部数は過去最高の5千部に達していて、目眩がするような超巨大握手会になっています。
乃木坂に例えるなら、1期も2期も、選抜もアンダーも関係なく、メンバー37人全員が、30部担当になっている状態で、総部数は1110部となります。
しかし、実際には、これまでの握手会成績に応じて、メンバーごとに担当部数が調整され、12枚目個別握手会の総部数は740部に留まっている。
もちろん、全員30部にすれば、いつ行っても目当てのメンバーがいるので、ファンの利便性が高まり、売り上げ枚数は伸びる可能性が高い。
では、なぜ乃木坂運営がそれをやらないかと言うと、収支が取りづらくなるからだと思います。
部数を増やすと、1部につき、剥がし1人、警備1人、チェック1人と、スタッフを増やす必要があり、経費が嵩んでいきます。
90分でファンが数人しか来ない部であっても、設置にかかる基本経費は同じ筈なので、こういったレーンは赤字の温床になってしまいます。
従って、出来るだけ過疎レーンを減らし、人気レーンの比率を高めることが、収支を好転させる秘訣で(笑)、握手会人気の低いメンバーは、少ない部数を担当する仕組みになっているわけです。
ところが、「僕たちは戦わない」の個別握手会は、昨年の「ラブラドール・レトリバー」と比べて、総部数が2倍を越える規模に達していて、全体の収支を気にせず、ひたすら売り上げ枚数をアップすることを目指したようにしか見えません。
もちろん、個別握手会のセールスが2倍になれば、問題はないのですが、昨年度117万4千枚で、今年度124万5千枚というのは、たった6%の伸びしかなく、膨大な数のレーンを増設する費用を考えると、収支の悪化が本気で心配になってきます。
経費の増大を少しでも抑えるためだと思いますが、「僕たちは戦わない」個別握手会は、以下のように、同一会場において、3日蓮続で行なわれます。
第1回:8月7日(金) 幕張メッセ
第2回:8月8日(土) 幕張メッセ
第3回:8月9日(日) 幕張メッセ
AKB48の握手会には、SKE48、NMB48、HKT48のメンバーも参加するので、かなりの交通費や宿泊費が必要になる筈で、何度も上京するのではなく、一回の上京で一気に済ませれば、こういった移動費を圧縮出来るかもしれません。
しかし、1日6部、つまり1日9時間の握手を、3日連続で行なう、しかも、年少メンバーも含めて全員が行なうのは、大変な肉体的、心理的負担になるでしょう。
収支の悪化やメンバーの負担増など、さまざまな問題点に目をつぶって、総部数を限界まで増やしたAKB48運営の姿勢には、どんなことがあっても、40枚目でオリコンの数字を伸ばし、AKB48の人気が落ちているという声を、吹き飛ばしたいという執念を感じます。
つい先日、「僕たちは戦わない」のCD出荷枚数が300万枚に達したというニュースが流れましたが、こういったメディアを使った宣伝攻勢を見ても、総選挙を機に人気のV字回復を図りたいという、鼻息の荒さが伝わってきます。
しかし、2014年度のシングルを4個に抑えて、ファンの懐に余裕を持たせ、一方、大きな出費を覚悟して、総部数を倍増させ、かつてないほど巨大な個別握手会を仕掛けたにも関わらず、特定販売第1週の伸びが前年比プラス6%に留まったことは、総部数の増加に完売部数の積み上げが追いついていないことを示すもので、かえって、AKB48人気への懸念材料となっています。
40枚目は、ダブルミリオンになってもおかしくない、正確に言えば、ダブルミリオンでなければ割に合わない規模の個別握手会を仕掛けていて、それが一種の勝敗ラインになってしまっている。
そのため、今回、少なからぬファンから、ダブルミリオンを望む声が上がったのだと思います。
今後、総選挙の開票日が近づくにつれ、累計がどこまで伸びるか、注目する必要がありますが、オリコンデイリーは5月25日(月)が3位、26日(火)が9位となっており、個別握手会分がほとんど計上され、店頭販売分での勝負になってきたようです。
さらに、本当の勝負は、41枚目以降のシングルです。
2011年度からずっと、店頭販売第1週は、Aシングルを頂点にして、B、C、Dと漸減、Eで少し戻すパターンを繰り返しており、これがオリコン初動に反映され、CDセールスの年度内変遷に一定のパターンを与えてきました。
つまり、Aシングルの店頭販売第1週は、その年度のCDセールスを占う重要な意味を持っていて、その数字が2012年度以降、毎年下がっているため、徐々にミリオンが厳しくなってきたわけです。
そして、(表1)のように、2014年度の36枚目「ラブラドール・レトリバー」店頭販売第1週は49万枚まで低下、このシングル自体は、総選挙投票券による好調な個別握手会セールスに支えられ、初動166万枚を記録しますが、次シングルの38枚目「心のプラカード」は店頭第1週が23万枚に落ち込み、初動101万枚となってしまいます。
さらに、その後も、店頭第1週は、例年通り、シングルごとに下がっていき、薄氷を踏むミリオンが続きました。
2015年度の40枚目「僕たちは戦わない」店頭販売第1週は、36枚目よりさらに少ない43万枚で、2015年度のCDセールスは、14年度以上に厳しくなると、予測せざるを得ません。
ただ、乃木坂も同じなんですが、一番問題なのは、売り上げ枚数どうこうではなくて、歌手なのに、ステージで十分歌えていないことで、とくに、歌えるメンバー構成を作っていないことです。
AKB48のCDセールスがミリオンを切っても、ステージで輝く体制を真剣に模索していれば、やがて再ブレイクする希望が持てるけど、総選挙や握手会・写メ会に頼り続けている状況では、なかなか突破口を見つけられず、ジリジリ後退する感じから抜け出られないでしょう。
日経トレンディの記事によると、日本の音楽業界では、近年、CDの売り上げ額を、ライブの売り上げ額が上回っていて、CDセールスだけに頼らず、ライブやグッズなど多岐に渡って収入を得る「360度ビジネス」という言葉が、流行り始めているそうです。
時代の大きな流れに逆らうのではなく、それを先取りして進んだ方が、次の時代でトップに立つ確率が高くなります。
低コストで開催出来て、しかも、メンバーにもファンにも安全で、快適な大規模握手会。
そんなものは存在しないと気づくのに、これからさらにどれだけの部数をこなせば良いんでしょう?
握手会に限らず、特典イベントは、小さい規模で行なった方が、会場費、人件費、警備費が少なくて済むので、来場者へのきめ細かな誘導体制を敷きやすく、メンバーとファンが、より安心して楽しめると思います。
少なくとも、自分の唾液をわざと手に付けてメンバーと握手するような不届き者を、事前に排除出来ないザル警備になるのであれば、握手会は止めるべきです。
言葉の暴力を完全に防ぐのは難しいですが、こういった物理的な攻撃からメンバーを守るのは、主催者の最低限の義務じゃないでしょうか。
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2013年4月 ~ 2013年10月
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Jun14 ~ シングル収録全曲の簡易ハンドブック
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
[映画] 来週土曜から
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伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
上記以外の乃木坂出演番組については、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組
前回の『乃木坂工事中』で放送された衛藤美彩の「1人家飲み」、なかなか評判が良いようですね。
ヘアバンドで濡れ髪をまとめたみさみさが、オクラの肉巻きを頬張るシーンに、缶チューハイ風のお酒を組み合わせて、CMっぽく加工した画像がネットにアップされていますが、良く出来ていて感心しました。
ファンの方が作ったようで、みさ先輩に、お酒のCMをやって欲しいという願いが、ひしひし伝わってきます(笑)。
今回、アイドルが酒を飲むという破天荒な企画に、番組が敢えて挑戦したのは、途中にCMが流れる永谷園「わが家は名酒場」を意識しているのかもしれません。
玉木宏が、「まぶして焼くだけ!炭火焼風焼き鳥」「揚げずにできる!揚げ出し豆腐」「燻さずできる!燻製の素」を使って、自分で三品のおつまみを作り、それを肴に、1人で上手そうに酒を飲む、あのCMです。
プレスリリースによると、近年、「家飲み」する人が増えているそうで、「わが家は名酒場」は、そういうニーズに応えて永谷園が出した、お惣菜の素シリーズとのこと。
衛藤美彩の「家飲み」を観ながら酒を飲んだり、放送後、コンビニに走っていった人は、私を含め、少なくないと思いますが(笑)、その際、是非とも永谷園の「わが家は名酒場」を試して欲しいという、一種のCM連動企画だったのかもしれません。
そうであれば、みさみさが数字を持っているタレントかどうかは、「わが家は名酒場」の売り上げに掛かってくるわけで、ファンが、「まぶして焼き」「揚げずに揚げ」「燻さず燻し」て、つまみを作り、家飲みを楽しめば楽しむほど、衛藤美彩の評価が上がっていくんじゃないかと(笑)。
もちろん、1人で飲む場合は、録画した衛藤美彩の「1人家飲み」が絶大な威力を発揮するわけですが、永谷園のCMを見返すことにもなり、このコーナー、何重にもあざとい商業的仕掛けが巡らされている気がします。
一方、ビールやウイスキーなど、大手酒造メーカーの商品CMに抜擢されるためには、お酒を飲む姿が魅力的という以上に、タレントとして、一般からの知名度や関心度が高いかどうかが重要になってくると思います。
石原さとみがサントリーの焼酎「鏡月」のCMに起用されているのは、彼女が数多くのドラマに主役級で出演していて、非常に人気があるからですね。
実際、『日経エンタテイメント!』の2015年度タレントパワーランキングによると、石原さとみのスコアは33.1で、女性アイドル(個人)で最高だった高橋みなみの21.7を10ポイント以上、上回っています。
ちなみに、北川景子は36.7、堀北真希が38.1、綾瀬はるかに至っては47.6の総合3位です。
なぜ彼女たちが多くのCMに抜擢されるのかは、知名度と関心度を示すこれらの数字によって十分説明が可能で、何はともあれ有名にならないと、大企業の商品CMは回ってこないのだと思います。
一方、2015年度タレントパワーランキングに名前が出てくる乃木坂メンバーのスコアは、生駒里奈11.8、白石麻衣11.7、生田絵梨花6.4です。
乃木坂がヒットを飛ばし、出演番組が数字を取り、グループとメンバーの知名度と関心度がもっと上がれば、衛藤美彩がお酒のCMに抜擢される確率も高まる筈で、まずは、永谷園の「わが家は名酒場」で一杯やることから始めるのが効果的かと。
もちろん、最後のしめは、「お茶づけ海苔」か「焼豚チャーハンの素」で(笑)。
さて、AKB48の40枚目「僕たちは戦わない」に関して、オリコンとサウンドスキャンの第1週が出揃ったので、少し分析したいと思います。
「僕たちは戦わない」は、AKB48の22作目となるミリオンセラーで、21作連続でのミリオン達成、20作連続での第1週ミリオン達成です。
さらに、初日の売り上げ枚数は、オリコン史上最高で、迫力のある記録がメディアを賑わせています。
しかし、CDセールスの内訳と用意された特典内容を調べると、派手な数字から受ける印象とは裏腹に、AKB48の人気が長期低落傾向から抜け出せておらず、今回もじりじりと、セールスを下げている実態が浮き彫りになってきます。
まずは、40枚目の売り上げを、総選挙サイクルの中で見てみましょう。
(表1) AKB48シングルCD売り上げの総選挙サイクル
凡例
総選挙サイクル記号 シングル番号 : オリコン初動 (一般販売第1週売り上げ[一般販売CDの特典イベント], 一般販売寄与率%, 特定販売第1週売り上げ[特定販売CDの特典イベント, 個別1日あたりの売り上げ枚数]) 発売日「タイトル略記」
# 枚数はすべて万枚単位で、小数点以下1桁目を四捨五入
#「一般販売寄与率」は%表示で、小数点以下1桁目を四捨五入
# [括弧]内に書かれた、「全7」は全国握手会7日、「個3」は個別握手会3日、「選」は総選挙の意味
#「個別1日あたりの売り上げ枚数」は、「特定販売第1週売り上げ」を個別握手会の総日数で割ったもの
# ブログ中の「店頭販売」は、ここでの「一般販売」と同じ意味で使っている。
2011年度
A 21枚目:133 (54[選], 41%, 79[個3, 26]) 2011/05/25「Every」
B 22枚目:135 (49, 36%, 86[個3, 29]) 2011/08/24「フラゲ」
C 23枚目:130 (38, 29%, 92[個3, 31]) 2011/10/26「風は吹」
D 24枚目:120 (22, 19%, 97[個3, 32]) 2011/12/07「マリコ」
E 25枚目:129 (50, 39%, 79[個3, 26]) 2012/02/15「GMF!」
2012年度
A 26枚目:162 (73[選], 45%, 88[個3, 29]) 2012/05/23「真夏」
B 27枚目:118 (45, 38%, 73[個3, 24]) 2012/08/29「ギンガム」
C 28枚目:113 (40, 35%, 73[個3, 24]) 2012/10/31「UZA」
D 29枚目:107 (26, 25%, 81[個3, 27]) 2012/12/05「永遠」
E 30枚目:104 (33, 32%, 71[個3, 24]) 2013/02/20 「SL!」
# 2013年度以前の全国握手会については詳細が分からないので、書き込んでいない
2013年度
A 31枚目:176 (59[全7選], 33%, 118[個4選, 29]) 2013/05/22「クロール」
B 32枚目:133 (44[全7], 33%, 89[個4, 22]) 2013/08/21「恋する」
C 33枚目:120 (31[全7], 25%, 90[個4, 22]) 2013/10/30「エレキ」
D 34枚目:103 (20[全^7], 20%, 83[個4, 21]) 2013/12/11「鈴懸」
E 35枚目:109 (24[全7], 19%, 92[個5, 17]) 2014/02/26 「前しか」
# 「全^」は特定店舗での購入者のみ抽選対象となる握手会
2014年度
A 36枚目:166 (49[全7選], 29%, 117[個4選, 29]) 2014/05/21「レトリバー」
B 37枚目:101 (23[全7], 23%, 78[個4, 19]) 2014/08/27「プラカード」
C:通常なら2014/10/29あたり
C* 38枚目:113 (21[全7], 19%, 92[個6, 15]) 2014/11/26「希望的」
D:通常なら2014/12/10あたり
D* 39枚目:100 (18[全7], 18%, 82[個7, 12]) 2015/03/04「Green Flash」
E:通常なら2015/02/18あたり
2015年度
A 40枚目:167 (43[全7選], 26%, 125[個3選, 42]) 2015/05/20「戦わない」
2015年度の総選挙投票券付きシングルに関して、最初に指摘しておきたいのは、2014年度は、発売されるシングルの数が、従来までの年5個から年4個に減ったことです。
上表の2014年度欄に示されたように、10月から翌2月までの間に、Cシングル、Dシングル、Eシングルの3個を出す以前のパターンを止めて、リリース間隔を広げ、C*シングルとD*シングルの2個に抑えています。
AKB48のCD売り上げ枚数は、その7割から8割が個別握手会によるもので、シングル発売のたびに、ファンが1年間に購入する劇場盤CDの枚数は、大幅に増えることになります。
従って、シングルを1個減らすというのは、ファンの負担を軽くする効果があって、40枚目へ流し込める資金は、これまで以上に膨らんでいることが期待出来ます。
では、40枚目のセールスは、過去の総選挙投票券付きシングルと比べて、どうだったのでしょう。
初回限定盤と劇場版の両方に総選挙投票券が入っている、2013年度、14年度、15年度の三つのAシングルを並べてみましょう。
(表2) 2013年度以降のAシングル売り上げ比較
# 表示形式は(表1)と同じ。「オリコン初動」に続く{括弧}内の数字は初日の売り上げ枚数。
# 数字は、すべて小数点以下2桁目を四捨五入。
'13 (31枚目):176.3 {145.1} (58.6[全7選], 33.2%, 117.7[個4選, 29.4]) 05/22「クロール」
'14 (36枚目):166.2 {146.2} (48.8[全7選], 29.4%, 117.4[個4選, 29.4]) 05/21「レトリバー」
'15 (40枚目):167.3 {147.2} (42.8[全7選], 25.6%, 124.5[個3選, 41.5]) 05/20「戦わない」
2015年度「僕らは戦わない」のオリコン第1週売り上げ枚数、いわゆる「初動」は、2014年度「ラブラドール・レトリバー」より、1万枚ほどアップしたものの、2013年度「さよならクロール」に届かず、9万枚ほど少ない。
史上最高となった初日は、確かにAKB48歴代最高の数字ですが、昨年からの伸びは1万枚ほどで、2013年度からほとんど同じ水準で推移していると見るのが妥当です。
店頭販売セールスは、2013年度に58万6千枚、14年度は48万8千枚、15年度が42万8千枚と2年連続で減少している。
CDショップやネット通販によるセールス、つまり個別握手会を特典としない店頭売り上げ分は、AKB48に対する人気を測る重要なバロメーターで、この数字がジリジリ下がっていることが、長期低落傾向を脱していないことを示唆しています。
そして、一般販売寄与率も同時に2014年度、15年度と2年連続で下がり、CDセールスの個別握手会依存が加速していることが分かります。
一方、40枚目の個別握手会セールスは124万5千枚で、36枚目の117万4千枚から7万枚ほどのアップ。
しかも、総日数は昨年度の4日に対して、今年度は3日と、1日少なくなっている。
その結果、握手会1日当たりの売り上げ枚数は、2014年度の29万4千枚から15年度は41万5千枚へ跳ね上がり、一見、非常に効率の良いセールスが実現しているように見えます。
しかし、実は、「効率が良い」とは到底言えません。
とういうのも、表には載せていませんが、個別握手会の総部数は、36枚目が2千3百部程度だったのに対して、40枚目は5千2百部と目を疑う数字になっていて、今年度は昨年度の2倍以上に増やされているからです。
「僕たちは戦わない」個別握手会は、1人が1日に受け持つ上限を、従来の5部から6部に拡大、全日数は3日なので、最高担当部数は18部。
凄まじいのは、参加するメンバーは、これまでの握手会人気に関わらず、全員に18部が割り振られていることです。
AKB48Gは総勢300人近くに及ぶので、総部数は過去最高の5千部に達していて、目眩がするような超巨大握手会になっています。
乃木坂に例えるなら、1期も2期も、選抜もアンダーも関係なく、メンバー37人全員が、30部担当になっている状態で、総部数は1110部となります。
しかし、実際には、これまでの握手会成績に応じて、メンバーごとに担当部数が調整され、12枚目個別握手会の総部数は740部に留まっている。
もちろん、全員30部にすれば、いつ行っても目当てのメンバーがいるので、ファンの利便性が高まり、売り上げ枚数は伸びる可能性が高い。
では、なぜ乃木坂運営がそれをやらないかと言うと、収支が取りづらくなるからだと思います。
部数を増やすと、1部につき、剥がし1人、警備1人、チェック1人と、スタッフを増やす必要があり、経費が嵩んでいきます。
90分でファンが数人しか来ない部であっても、設置にかかる基本経費は同じ筈なので、こういったレーンは赤字の温床になってしまいます。
従って、出来るだけ過疎レーンを減らし、人気レーンの比率を高めることが、収支を好転させる秘訣で(笑)、握手会人気の低いメンバーは、少ない部数を担当する仕組みになっているわけです。
ところが、「僕たちは戦わない」の個別握手会は、昨年の「ラブラドール・レトリバー」と比べて、総部数が2倍を越える規模に達していて、全体の収支を気にせず、ひたすら売り上げ枚数をアップすることを目指したようにしか見えません。
もちろん、個別握手会のセールスが2倍になれば、問題はないのですが、昨年度117万4千枚で、今年度124万5千枚というのは、たった6%の伸びしかなく、膨大な数のレーンを増設する費用を考えると、収支の悪化が本気で心配になってきます。
経費の増大を少しでも抑えるためだと思いますが、「僕たちは戦わない」個別握手会は、以下のように、同一会場において、3日蓮続で行なわれます。
第1回:8月7日(金) 幕張メッセ
第2回:8月8日(土) 幕張メッセ
第3回:8月9日(日) 幕張メッセ
AKB48の握手会には、SKE48、NMB48、HKT48のメンバーも参加するので、かなりの交通費や宿泊費が必要になる筈で、何度も上京するのではなく、一回の上京で一気に済ませれば、こういった移動費を圧縮出来るかもしれません。
しかし、1日6部、つまり1日9時間の握手を、3日連続で行なう、しかも、年少メンバーも含めて全員が行なうのは、大変な肉体的、心理的負担になるでしょう。
収支の悪化やメンバーの負担増など、さまざまな問題点に目をつぶって、総部数を限界まで増やしたAKB48運営の姿勢には、どんなことがあっても、40枚目でオリコンの数字を伸ばし、AKB48の人気が落ちているという声を、吹き飛ばしたいという執念を感じます。
つい先日、「僕たちは戦わない」のCD出荷枚数が300万枚に達したというニュースが流れましたが、こういったメディアを使った宣伝攻勢を見ても、総選挙を機に人気のV字回復を図りたいという、鼻息の荒さが伝わってきます。
しかし、2014年度のシングルを4個に抑えて、ファンの懐に余裕を持たせ、一方、大きな出費を覚悟して、総部数を倍増させ、かつてないほど巨大な個別握手会を仕掛けたにも関わらず、特定販売第1週の伸びが前年比プラス6%に留まったことは、総部数の増加に完売部数の積み上げが追いついていないことを示すもので、かえって、AKB48人気への懸念材料となっています。
40枚目は、ダブルミリオンになってもおかしくない、正確に言えば、ダブルミリオンでなければ割に合わない規模の個別握手会を仕掛けていて、それが一種の勝敗ラインになってしまっている。
そのため、今回、少なからぬファンから、ダブルミリオンを望む声が上がったのだと思います。
今後、総選挙の開票日が近づくにつれ、累計がどこまで伸びるか、注目する必要がありますが、オリコンデイリーは5月25日(月)が3位、26日(火)が9位となっており、個別握手会分がほとんど計上され、店頭販売分での勝負になってきたようです。
さらに、本当の勝負は、41枚目以降のシングルです。
2011年度からずっと、店頭販売第1週は、Aシングルを頂点にして、B、C、Dと漸減、Eで少し戻すパターンを繰り返しており、これがオリコン初動に反映され、CDセールスの年度内変遷に一定のパターンを与えてきました。
つまり、Aシングルの店頭販売第1週は、その年度のCDセールスを占う重要な意味を持っていて、その数字が2012年度以降、毎年下がっているため、徐々にミリオンが厳しくなってきたわけです。
そして、(表1)のように、2014年度の36枚目「ラブラドール・レトリバー」店頭販売第1週は49万枚まで低下、このシングル自体は、総選挙投票券による好調な個別握手会セールスに支えられ、初動166万枚を記録しますが、次シングルの38枚目「心のプラカード」は店頭第1週が23万枚に落ち込み、初動101万枚となってしまいます。
さらに、その後も、店頭第1週は、例年通り、シングルごとに下がっていき、薄氷を踏むミリオンが続きました。
2015年度の40枚目「僕たちは戦わない」店頭販売第1週は、36枚目よりさらに少ない43万枚で、2015年度のCDセールスは、14年度以上に厳しくなると、予測せざるを得ません。
ただ、乃木坂も同じなんですが、一番問題なのは、売り上げ枚数どうこうではなくて、歌手なのに、ステージで十分歌えていないことで、とくに、歌えるメンバー構成を作っていないことです。
AKB48のCDセールスがミリオンを切っても、ステージで輝く体制を真剣に模索していれば、やがて再ブレイクする希望が持てるけど、総選挙や握手会・写メ会に頼り続けている状況では、なかなか突破口を見つけられず、ジリジリ後退する感じから抜け出られないでしょう。
日経トレンディの記事によると、日本の音楽業界では、近年、CDの売り上げ額を、ライブの売り上げ額が上回っていて、CDセールスだけに頼らず、ライブやグッズなど多岐に渡って収入を得る「360度ビジネス」という言葉が、流行り始めているそうです。
時代の大きな流れに逆らうのではなく、それを先取りして進んだ方が、次の時代でトップに立つ確率が高くなります。
低コストで開催出来て、しかも、メンバーにもファンにも安全で、快適な大規模握手会。
そんなものは存在しないと気づくのに、これからさらにどれだけの部数をこなせば良いんでしょう?
握手会に限らず、特典イベントは、小さい規模で行なった方が、会場費、人件費、警備費が少なくて済むので、来場者へのきめ細かな誘導体制を敷きやすく、メンバーとファンが、より安心して楽しめると思います。
少なくとも、自分の唾液をわざと手に付けてメンバーと握手するような不届き者を、事前に排除出来ないザル警備になるのであれば、握手会は止めるべきです。
言葉の暴力を完全に防ぐのは難しいですが、こういった物理的な攻撃からメンバーを守るのは、主催者の最低限の義務じゃないでしょうか。
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