眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

酷い人

2020-01-01 00:39:00 | 【創作note】
「だいぶ凝ってますね」

どこからどこまでが
肩だろうか

そこまで行けば他人
そこまで行けば街
そこまで行けば県外
自分を離れれば
そこが肩でないことはわかる

そこまで行かなくても
頭も足も肩ではない

「ずっと肩が痛くて」

どこがどのように痛いのか
自分でもはっきりしない
首も背中も肩の一部のように感じる

「これは酷いね」
「やっぱりそうですか」
「これは酷すぎる」

手は肩を離れて街へ向かうようだ
ああ 置いて行かないで

肩をとらえることは難しい

人の心はなおとらえ切れない

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