眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

プロジェクションマッピング

2019-04-16 23:44:30 | 好きなことばかり
 
 ターミナルを行き交う幻想を見ていた。猿、クジラ、鴉、象、ワニ。激しく行き交っているのに、みんな不思議とぶつからない。蟻、カブトムシ、蟹、鶏、カナブン、鈴虫、河童。「何でもありなんだな」映像がリアルを呑み込んで、リアルが映像に溶け込んでいる。恐竜に踏みつぶされて、子鹿は一瞬凹むけれど、すぐにゾンビのように復活する。「流石に大きい」ターミナルはお祭り騒ぎ。カツ丼、クレープ、キリン、オーロラ、ヤドカリ、チャーハン、鰯雲、ハナミズキ。「僕もいていいの」何でもあるから、君も僕も許されていることができる。コーヒーカップ、オーロラ、つむじ風、ボールペン、シロイルカ、12月、ドラキュラ。「いていいの」砂時計、ドコモショップ、岸辺、トンネル、大蛇、トライアングル。「退屈と違うね」トビウオ、新郎新婦、サーモンマリネ、あべのルシアス、変ト長調。「世界観がきれいね」ハダカデバネズミ。「そう?」トナカイ、ドミノ、角換腰掛け銀、ゴールドマン、フローニンゲン、風立ちぬ、オオイヌノフグリ。人間。「あれは何?」人間?
「あっ! 人が来た!」
「逃げろ!」
 
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笑い仕草

2019-04-16 11:39:00 | 川柳または俳句のようなもの
チョコばかり食えば幸せワッハッハ
(折句「ちくわ」)
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尾の道の続き

2019-04-16 11:06:25 | 短歌/折句/あいうえお作文
金網に
かまわず進む
ミニマムを
生き抜く黒と
白の肉球
 
「鏡石」
 
 
感性の
ベニヤを歩く
連載は
タイムマシンが
進む道程
 
「かんべレタス」
 
 
あけくれる
12の月を
踏まえては
ライダーは行く
いずこへも行く
 
「アジフライ」
 
 
揃い踏む
小雀たちの
階段を
しっぽで荒らす
小太りの猫
 
「そこかしこ」
 
 
尾の道の続き(折句)
 
 
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鬼は外

2019-04-16 03:29:35 | マナティ
「マナティ、世間は鬼ばかりだね」
「おつかれさまです」
「鬼というのは追い出さなくちゃ」
「そうかもしれません」
「マナティ、窓を開けて」
「ラ」
「よーし、鬼は外!」
「豆まきですか?」
「そうだ。鬼を追い出すことによって福が入ってくる」
「だといいんですが」
「何か納得いかないみたいだな」
「入れ替わるのは空気だけかもしれません」
「まあ、そう言うなよ。気持ちなんだよ」
「お察しします」
「本当の鬼は心の中にいるのかも」
「では追い出すのはより大変ですね」
「鬼だけを追い出すのは難しい」
「なるほど」
「自分も一緒に消えていってしまいそうだ」
「どうか消えないでください」
「鬼は外! 出て行け! もう帰ってくるな!」
「風邪を引いてしまいます。もう閉めましょう」
「鬼に向かう人間は風邪なんて引かないよ」
「そういうものですか。しかし……」
「ああ、そうさ」
「節分は今日ではないようです」
「えっ?」
「もう終わってしまったようです」
「そんな。いつの間に」
「随分前です」
「いつだ?」
「ちょうど風邪を引かれていました」
「そうだったか」
「お察しします」
「それでは今日は?」
「ひなまつりです」
「マナティ」
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