眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

桂馬ステップ(アクロスティック)

2018-02-23 12:45:28 | 短歌/折句/あいうえお作文
君は階段を上っていた。階段を上るということは、一つ一つ足を前へ上へと動かしていくことだ。最初は視線は下にあり、足元から目が離せなかった。徐々にコツをつかみはじめると視線を先へ向けたまま上ることができるようになった。

突然、目覚めた桂馬のように君は跳んだ。間にあったものに触れることもなく、一歩先の未来へ渡ったのだ。みんなは君の昇段を知らなかった。視線は氷の上に向いていた。みんなはホームに集まっていく、石をみていた。


お前さん
ニューリリースの
短歌だよ
いいえ知らない
詩とか歌とか

折句 短歌「鬼退治」

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消しゴムのメロディー

2018-02-23 08:23:30 | 短歌/折句/あいうえお作文
着信が
断つ歌の声
手の中の
ムーミン谷に
詩はあったのに

折句 短歌「チャタテムシ」
コメント (2)
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絵描き鬼(アクロスティック)

2018-02-23 07:02:57 | 短歌/折句/あいうえお作文
絵に描いた
鬼は朝日を
真に受けて
衣装をつけた
アクロスティック

折句 短歌「エオマイア」
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鬼リスペクト(アクロスティック)

2018-02-23 03:20:44 | 短歌/折句/あいうえお作文
 鬼退治を終わらせることは容易ではない。完全にとどめを刺したと思った時でさえ、鬼はどこからともなく戻ってくる。その時、鬼は顔色一つ変えない。鬼はゾンビなのだろうか。普通の手法を用いても打ちのめすことができない、不死身の存在なのか。いやそうではない。鬼は鬼である。それでは鬼とは何なのか。鬼はこの世に存在するのだろうか。結論から言えば、結論は未だに不明である。鬼恐るべし。


オチのない
23時の
立ち話
行きましょうもう
時間の無駄だ

折句 短歌「鬼退治」
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第二章(折句の扉)

2018-02-22 16:47:21 | 折句の扉
第二章まで進むことができたら
そこに新しい景色と頼れる友が待っている
君は未来を胸に今を生きていた

もうすぐか あと少しか
その時がくることは知っているのに
その時がいつくるのかはわからなかった
助走のために用意された道程は
君が思い描いていたよりもずっと長い

「第二章まで進みことができたら」

淀んだ空気に自分を見失いかける度に
君は自分に言い聞かせながら歩き続けた
きっともうすぐだ 
もう間もなく訪れるはず

その時は訪れなかった
長い第一章だ

どれだけ先は長いのだろう
物語が一頭のクジラだとすればまだ尾鰭にも触れていない
そんな不安の中を君は独り歩き続けた

険しい上り坂の向こうで賢者が言った
「いよいよここから第三章だ」
違う そんなはずはない
こんなにも長かったのに 
こんなにも独りだった

君は後ろを振り返った
細い一本道がただ真っ直ぐに延びていた
違う そんなんじゃない

「かまわんさ」賢者は言った
「ここから劇的に変わるのだ」
賢者の投げた鍵が君の手へと渡る
それは折句の扉を開く鍵だ


大いなる
二章へ続く
旅立ちを
今はひとりの
寝台で待つ

折句 短歌「鬼退治」
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未来常識(アクロスティック)

2018-02-22 12:29:13 | 短歌/折句/あいうえお作文
朝顔が
化粧を止めて
問いかける
うがいてあらい
古いしきたり

折句 短歌「揚げ豆腐」
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フェイク・ペーパー(アクロスティック)

2018-02-22 10:40:09 | 短歌/折句/あいうえお作文
 鬼退治を繰り返す度に気づかされることは、鬼を倒すことの難しさだ。計算外の事が常に起こるので、思うように事が進まないのだ。弱点を突いたとこちらが思っていても、完全に逆効果であるということがある。むしろそれは鬼を活性化させるスイッチだったりする。鬼は倒されるどころか喜んで向かってくるというわけだ。
 思い込みとは恐ろしい。鬼退治を繰り返す内に、基本的なことを何度も思い知ることになる。


おっかない
人間街で
絶え間なく
今を牛耳る
紙面の都合

折句 短歌「鬼退治」
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うどん乱れ打ち

2018-02-22 04:17:23 | 短歌/折句/あいうえお作文
おうどんは
煮込んでもよし
食べてよし
いっそ吸うのも
実に粋だね

折句 短歌「鬼退治」
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ごめんね(アクロスティック)

2018-02-22 01:03:13 | 短歌/折句/あいうえお作文
お前さん
二八蕎麦だよ
食べなさい
いいえ気分は
ジャージャー麺だ

折句 短歌「鬼退治」
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チョコ・ダンジョン(折句の扉)

2018-02-21 18:36:37 | 折句の扉

楽しみはいつも最後まで残してある
君は箱の中に指を差し入れた
何も触れるものがない
奥へ奥へ とうとう一番奥までいった
箱の突き当たり 指は何も触れなかった

最後のチョコレートが見当たらない
すべての手を引いて
もう一度気を取り直して
まだ少しはあったはず 少なくとも一つくらいは
君は箱の中で指を回して隅々をみた

空っぽだ! そんなはずはない!

君は箱を高く持ち上げて揺さぶりをかけた
中身があるなら音がするはず
音はしない
箱をひっくり返すと中身を乱暴にぶちまけた
中身があるあるなら何かが落ちてしまうはず

何も落ちない

君は箱の蓋を完全に閉じて現実を遮断する
冷蔵庫からお茶を取り出して一口飲んだ
散らかった部屋を軽く片づけた
過去一週間の出来事をざっと振り返った

頃はよし

君はもう一度蓋を開けて
ゆっくりと箱の中へ指を差し入れた

チョコがない!

いったい誰がこんなことをしたのだ
あふれる疑問が縮小していく

君はナノの戦士となった
箱の前に立つとそこは巨大な洞窟だ
君はゆっくりと折句の扉に手をかけた


永遠を
お見通しなの
マイゴッド
今にはりつく
あわれのうえで

折句 短歌「エオマイア」
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人間でもできる簡単なお仕事です(アクロスティック)

2018-02-21 12:39:58 | 短歌/折句/あいうえお作文
わいわいと
楽しいだけの
職場です
不倫者多数
年齢不問

折句 短歌「渡し舟」
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スーパー遊び人(アクロスティック)

2018-02-21 10:27:59 | 短歌/折句/あいうえお作文
お姉さん
人間努力が
大切だ
いいえ集中
しないの私

折句 短歌「鬼退治」
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遊びの時代(アクロスティック)

2018-02-21 02:47:46 | 短歌/折句/あいうえお作文
有給で
金星へ飛ぶ
ヒュッゲある
世は緩やかな
宇宙時代へ

折句 短歌「ユキヒョウ」
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童心(アクロスティック)

2018-02-21 02:13:52 | 短歌/折句/あいうえお作文
ほら吹きの
メールを開き
恋をした
老兵を打つ
シャンシャンの声

折句 短歌「ほめ殺し」
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人間の人(アクロスティック)

2018-02-20 21:16:13 | 短歌/折句/あいうえお作文
「一名様お一人でご来店です」
「ようこそ当店にご来店ありがとうさん」
「お一人様席へ一名様ご案内いたします」
旅の旅行者とみえる男のおじさんである。紳士の男性は早速、早急にカレーライスを声に出して注文を通したことが明らかに確認された。
「ライスかパンになります」
「ライスでお願いします」
「決定ボタンを選択して決定を選択して決定を確定させてください」
「もう一度ワンスモアお願いします」
「店の店長カレーライスライスで準備中をスタートしてスタンバイお願いします!」


重複を
これみよがしに
破壊する
ツアーの中に
とける母国語

折句 短歌「チョコバット」
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