眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

あとはよろしく(アクロスティック)

2018-02-27 16:35:45 | 短歌/折句/あいうえお作文
俺たちは
濁したままで
立つ鳥だ
1秒先の
終業ベルで

折句 短歌「鬼退治」
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一本鬼(アクロスティック)

2018-02-27 15:22:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
お前さん
二重跳びでも
達者なの
いいえ私は
シングルの鬼

折句 短歌「鬼退治」
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単独ライブ(アクロスティック)

2018-02-27 12:30:45 | 短歌/折句/あいうえお作文
鬼の鼻歌が妙に耳障りだった。隣で聞かされていると自分の歌に集中できなかった。何か邪魔されているような気がする。気持ちよく歌っているようにみえると余計に気に障った。鬼が鼻歌を歌っている。何気ない普通の仕草である。
(鬼が)だから異質のものに変化した。

憎しみや敵意というものは、無関心よりも好意に近づきやすいというが、本当だろうか。鬼が何だというのだ。鼻歌が何だというのか……。鬼の鼻歌がやんだ。

鬼が口笛を吹き始めた。


おしゃべりな
人間たちの
対極で
一本木となり
自立する君

折句 短歌「鬼退治」
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トライルール

2018-02-27 09:12:28 | 短歌/折句/あいうえお作文
厄介な状況に置かれた時は逃げ出すことを選んだ。君は迷わず逃げた。傷つくことも傷つけることも必要ではなかった。新しい場所には素敵な未知が開けていた。かまうものは何もなく、君は大きく息を吸うことができた。次第にまた厄介なものが迫ってくる。新しさは長続きはしないものだった。ためらうことなく君は逃げた。逃げ場所はいくらでも見つけられた。見つからない時にはつくりだすこともできたのだ。


お前さん
逃げの一手で
戦うの
怒れる龍を
自陣に置いて

折句 短歌「鬼退治」
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大きな骨の大先輩(アクロスティック)

2018-02-27 07:46:13 | 短歌/折句/あいうえお作文
骨をみる
目に頼った整
骨院の
廊下を見張る
白い恐竜

折句 短歌「ほめ殺し」
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鬼カルタ

2018-02-27 01:18:20 | 短歌/折句/あいうえお作文
 矢倉を倒すほど鬼退治は簡単ではない。穴熊以上にそれは難しいのかもしれない。以前は通用した戦術が、少し時間が経てばもうまるで通用しなくなっている。
 鬼の動きは、人間が考えるよりもずっと機敏だ。見た目で判断することはとても危険なことだ。十分に理解しているはずのことが、鬼を前にした後では、冷静さを欠いてできなくなってしまうこともある。
 鬼を日々強くしているのは、鬼の学校ではなく、鬼自身でもない。それは他ならぬ人間の母だ。世界中の至るところで、今この瞬間にも鬼は読まれていることだろう。無数の母によって読み聞かされ、読み倒された鬼が、人間の心も読んで強くなっていくとしても、何の不思議もない。その声を聞き大きくなった子が、鬼へ向かうことは必然だ。その心の奥に決して捨てきることのできない郷愁が残っていることも含めて。


おそろいの
ニットをつけた
タクとキク
いろはカルタの
しはぼくがとる

折句 短歌「鬼退治」
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